今年は140作品を読みました。長短あり、絵本も含んでいます。
毎年恒例、ランキング。ただやはりごちゃ混ぜは評価が難しいので、物語部門とエッセイその他部門で分けようかなと。
では物語部門ランキング1位はーー?
(ドラムロール)
👑1️⃣千早茜「赤い月の香り」✨
でした。これはシリーズ2作めで、初作の「透明な夜の香り」はいくらなんでも出来すぎでしょ、と正直思っていた。類まれな嗅覚を職業にするシリーズの主人公。しかし慣れたのか、めっちゃハマってしまった。香りの魅力、そして魔力を最大限引き出した千早茜ワールドに、やられた。さすがの筆致です。
2️⃣恒川光太郎「南の子供が夜いくところ」
3️⃣ポール・オースター「幻影の書」
4️⃣ハン・ガン「すべての、白いものたちの」
5️⃣伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
1位と2位はとても迷った。恒川光太郎のこの島という地理的世界を最大限活かしたホラー。ハチャメチャさと絶望感がなかなか。3位幻影はゆっくりと、過去と映像に入っていける感じ。ノーベル文学賞ハン・ガン、白を基調に染み込むような散文。やるな、と。「逆ソクラテス」は伊坂の好きな面が活きた短編集。
6️⃣遊歩新夢「星になりたかった君と」
7️⃣門井慶喜「東京、はじまる」
8️⃣星新一「白い服の男」
9️⃣周防柳「逢坂の六人」
🔟那須田淳「星空ロック」
6位天文学専門的な知識が心地よかった。7位は東京駅設計の辰野金吾、8位星新一はNHKドラマがホント面白かった。「逢坂」は古今集。「星空ロック」はドイツでの音楽の話。
1️⃣1️⃣誉田哲也「武士道ジェネレーション」
1️⃣2️⃣佐藤多佳子「聖夜」
1️⃣3️⃣梶よう子「広重ぶるう」
1️⃣4️⃣森見登美彦「熱帯」
1️⃣5️⃣赤染晶子「乙女の密告」
「武士道」シリーズ完結編?すごく好きな場面があった。続けて欲しいけどなあ。「聖夜」オルガン。好きなジャンル。「広重ぶるう」NHKドラマ、本の方が良かった。
それなりに充実していた気はするが、小説、今年は深く響くものに欠けてたかなあと。あ、もちろん「百年の孤独」は特別賞!です。よくぞ文庫化してくれました。みんな望んでたんだよ。一時在庫切れするほどの人気だった。すばらしい!
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