2024年12月9日月曜日

12月書評の3

◼️「世界遺産 39の謎の記憶 巻ノ五」

世界旅行を楽しみたくて・・やはり壁画に惹かれるかな。

旅もの、世界の訪問ものは定期的に読みたくなる。世界遺産ほとんど知らないし。いまぜひとも観たいもの、と考えると目線は国内に向く傾向。代わりにではないけども本読みの世界旅行。

2万7000年前のアルタミラの洞窟岩面画から自由の女神まで39の世界遺産とまつわる謎が記載されている。というか上の2つとも巻ノ五どころか一で来そうだけれども不思議。

砂中に巨大石窟寺院のあるシルクロードの中継地点、敦煌や太陽ではなく月を崇めた、インカ帝国の前の勢力チムーのチャンチャン遺跡、シチリアの南マルタ島にある巨石神殿。エジプトのピラミッドより前に造られたようで、まだ荷車が出てきていないはずの時代の遺跡にはなぜか轍の跡がついている。またピラミッド時代の到来と時期を同じくして、この文明は消えた、らしい。

心に残るのはやはり壁画かな。アルタミラは見てみたいけど確かできなかったはず。絵画と違って持ち運べないしね。

ノルウェーからスウェーデンの南西の海岸にかけて点在しているという岩絵。氷河があったところに集中しているターヌムの岩絵がある渓谷は「先史時代の画廊」と呼ばれているとか。戦争、船、狩猟、巨人の他、抽象的な作品、もあるとか。ちょうど氷河期の終わり、紀元前1500年から紀元前500年に描かれたと推定されるとか。

壁画というと、身近には高松塚古墳などがある。彩色もなされている遙かはるか遠い祖先の芸術は、目的もさることながらやはり息遣いが感じられそうだ。

世界遺産、たまにはいいな。また読もう。

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