こちらのジャンルは2024も楽しかったなと。
👸1️⃣伊勢英子「カザルスへの旅」
好みです。画家、絵本作家、挿絵等も手がけるいせひでこさんはマイフェイバリット。ヨーロッパへの行き当たりばったり旅、宮沢賢治への旅で、独特の感性を、これでもか、という筆致で書く描く。感心しました。
2️⃣ 「鏑木清方随筆集 東京の四季」
3️⃣小野雅裕「宇宙に命はあるのか」
4️⃣ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」
5️⃣吉田真紀「日本全国タイル遊覧」
5位まで、めっちゃ楽しく読み進めた。美人画の大家鏑木清方の名文に唸り、NASAの最前線の情報にワクワクし、YWB続編を興味深く読み、タイルの色の深さとデザインの多彩さに感じる。良かったですね。満足。
6️⃣奈倉有里「文化の脱走兵」
7️⃣藤井旭「月と暮らす」
8️⃣甲斐みのり「歩いて、食べる
東京のおいしい名建築さんぽ」
9️⃣岩田雅光「生きているシーラカンスに会いたい!」
🔟反田恭平「終止符のない人生」
2️⃣0️⃣2️⃣5️⃣年も、読むぞ〜!!
2024年12月31日火曜日
【2024年 読書年間大賞】小説部門
今年は140作品を読みました。長短あり、絵本も含んでいます。
毎年恒例、ランキング。ただやはりごちゃ混ぜは評価が難しいので、物語部門とエッセイその他部門で分けようかなと。
では物語部門ランキング1位はーー?
(ドラムロール)
👑1️⃣千早茜「赤い月の香り」✨
でした。これはシリーズ2作めで、初作の「透明な夜の香り」はいくらなんでも出来すぎでしょ、と正直思っていた。類まれな嗅覚を職業にするシリーズの主人公。しかし慣れたのか、めっちゃハマってしまった。香りの魅力、そして魔力を最大限引き出した千早茜ワールドに、やられた。さすがの筆致です。
2️⃣恒川光太郎「南の子供が夜いくところ」
3️⃣ポール・オースター「幻影の書」
4️⃣ハン・ガン「すべての、白いものたちの」
5️⃣伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
1位と2位はとても迷った。恒川光太郎のこの島という地理的世界を最大限活かしたホラー。ハチャメチャさと絶望感がなかなか。3位幻影はゆっくりと、過去と映像に入っていける感じ。ノーベル文学賞ハン・ガン、白を基調に染み込むような散文。やるな、と。「逆ソクラテス」は伊坂の好きな面が活きた短編集。
6️⃣遊歩新夢「星になりたかった君と」
7️⃣門井慶喜「東京、はじまる」
8️⃣星新一「白い服の男」
9️⃣周防柳「逢坂の六人」
🔟那須田淳「星空ロック」
6位天文学専門的な知識が心地よかった。7位は東京駅設計の辰野金吾、8位星新一はNHKドラマがホント面白かった。「逢坂」は古今集。「星空ロック」はドイツでの音楽の話。
1️⃣1️⃣誉田哲也「武士道ジェネレーション」
1️⃣2️⃣佐藤多佳子「聖夜」
1️⃣3️⃣梶よう子「広重ぶるう」
1️⃣4️⃣森見登美彦「熱帯」
1️⃣5️⃣赤染晶子「乙女の密告」
「武士道」シリーズ完結編?すごく好きな場面があった。続けて欲しいけどなあ。「聖夜」オルガン。好きなジャンル。「広重ぶるう」NHKドラマ、本の方が良かった。
それなりに充実していた気はするが、小説、今年は深く響くものに欠けてたかなあと。あ、もちろん「百年の孤独」は特別賞!です。よくぞ文庫化してくれました。みんな望んでたんだよ。一時在庫切れするほどの人気だった。すばらしい!
毎年恒例、ランキング。ただやはりごちゃ混ぜは評価が難しいので、物語部門とエッセイその他部門で分けようかなと。
では物語部門ランキング1位はーー?
(ドラムロール)
👑1️⃣千早茜「赤い月の香り」✨
でした。これはシリーズ2作めで、初作の「透明な夜の香り」はいくらなんでも出来すぎでしょ、と正直思っていた。類まれな嗅覚を職業にするシリーズの主人公。しかし慣れたのか、めっちゃハマってしまった。香りの魅力、そして魔力を最大限引き出した千早茜ワールドに、やられた。さすがの筆致です。
2️⃣恒川光太郎「南の子供が夜いくところ」
3️⃣ポール・オースター「幻影の書」
4️⃣ハン・ガン「すべての、白いものたちの」
5️⃣伊坂幸太郎「逆ソクラテス」
1位と2位はとても迷った。恒川光太郎のこの島という地理的世界を最大限活かしたホラー。ハチャメチャさと絶望感がなかなか。3位幻影はゆっくりと、過去と映像に入っていける感じ。ノーベル文学賞ハン・ガン、白を基調に染み込むような散文。やるな、と。「逆ソクラテス」は伊坂の好きな面が活きた短編集。
6️⃣遊歩新夢「星になりたかった君と」
7️⃣門井慶喜「東京、はじまる」
8️⃣星新一「白い服の男」
9️⃣周防柳「逢坂の六人」
🔟那須田淳「星空ロック」
6位天文学専門的な知識が心地よかった。7位は東京駅設計の辰野金吾、8位星新一はNHKドラマがホント面白かった。「逢坂」は古今集。「星空ロック」はドイツでの音楽の話。
1️⃣1️⃣誉田哲也「武士道ジェネレーション」
1️⃣2️⃣佐藤多佳子「聖夜」
1️⃣3️⃣梶よう子「広重ぶるう」
1️⃣4️⃣森見登美彦「熱帯」
1️⃣5️⃣赤染晶子「乙女の密告」
「武士道」シリーズ完結編?すごく好きな場面があった。続けて欲しいけどなあ。「聖夜」オルガン。好きなジャンル。「広重ぶるう」NHKドラマ、本の方が良かった。
それなりに充実していた気はするが、小説、今年は深く響くものに欠けてたかなあと。あ、もちろん「百年の孤独」は特別賞!です。よくぞ文庫化してくれました。みんな望んでたんだよ。一時在庫切れするほどの人気だった。すばらしい!
【2024 スイーツ】
今年もお出かけしてはスイーツを食べてましたね😋
MVPは東京文化会館のアップルケーキと、神戸モダン建築祭で偶然行き着いたリーロンカフェの台湾のスイーツ、ほんのり温かい豆花(トウファ)でしょうか。
堂島川沿い北浜の川を眺める気持ち良い店、慶應大学八角塔のカフェ、お気に入りビゴの店のサヴァラン、甲子園のザッハトルテなど、スイーツは思い出とも結びつくもの。
今年は京都が少なかった。密かに東京や神戸のカフェ情報メモしてるし、また来年いいとこいって美味しく食べますd(^_^o)
MVPは東京文化会館のアップルケーキと、神戸モダン建築祭で偶然行き着いたリーロンカフェの台湾のスイーツ、ほんのり温かい豆花(トウファ)でしょうか。
堂島川沿い北浜の川を眺める気持ち良い店、慶應大学八角塔のカフェ、お気に入りビゴの店のサヴァラン、甲子園のザッハトルテなど、スイーツは思い出とも結びつくもの。
今年は京都が少なかった。密かに東京や神戸のカフェ情報メモしてるし、また来年いいとこいって美味しく食べますd(^_^o)
祝㊗️🎊
🏀ウィンターカップは福岡大大濠高校Trojansが3年ぶり4回めの優勝🏆🥇。おめでとう!
いまの主力は去年の準優勝時のメンバーが多い。去年秋のトップリーグ生観戦、今年も福岡でのインターハイベスト4敗戦を現地に観に行って、映像で追えるものはほとんど観て、思い入れが深い。
今大会、去年のインターハイ王者日本航空、屈指のスコアラー十返(とがえり)擁する関東チャンピオン八王子、そして今年のインターハイ王者で世代エースの瀬川を主軸に優勝候補の東山、さらに決勝の鳥取城北と強豪相手にいずれも大差で勝ち進んだ。
去年からどこか攻めきれない、守りきれないチームは分厚い布陣と高くて強いディフェンス力、ペネトレイトと外角シュート両方の強みを持つ集団に進化した。
ああ、終わったなー。福岡第一、東山、開志国際ら大濠と接戦を演じてきたチームにも感謝しつつ、感慨を持って見送った。また新チームと新しい勢力図が動き出す。
新しいときのはじめに新しい人が集いて(高校野球⚾️春のセンバツの大会歌)ですね。
いまの主力は去年の準優勝時のメンバーが多い。去年秋のトップリーグ生観戦、今年も福岡でのインターハイベスト4敗戦を現地に観に行って、映像で追えるものはほとんど観て、思い入れが深い。
今大会、去年のインターハイ王者日本航空、屈指のスコアラー十返(とがえり)擁する関東チャンピオン八王子、そして今年のインターハイ王者で世代エースの瀬川を主軸に優勝候補の東山、さらに決勝の鳥取城北と強豪相手にいずれも大差で勝ち進んだ。
去年からどこか攻めきれない、守りきれないチームは分厚い布陣と高くて強いディフェンス力、ペネトレイトと外角シュート両方の強みを持つ集団に進化した。
ああ、終わったなー。福岡第一、東山、開志国際ら大濠と接戦を演じてきたチームにも感謝しつつ、感慨を持って見送った。また新チームと新しい勢力図が動き出す。
新しいときのはじめに新しい人が集いて(高校野球⚾️春のセンバツの大会歌)ですね。
【2024年 星】
今年は日食月食の話題がない年でしたが、代わりにいくつもの天文ニュースがありました。
1月には日本の無人探査機「SLIM」が月面着陸に成功、3か月運用されました。この頃しょこたんも参加した天文のシンポジウムに参加しました。
また9月までに超新星爆発が見られるかも、マイナス4等級クラスの明るい彗星が出現するかも、とワクワクするような報道はありましたが、ほぼ空振り。しかし紫金山・アトラス彗星は肉眼観測までもう少し、という明るさにまでなり、近くの山寺、浜、六甲山頂とあちこち彗星の姿を探して駆け回りました。チャンスが少ない中スマホでも撮れたこと、本当に嬉しかった。ホント記念の画像です。
望遠鏡も観測用の双眼鏡も持ってない、でも星は楽しめる。年明けには早暁の空に水星のあえかな輝きを認識、そして今年のハイライト、ペルセウス座流星群ピークの日に天文台併設の宿泊施設で観測。ホシカツ人生史上最多&最大の流星を観測しました。
いやー楽しかった。仲間と一緒の観測は楽しいですね。月と火星の接近、ふたご座流星群をいつものスタイルでおうち観測。トータルかなり⤴️な年でした🌠😊
1月には日本の無人探査機「SLIM」が月面着陸に成功、3か月運用されました。この頃しょこたんも参加した天文のシンポジウムに参加しました。
また9月までに超新星爆発が見られるかも、マイナス4等級クラスの明るい彗星が出現するかも、とワクワクするような報道はありましたが、ほぼ空振り。しかし紫金山・アトラス彗星は肉眼観測までもう少し、という明るさにまでなり、近くの山寺、浜、六甲山頂とあちこち彗星の姿を探して駆け回りました。チャンスが少ない中スマホでも撮れたこと、本当に嬉しかった。ホント記念の画像です。
望遠鏡も観測用の双眼鏡も持ってない、でも星は楽しめる。年明けには早暁の空に水星のあえかな輝きを認識、そして今年のハイライト、ペルセウス座流星群ピークの日に天文台併設の宿泊施設で観測。ホシカツ人生史上最多&最大の流星を観測しました。
いやー楽しかった。仲間と一緒の観測は楽しいですね。月と火星の接近、ふたご座流星群をいつものスタイルでおうち観測。トータルかなり⤴️な年でした🌠😊
【2024年 お出かけ】
建築は慶應大学、神戸のレトロビルほか今年も大阪の建築祭イケフェス、神戸モダン建築祭を回りました。
美術展関連は、GWのjunaida展、東京のアーティゾン美術館展が良かったですね。コンサートはピアノのリサイタル、オケと今年もいろいろ。神戸のエヴァ・ゲヴォルギヤンさんのピアノが印象深かった。
まだまだあります。書き出したら筆が乗ってきてしまった😎
美術展関連は、GWのjunaida展、東京のアーティゾン美術館展が良かったですね。コンサートはピアノのリサイタル、オケと今年もいろいろ。神戸のエヴァ・ゲヴォルギヤンさんのピアノが印象深かった。
まだまだあります。書き出したら筆が乗ってきてしまった😎
【2024 映画】
映画はメモしてるのでそのままコピペ。
劇場で観たのは21本でした。もう1本観に行くかも。
今年はアカデミー賞に「PERFECT DAYS」「ゴジラー1.0」「君たちはどう生きるか」がノミネートされ話題となりました。私的には寡作の巨匠ビクトル・エリセの新作「瞳をとじて」があり、それに合わせて過去の名作「ミツバチのささやき」「エル・スール」のリバイバルがあり30年ぶりに観ました。またアキ・カウリスマキ特集があり、3年ぶりにGWのイスラーム映画祭に参戦したりと特に前半はよく観た印象。
MVPを選ぶとすれば・・安部公房の名作を思い切って作った「箱男」ですかね。ダンボール📦を被って身を隠す、という発想ってなんか人間の本質のどこかに根差してるよね、と思う。ただ実際にやるとかなり非現実的かつナンセンス。永瀬正敏や浅野忠信らが真剣に演技してるのがかえって可笑しかったと、観た者どうしで意見が一致、良かったっす。次が「ブルーピリオド」というとこかな。マンガ読み直した。各キャラ、特に女装のユカちゃん役が奮闘してました。まる先輩も良かった。
ビクトル・エリセも改めてじっくりと観ることができて良かった。カウリスマキは近年よく観てるけど制覇にはまだまだ。これからもリバイバルに期待。
2025年もこれくらいの数は観に行きたいものです。映画🎦的けっこういい年でした✌️
1 「PERFECT DAYS」パンフ
1/2シネリーブル神戸
2「BLUE GIANT」1/6パルシネマしんこうえん
3「コントラクト・キラー」1/14パルシネマしんこうえん
4 「サン・セバスチャンへようこそ」1/20
kino cinema神戸国際パンフ
5「エル・スール」2/4シネ・リーブル神戸
6「瞳をとじて」2/12シネ・リーブル神戸パンフ
7「ハイキュー!!」2/22西宮ガーデンズ
8「ミツバチのささやき」2/22十三第七藝術劇場
9「ゴジラー1.0」3/8西宮ガーデンズパンフ
10「ダウン・バイ・ロー」3/10パルシネマしんこうえん
11「パラダイスの夕暮れ」3/23シネ・ヌーヴォ
12「私が女になった日」4/28元町映画館
13「ファルハ」4/28元町映画館
14「辛口ソースのハンス一丁」5/3元町映画館
15「悪は存在しない」5/4元町映画館パンフ
16「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」6/9神戸ハーバーランド
17「ブルーピリオド」実写版8/18尼崎MOVIX
パンフ
18「箱男」8/23尼崎MOVIXパンフ?
19「ぼくのお日さま」9/15シネリーブル神戸
パンフ
20「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」10/14シネリーブル神戸パンフ
21「チネチッタで会いましょう」11/22シネリーブル神戸
劇場で観たのは21本でした。もう1本観に行くかも。
今年はアカデミー賞に「PERFECT DAYS」「ゴジラー1.0」「君たちはどう生きるか」がノミネートされ話題となりました。私的には寡作の巨匠ビクトル・エリセの新作「瞳をとじて」があり、それに合わせて過去の名作「ミツバチのささやき」「エル・スール」のリバイバルがあり30年ぶりに観ました。またアキ・カウリスマキ特集があり、3年ぶりにGWのイスラーム映画祭に参戦したりと特に前半はよく観た印象。
MVPを選ぶとすれば・・安部公房の名作を思い切って作った「箱男」ですかね。ダンボール📦を被って身を隠す、という発想ってなんか人間の本質のどこかに根差してるよね、と思う。ただ実際にやるとかなり非現実的かつナンセンス。永瀬正敏や浅野忠信らが真剣に演技してるのがかえって可笑しかったと、観た者どうしで意見が一致、良かったっす。次が「ブルーピリオド」というとこかな。マンガ読み直した。各キャラ、特に女装のユカちゃん役が奮闘してました。まる先輩も良かった。
ビクトル・エリセも改めてじっくりと観ることができて良かった。カウリスマキは近年よく観てるけど制覇にはまだまだ。これからもリバイバルに期待。
2025年もこれくらいの数は観に行きたいものです。映画🎦的けっこういい年でした✌️
1 「PERFECT DAYS」パンフ
1/2シネリーブル神戸
2「BLUE GIANT」1/6パルシネマしんこうえん
3「コントラクト・キラー」1/14パルシネマしんこうえん
4 「サン・セバスチャンへようこそ」1/20
kino cinema神戸国際パンフ
5「エル・スール」2/4シネ・リーブル神戸
6「瞳をとじて」2/12シネ・リーブル神戸パンフ
7「ハイキュー!!」2/22西宮ガーデンズ
8「ミツバチのささやき」2/22十三第七藝術劇場
9「ゴジラー1.0」3/8西宮ガーデンズパンフ
10「ダウン・バイ・ロー」3/10パルシネマしんこうえん
11「パラダイスの夕暮れ」3/23シネ・ヌーヴォ
12「私が女になった日」4/28元町映画館
13「ファルハ」4/28元町映画館
14「辛口ソースのハンス一丁」5/3元町映画館
15「悪は存在しない」5/4元町映画館パンフ
16「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」6/9神戸ハーバーランド
17「ブルーピリオド」実写版8/18尼崎MOVIX
パンフ
18「箱男」8/23尼崎MOVIXパンフ?
19「ぼくのお日さま」9/15シネリーブル神戸
パンフ
20「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦」10/14シネリーブル神戸パンフ
21「チネチッタで会いましょう」11/22シネリーブル神戸
12月27日:冬休みは忙しい
冬休みって・・忙しいのです。だいたい29日まで高校バスケ🏀ウィンターカップの佳境を毎日観てる。きょうは女子準決勝・男子準々決勝。センターコートで連続6試合。わがバスケ沼部員も現地に行ってた。
きのう、名門桜花学園を1点差で下した福岡の精華女子高は同じ名前を持つ2連覇中の女王京都精華学園に惜しくも敗れた。
第2試合は新進の熊本代表慶誠高校が全国大会上位常連の大阪薫英女学院に勝ち、決勝初進出。留学生のロー・ジャバの運動能力が素晴らしく、他のメンバーもPG岸を筆頭に落ち着いたプレーをするいい選手が揃っている。女王にチャレンジ!新鮮な決勝になりそうだ。
男子はウィンターカップで優勝候補をベスト8で倒すイメージの強い藤枝明誠がインターハイ優勝の東山を追い詰めるも、1点差で敗れた。
福大大濠は世代BIG3の1人とも呼ばれる十返(とがえり)を擁する関東チャンピオン八王子に余裕を持って勝った。
そして第3試合、インターハイはベスト8ながら秋のトップリーグで調子を上げていた一昨年の優勝校、新潟の開志国際を福岡第一が破った。今年1年第一を観ている中で、ちょっと分が悪いかな・・と思ってたので大接戦を制したことにめっちゃ興奮した。
第一は最後の点差をつけたプレー、ハイポスト付近にポイントを作って、双子のPG宮本聡、耀がローに走り込んでレイアップを決めた。不思議なもので、ラストの方の開志国際は誰が点を決めるのか、どう攻めるのかはっきりしない印象で、下級生の時から活躍し、あんなにやっかいだったPG清水、スコアラー平良、アンダー世代日本代表の千保らに得点が生まれず敗退。1つの時代が終わった感じだ。トーナメントは波と流れ、モメンタムがあり本当に不思議だと思う。
大差となった第4試合、ラスト総替えで出場した3年生が必死にディフェンスする姿に感動。ベンチも泣いていた。全国ベスト8、胸張って帰ろう。
明日の準決勝は
福大大濠vs東山
福岡第一vs鳥取城北
となった。観るために帰省した夏のインターハイではこの2校はいずれも準決勝で敗退。今度は福岡対決頼むぞホンマ、というところ。去年はやはり決勝が福岡対決で第一が勝っている。
女子はフレッシュ校vs絶対女王
男子は東山が悲願の優勝で夏冬2冠なるか、福岡勢が駆け上がるか、それとも?
自室でじっとしてテレビ観て、ご飯食べてコーヒーとスイーツ。いちおうピーターラビットとトットちゃんのチラシを貼り合わせたブックカバーの本を片手に、ちょっと自分を甘やかす時間。今年もいろいろ忙しかったから許される、だろう😄筋トレ体幹ストレッチは年末年始も関係なく続けてます。はい。
きのう、名門桜花学園を1点差で下した福岡の精華女子高は同じ名前を持つ2連覇中の女王京都精華学園に惜しくも敗れた。
第2試合は新進の熊本代表慶誠高校が全国大会上位常連の大阪薫英女学院に勝ち、決勝初進出。留学生のロー・ジャバの運動能力が素晴らしく、他のメンバーもPG岸を筆頭に落ち着いたプレーをするいい選手が揃っている。女王にチャレンジ!新鮮な決勝になりそうだ。
男子はウィンターカップで優勝候補をベスト8で倒すイメージの強い藤枝明誠がインターハイ優勝の東山を追い詰めるも、1点差で敗れた。
福大大濠は世代BIG3の1人とも呼ばれる十返(とがえり)を擁する関東チャンピオン八王子に余裕を持って勝った。
そして第3試合、インターハイはベスト8ながら秋のトップリーグで調子を上げていた一昨年の優勝校、新潟の開志国際を福岡第一が破った。今年1年第一を観ている中で、ちょっと分が悪いかな・・と思ってたので大接戦を制したことにめっちゃ興奮した。
第一は最後の点差をつけたプレー、ハイポスト付近にポイントを作って、双子のPG宮本聡、耀がローに走り込んでレイアップを決めた。不思議なもので、ラストの方の開志国際は誰が点を決めるのか、どう攻めるのかはっきりしない印象で、下級生の時から活躍し、あんなにやっかいだったPG清水、スコアラー平良、アンダー世代日本代表の千保らに得点が生まれず敗退。1つの時代が終わった感じだ。トーナメントは波と流れ、モメンタムがあり本当に不思議だと思う。
大差となった第4試合、ラスト総替えで出場した3年生が必死にディフェンスする姿に感動。ベンチも泣いていた。全国ベスト8、胸張って帰ろう。
明日の準決勝は
福大大濠vs東山
福岡第一vs鳥取城北
となった。観るために帰省した夏のインターハイではこの2校はいずれも準決勝で敗退。今度は福岡対決頼むぞホンマ、というところ。去年はやはり決勝が福岡対決で第一が勝っている。
女子はフレッシュ校vs絶対女王
男子は東山が悲願の優勝で夏冬2冠なるか、福岡勢が駆け上がるか、それとも?
自室でじっとしてテレビ観て、ご飯食べてコーヒーとスイーツ。いちおうピーターラビットとトットちゃんのチラシを貼り合わせたブックカバーの本を片手に、ちょっと自分を甘やかす時間。今年もいろいろ忙しかったから許される、だろう😄筋トレ体幹ストレッチは年末年始も関係なく続けてます。はい。
12月読書の12
これにて2024読書納め。ちと読みにくかったかな。
◼️ ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」
よく売れたイメージのある本。中盤あたりからフィットしてきた。アメリカ、チリ、メキシコ国境の街。舞台も立場も変わる。
表紙の小粋さが印象的。書評もよく見かけた。ルシア・ベルリンという名前も覚えやすい。タイトルにはなにやら小悪魔的な色も感じる。さてさて。
カバーの袖にある著者紹介か解説に、先に目を通した方がいいかもしれない。舞台がスペイン語圏だったり、いかにも貧しそうだったり、逆に裕福そうだったり、また主人公が少女、シングルマザー、やや年配、インテリ層とくるくる変わる。
ルシア・ベルリンは幼少時鉱山技師の父と鉱山町を渡り歩き、アメリカとメキシコ国境近く、エルパソにある母の実家で、酒浸りの母、祖父、叔父と暮らしたり、チリのサンチャゴでお嬢様のような生活をしたりする。大学生の時から3回の結婚離婚、ニューヨークやメキシコを転々とし、シングルマザーとして掃除婦や看護助手などをしながら4人の子を育てる。自らもアルコール依存症となり、それを克服して郡刑務所で創作を教え、やがて大学の客員教授となる。
自らの実体験を種として刹那的な感性と斬り込むような表現でミニストーリーを重ねる。この短編集の前半はちとついていけなかった。アメリカの、どう見ても豊かとは言えない暮らしの、つながりのないバラな話の数珠つなぎ?と。またラリってしまう歯科医のおじいちゃん、その血だらけやめて〜というのがあったりして乗り切れなかった。モノローグあり3人称あり、連作か?いや違うのか、などと考える。
なんとなく、チリで出会った純粋まっすぐな先生と社会奉仕をしにいく少女の「いいと悪い」くらいから読めるな、と進み始め従姉に誘惑を教えてもらう「セックス・アピール」のコミカルさ、息子の友達の中で毛嫌いされている少年と早朝にツルを見に行く「ティーンエイジ・パンク」の空気の愛しさ、を味わう。
ガンに侵された妹と母を想う「ママ」ラストがなんともいえずリアルだ。このへんまで来るとなんとなく全体像がつかめてくる気がする。
すさみ、切ない心持ちの姪を叱る叔父。やがてアル中となり姪を乗せたトラックをぶっ飛ばす「沈黙」破滅と再生。郡刑務所の文章教室「さあ土曜日だ」はクライマックスに相応しい、感動と悲劇の物語。
決してきれいな話ばかりではない。汚さ、酒、クスリ、セックス、恋愛での衝動的な行動に子供たちに強いる新生活、人間の逞しさ、タフさ、というと美しすぎる気がする。あえて言えば到達点に向かう凸凹だらけのロング・ディスタンス、閃くたくさんの色の人間くささ、とでもいうか。
読後感は良いとは言ってしまえない・・だろう。ちょっと時間がかかったし、読みながらの印象の変化には少し引き込まれたかな。
◼️ ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」
よく売れたイメージのある本。中盤あたりからフィットしてきた。アメリカ、チリ、メキシコ国境の街。舞台も立場も変わる。
表紙の小粋さが印象的。書評もよく見かけた。ルシア・ベルリンという名前も覚えやすい。タイトルにはなにやら小悪魔的な色も感じる。さてさて。
カバーの袖にある著者紹介か解説に、先に目を通した方がいいかもしれない。舞台がスペイン語圏だったり、いかにも貧しそうだったり、逆に裕福そうだったり、また主人公が少女、シングルマザー、やや年配、インテリ層とくるくる変わる。
ルシア・ベルリンは幼少時鉱山技師の父と鉱山町を渡り歩き、アメリカとメキシコ国境近く、エルパソにある母の実家で、酒浸りの母、祖父、叔父と暮らしたり、チリのサンチャゴでお嬢様のような生活をしたりする。大学生の時から3回の結婚離婚、ニューヨークやメキシコを転々とし、シングルマザーとして掃除婦や看護助手などをしながら4人の子を育てる。自らもアルコール依存症となり、それを克服して郡刑務所で創作を教え、やがて大学の客員教授となる。
自らの実体験を種として刹那的な感性と斬り込むような表現でミニストーリーを重ねる。この短編集の前半はちとついていけなかった。アメリカの、どう見ても豊かとは言えない暮らしの、つながりのないバラな話の数珠つなぎ?と。またラリってしまう歯科医のおじいちゃん、その血だらけやめて〜というのがあったりして乗り切れなかった。モノローグあり3人称あり、連作か?いや違うのか、などと考える。
なんとなく、チリで出会った純粋まっすぐな先生と社会奉仕をしにいく少女の「いいと悪い」くらいから読めるな、と進み始め従姉に誘惑を教えてもらう「セックス・アピール」のコミカルさ、息子の友達の中で毛嫌いされている少年と早朝にツルを見に行く「ティーンエイジ・パンク」の空気の愛しさ、を味わう。
ガンに侵された妹と母を想う「ママ」ラストがなんともいえずリアルだ。このへんまで来るとなんとなく全体像がつかめてくる気がする。
すさみ、切ない心持ちの姪を叱る叔父。やがてアル中となり姪を乗せたトラックをぶっ飛ばす「沈黙」破滅と再生。郡刑務所の文章教室「さあ土曜日だ」はクライマックスに相応しい、感動と悲劇の物語。
決してきれいな話ばかりではない。汚さ、酒、クスリ、セックス、恋愛での衝動的な行動に子供たちに強いる新生活、人間の逞しさ、タフさ、というと美しすぎる気がする。あえて言えば到達点に向かう凸凹だらけのロング・ディスタンス、閃くたくさんの色の人間くささ、とでもいうか。
読後感は良いとは言ってしまえない・・だろう。ちょっと時間がかかったし、読みながらの印象の変化には少し引き込まれたかな。
2024年12月27日金曜日
2024年12月23日月曜日
同窓会もつなべスイーツ
この日は福岡の高校の同窓会。九州料理のお店の名前は「筑紫」つくし、と読ませてるようです。
博多、福岡・・私的には自分は筑紫「ちくし」の人間だ、というのが一番しっくりくる。出雲とか信濃の出身、とかいう言い方に少し憧れが。九州以外の方には「つくし」の方が通りがいいんだろうなとまあどうでもいいことを😎
グラングリーンを歩いた後せっかく来たんだしとチョコチップマフィン&エスプレッソで休憩。新しい店は店員さんの態度もキビキビしてるようで気持ちがいい。グランフロントやヨドバシをぶらぶら。クリスマス前休日午後のキタ、梅田界隈ってやっぱ人めっちゃ多くてちょっと人酔い。
忘年の集いはまた、もつ鍋も美味くってお腹いっぱい、興も乗って2次会の喫茶店でも話す話す。アップルシナモンホットケーキアイスクリームのせ一部分け分けしつつ完食。
早始まりの早終わり、帰って新美の巨人たちの学士会館特集、手塚治虫特集観ながら筋トレ。スイーツいっぱい食べたしね。終わって「チ。」観て風呂入って寝る。
早起きして朝一番の映画という野望も持っていたもののあっさり挫折。最近休まなくてはという意識も強いのです。午前地元の街ブラして昼帰り、高校駅伝。大牟田準優勝!いまも強いんだね、と感心。
で、きょうは年末の楽しみM-1グランプリ敗者復活戦からケラケラ笑っている。ヤーレンズ好感なんで頑張ってほしいなと。
激しい戦いとなっているフィギュア⛸️全日本選手権女子フリーは録画。これも年末の忙しさやね🤗
博多、福岡・・私的には自分は筑紫「ちくし」の人間だ、というのが一番しっくりくる。出雲とか信濃の出身、とかいう言い方に少し憧れが。九州以外の方には「つくし」の方が通りがいいんだろうなとまあどうでもいいことを😎
グラングリーンを歩いた後せっかく来たんだしとチョコチップマフィン&エスプレッソで休憩。新しい店は店員さんの態度もキビキビしてるようで気持ちがいい。グランフロントやヨドバシをぶらぶら。クリスマス前休日午後のキタ、梅田界隈ってやっぱ人めっちゃ多くてちょっと人酔い。
忘年の集いはまた、もつ鍋も美味くってお腹いっぱい、興も乗って2次会の喫茶店でも話す話す。アップルシナモンホットケーキアイスクリームのせ一部分け分けしつつ完食。
早始まりの早終わり、帰って新美の巨人たちの学士会館特集、手塚治虫特集観ながら筋トレ。スイーツいっぱい食べたしね。終わって「チ。」観て風呂入って寝る。
早起きして朝一番の映画という野望も持っていたもののあっさり挫折。最近休まなくてはという意識も強いのです。午前地元の街ブラして昼帰り、高校駅伝。大牟田準優勝!いまも強いんだね、と感心。
で、きょうは年末の楽しみM-1グランプリ敗者復活戦からケラケラ笑っている。ヤーレンズ好感なんで頑張ってほしいなと。
激しい戦いとなっているフィギュア⛸️全日本選手権女子フリーは録画。これも年末の忙しさやね🤗
同窓会もつ鍋スイーツ
この日は福岡の高校の同窓会。九州料理のお店の名前は「筑紫」つくし、と読ませてるようです。
博多、福岡・・私的には自分は筑紫「ちくし」の人間だ、というのが一番しっくりくる。出雲とか信濃の出身、とかいう言い方に少し憧れが。九州以外の方には「つくし」の方が通りがいいんだろうなとまあどうでもいいことを😎
グラングリーンを歩いた後せっかく来たんだしとチョコチップマフィン&エスプレッソで休憩。新しい店は店員さんの態度もキビキビしてるようで気持ちがいい。グランフロントやヨドバシをぶらぶら。クリスマス前休日午後のキタ、梅田界隈ってやっぱ人めっちゃ多くてちょっと人酔い。
忘年の集いはまた、もつ鍋も美味くってお腹いっぱい、興も乗って2次会の喫茶店でも話す話す。アップルシナモンホットケーキアイスクリームのせ一部分け分けしつつ完食。
早始まりの早終わり、帰って新美の巨人たちの学士会館特集、手塚治虫特集観ながら筋トレ。スイーツいっぱい食べたしね。終わって「チ。」観て風呂入って寝る。
早起きして朝一番の映画という野望も持っていたもののあっさり挫折。最近休まなくてはという意識も強いのです。午前地元の街ブラして昼帰り、高校駅伝。大牟田準優勝!いまも強いんだね、と感心。
で、きょうは年末の楽しみM-1グランプリ敗者復活戦からケラケラ笑っている。ヤーレンズ好感なんで頑張ってほしいなと。
激しい戦いとなっているフィギュア⛸️全日本選手権女子フリーは録画。これも年末の忙しさやね🤗
博多、福岡・・私的には自分は筑紫「ちくし」の人間だ、というのが一番しっくりくる。出雲とか信濃の出身、とかいう言い方に少し憧れが。九州以外の方には「つくし」の方が通りがいいんだろうなとまあどうでもいいことを😎
グラングリーンを歩いた後せっかく来たんだしとチョコチップマフィン&エスプレッソで休憩。新しい店は店員さんの態度もキビキビしてるようで気持ちがいい。グランフロントやヨドバシをぶらぶら。クリスマス前休日午後のキタ、梅田界隈ってやっぱ人めっちゃ多くてちょっと人酔い。
忘年の集いはまた、もつ鍋も美味くってお腹いっぱい、興も乗って2次会の喫茶店でも話す話す。アップルシナモンホットケーキアイスクリームのせ一部分け分けしつつ完食。
早始まりの早終わり、帰って新美の巨人たちの学士会館特集、手塚治虫特集観ながら筋トレ。スイーツいっぱい食べたしね。終わって「チ。」観て風呂入って寝る。
早起きして朝一番の映画という野望も持っていたもののあっさり挫折。最近休まなくてはという意識も強いのです。午前地元の街ブラして昼帰り、高校駅伝。大牟田準優勝!いまも強いんだね、と感心。
で、きょうは年末の楽しみM-1グランプリ敗者復活戦からケラケラ笑っている。ヤーレンズ好感なんで頑張ってほしいなと。
激しい戦いとなっているフィギュア⛸️全日本選手権女子フリーは録画。これも年末の忙しさやね🤗
火星とグラングリーン
先週は衝が間近の赤く光る火星が月と見かけ上の接近、いわゆるランデヴー。寒くなって来て空気も澄んでいる中きれいでした。
大阪駅近辺で用があり、出たついでに、新しくできたグラングリーンを見に行ってみる。大きな芝生広場、ドーム屋根のかかるイベント会場に新しくオシャレなお店。アートなオブジェもあります。3Dの仕掛けもありました。
以前は新梅田シティまで長いトンネル通路を通っていた。長年の地下道もなくなり、少し開放的で近くなった気がする。グランフロント大阪あたりは広い通路にゆったり座れるテーブル椅子が等間隔に置かれていたり、公園も新しいビルも「座って休める」ところが多い。我々が知っている都会をさらに一歩進めたオシャレな街ができている感がありました。
まだ未完成。できた後どう機能するのか、興味津々ですね。
大阪駅近辺で用があり、出たついでに、新しくできたグラングリーンを見に行ってみる。大きな芝生広場、ドーム屋根のかかるイベント会場に新しくオシャレなお店。アートなオブジェもあります。3Dの仕掛けもありました。
以前は新梅田シティまで長いトンネル通路を通っていた。長年の地下道もなくなり、少し開放的で近くなった気がする。グランフロント大阪あたりは広い通路にゆったり座れるテーブル椅子が等間隔に置かれていたり、公園も新しいビルも「座って休める」ところが多い。我々が知っている都会をさらに一歩進めたオシャレな街ができている感がありました。
まだ未完成。できた後どう機能するのか、興味津々ですね。
12月書評の11
◼️ 泉鏡花「月夜車」
月夜の彷徨い、人の情。またむつかしいのを選んでしまった笑
泉鏡花の短い作品を半ば当てずっぽうに読むのがひとつの趣味化している。前回はちと気持ち悪かった蛇もの。今回は小粋なタイトルだが、正直よく分からなかった。
亡き母親の13回忌に帰省した、東京の大学の国文科を卒業した青年は、法要後の宴会を抜け出すべく山中で道を逸れるよう人力車夫に告げる。止まったそこへ別の車夫が寄ってくる。それは幼少の頃家に出入りしていた友造だった。
青年の父親を騙して、融通してくれたお金で放蕩するなど恩を仇で返したこと、苦労した青年の母はしかし、遊郭の女たちに読書やお茶、お花を教える紅女場の師匠をしていて、いまだ追悼する女たちが多いことなどを懐かしむ2人。
そのうち青年は婦人と待ち合わせていることを思い出し、場を終わりにしようとするが友蔵は何くれと世話を焼き続ける・・
梟聲が、月の空をホツオーホと走って、おしまい。
宴会場から山の闇へ漏れる光を想像させる。そこへ生まれた、偶然の再会は決してきれいではないが人間くさいものを思わせる。友造に親身だった父親、清廉に生きた母親、もはやあまり帰らないだろう故郷での過去の軽いしがらみは意外にしつこい。あふれる遊女、おそらくはもと遊女は詳しく描写されてはいないが闇の月光の山中に色を添えているようにも思える。
・・と文章からさまざまなイメージは湧くが、これか、という煌めきはないまま終わったかなと。解説できる方いましたら願います。
月夜の彷徨い、人の情。またむつかしいのを選んでしまった笑
泉鏡花の短い作品を半ば当てずっぽうに読むのがひとつの趣味化している。前回はちと気持ち悪かった蛇もの。今回は小粋なタイトルだが、正直よく分からなかった。
亡き母親の13回忌に帰省した、東京の大学の国文科を卒業した青年は、法要後の宴会を抜け出すべく山中で道を逸れるよう人力車夫に告げる。止まったそこへ別の車夫が寄ってくる。それは幼少の頃家に出入りしていた友造だった。
青年の父親を騙して、融通してくれたお金で放蕩するなど恩を仇で返したこと、苦労した青年の母はしかし、遊郭の女たちに読書やお茶、お花を教える紅女場の師匠をしていて、いまだ追悼する女たちが多いことなどを懐かしむ2人。
そのうち青年は婦人と待ち合わせていることを思い出し、場を終わりにしようとするが友蔵は何くれと世話を焼き続ける・・
梟聲が、月の空をホツオーホと走って、おしまい。
宴会場から山の闇へ漏れる光を想像させる。そこへ生まれた、偶然の再会は決してきれいではないが人間くさいものを思わせる。友造に親身だった父親、清廉に生きた母親、もはやあまり帰らないだろう故郷での過去の軽いしがらみは意外にしつこい。あふれる遊女、おそらくはもと遊女は詳しく描写されてはいないが闇の月光の山中に色を添えているようにも思える。
・・と文章からさまざまなイメージは湧くが、これか、という煌めきはないまま終わったかなと。解説できる方いましたら願います。
12月書評の10
◼️反田恭平「終止符のない人生」
注目のピアニスト反田恭平。熱い、熱いぞ語りがヒートアップ!
もう来年はショパン国際コンクールだ。前回はコロナで1年延期され2021年に開催された。小林愛実、角野隼斗、そしてその時点ですでにコンサートチケットが取れないほどの人気となっていた反田恭平が出場し大いに盛り上がった。世界的ピアニスト内田光子以来51年ぶりの2位となったことはまだ記憶に新しい。
若くして認められたピアニストからは、天才、おそらく裕福、音楽一家など恵まれた環境、という雰囲気を感じてしまう。しかし、反田恭平の生い立ちは決してその公式に当てはまっていない。
名門の桐朋音楽大学に特待生入学、日本音楽コンクール1位とその才は順調に発揮される。しかして音楽を続けるために父に土下座、コンサートで必死にモスクワへの留学費用を稼ぐため、帰国して出席日数を気にしつつ、厳しい環境でのレッスンと、読んでみて意外だった。さらにポーランドのワルシャワ音楽院で憧れの先生につくためSNSで売り込みをかけるなど、積極的にトライを続けている。
ショパンコンクールでの軌跡は、web記事や動画、テレビ番組で見た情報が懐かしく、何より日本からYouTube生配信に聴き入った音を思い出した。そんな心理状態だったのか、と認識を新たにもした。
この本でおお、と思うのは、そのビジネス的な考え方と熱さ。反田恭平はジャパン・ナショナル・オーケストラの社長でもある。
コロナ禍でいちはやく演奏の有料配信を実行したことを皮切りにさまざまな取り組みをしている。他の業界ではできているのに、クラシック界ではDX化が遅れていることを強調し、国の文化政策にも言及、さらに企画としてもあれもやりたい、これもやりたい、とそのアイディアと意欲は止まるところを知らない。熱い、熱すぎる。
なんというか、生きることに、気合いが入っていて、義理を重んじること、全てのコンサートに手を抜かないと、信念に揺らぎがない。すごい勢いの本になっている。
反田恭平はショパンコンクールの翌年、ファイナルで弾いたショパンピアノ協奏曲を聴きにコンサートへ行った。また行きたい。ジャパン・ナショナル・オーケストラが奈良に拠点を置いているのは関西在住として好感を覚えるし興味がある。やや遠いので土日のマチネの開始時間を少し早くしてくれると嬉しい、なんて言ったりして。
前回のショパンコンクールでは毎日毎晩ずっと聴いて日本人を応援していた。多くのコンテスタントが繰り返し同じ曲を弾くため、ショパンの理解が進んだし、コンクールだからこその緊張感、独特の雰囲気の中の強い輝き、失敗の種類など、刹那的な事象を感じ取れたと思う。いくつか、鳥肌が立つような場面が確かにあった。
反田恭平の妻となった4位小林愛実のセカンドステージはピアニッシシモを多用するそのピアニズムが際立っていて戦慄すら覚えたし、3位でコンチェルト賞を取ったマルティン・ガルシア・ガルシアのファイナル、協奏曲の2番、その演奏のドラマ性と緊張感に興奮した。
反田の演奏はゴージャスで、安定感があってミスをしない、音がばらけず、心地よいまとまりがあった印象。次にコンサートに行って、ショパン以外のピアノを聴く時、どう感じるのか楽しみだ。
もちろん来年のコンクールも日本人を応援して、できるだけたくさんの演奏を聴きたいと思ってます。
注目のピアニスト反田恭平。熱い、熱いぞ語りがヒートアップ!
もう来年はショパン国際コンクールだ。前回はコロナで1年延期され2021年に開催された。小林愛実、角野隼斗、そしてその時点ですでにコンサートチケットが取れないほどの人気となっていた反田恭平が出場し大いに盛り上がった。世界的ピアニスト内田光子以来51年ぶりの2位となったことはまだ記憶に新しい。
若くして認められたピアニストからは、天才、おそらく裕福、音楽一家など恵まれた環境、という雰囲気を感じてしまう。しかし、反田恭平の生い立ちは決してその公式に当てはまっていない。
名門の桐朋音楽大学に特待生入学、日本音楽コンクール1位とその才は順調に発揮される。しかして音楽を続けるために父に土下座、コンサートで必死にモスクワへの留学費用を稼ぐため、帰国して出席日数を気にしつつ、厳しい環境でのレッスンと、読んでみて意外だった。さらにポーランドのワルシャワ音楽院で憧れの先生につくためSNSで売り込みをかけるなど、積極的にトライを続けている。
ショパンコンクールでの軌跡は、web記事や動画、テレビ番組で見た情報が懐かしく、何より日本からYouTube生配信に聴き入った音を思い出した。そんな心理状態だったのか、と認識を新たにもした。
この本でおお、と思うのは、そのビジネス的な考え方と熱さ。反田恭平はジャパン・ナショナル・オーケストラの社長でもある。
コロナ禍でいちはやく演奏の有料配信を実行したことを皮切りにさまざまな取り組みをしている。他の業界ではできているのに、クラシック界ではDX化が遅れていることを強調し、国の文化政策にも言及、さらに企画としてもあれもやりたい、これもやりたい、とそのアイディアと意欲は止まるところを知らない。熱い、熱すぎる。
なんというか、生きることに、気合いが入っていて、義理を重んじること、全てのコンサートに手を抜かないと、信念に揺らぎがない。すごい勢いの本になっている。
反田恭平はショパンコンクールの翌年、ファイナルで弾いたショパンピアノ協奏曲を聴きにコンサートへ行った。また行きたい。ジャパン・ナショナル・オーケストラが奈良に拠点を置いているのは関西在住として好感を覚えるし興味がある。やや遠いので土日のマチネの開始時間を少し早くしてくれると嬉しい、なんて言ったりして。
前回のショパンコンクールでは毎日毎晩ずっと聴いて日本人を応援していた。多くのコンテスタントが繰り返し同じ曲を弾くため、ショパンの理解が進んだし、コンクールだからこその緊張感、独特の雰囲気の中の強い輝き、失敗の種類など、刹那的な事象を感じ取れたと思う。いくつか、鳥肌が立つような場面が確かにあった。
反田恭平の妻となった4位小林愛実のセカンドステージはピアニッシシモを多用するそのピアニズムが際立っていて戦慄すら覚えたし、3位でコンチェルト賞を取ったマルティン・ガルシア・ガルシアのファイナル、協奏曲の2番、その演奏のドラマ性と緊張感に興奮した。
反田の演奏はゴージャスで、安定感があってミスをしない、音がばらけず、心地よいまとまりがあった印象。次にコンサートに行って、ショパン以外のピアノを聴く時、どう感じるのか楽しみだ。
もちろん来年のコンクールも日本人を応援して、できるだけたくさんの演奏を聴きたいと思ってます。
12月書評の9
◼️ アガサ・クリスティー「春にして君を離れ」
抉られて、周りを探して、自分に問いかけ、物語の評価へと戻る。そんな小説。ミステリではありません。
特に最近アガサの中でも名作だとそちこちで目にすることが多くそのうちに友人が持ってきてくれた本。本は巡り会いですね。さてさて・・
ジョーンは赤ちゃんを産んだばかりの末娘バーバラが急病と聞き、イギリスからバーバラの暮らすイラク・バグダッドへ出向いた帰り、トルコのテル・アブ・ハミド駅で列車に乗り遅れ、砂漠の真ん中のレストハウスで過ごすことになる。周囲には何もない、話し相手もいない、本も読み尽くし、ジョーンは自分の人生を振り返る。上の娘、冷静なエイヴラルの不倫駆け落ち、弁護士の夫ロドニーの農場主になる夢に強硬に反対したこと、そして幾人かの友人の出来事・・そしてジョーンはいつしか自分の本当の姿を追いかけるー。
おもしろい構成だと思う。足止めを食い砂漠から脱出できないなんてまるでクローズドサークルで、ミステリなら連続殺人が起きそうだ^_^
学生時代の校長先生の説諭、逮捕され収監された友人とその妻、学生時代の友人の意味深な言葉、子供たちの反抗的な態度と投げかけられた非難・・何もやることがないジョーンは考え込んでいく。入れ替わり立ち替わり現れる過去の幻影。そして繋がっていく。壁の穴からのぞくトカゲ・・
オチもいいなと思う。裕福に、上品に家庭を忙しく切り盛りしていた幸せなジョーンが実は?という提示にちょっと読み手の不安な心が抉られる。ジョーンのような人はいる、いた、と周囲を探す。自分もそんな見方をされてるのか、孤独か?愛はあるのか、と問いかける。
そして解説を読むと・・誰がの何が不幸で幸せなのか、登場人物は優しいのか冷たいのか、など評価したりする。どこの家庭にも波はある、のだろう。学生時代の友人たち、老いらくの恋、とどこかリアルに、人間の本質と繰り返しに迫ろうとしている。
まさに物語りだなと。ひとかどの。メグレ警視シリーズを書いたジョルジュ・シムノンも刑事もの以外の小説を多くものしている。メグレでも心理描写に長けた作家さんでもあるよつだ。このアガサの作品も興味深いですね。
イギリスの裕福な家庭とはいえ、落ち着いた物腰、冷めた眼差しを持つリアリスト、エイヴラルなど、ちょっとセリフが「てよだわ」言葉に過ぎるのはもうひとつなじめなかったかな。
アガサは夫との出逢いもあり中東やアフリカへの旅が得意だ。「オリエント急行の殺人」など名作を思い浮かべる。第2次大戦前夜、いまだ帝国主義の時代という舞台設定も興味をそそる。独特の味を再体験しました。
抉られて、周りを探して、自分に問いかけ、物語の評価へと戻る。そんな小説。ミステリではありません。
特に最近アガサの中でも名作だとそちこちで目にすることが多くそのうちに友人が持ってきてくれた本。本は巡り会いですね。さてさて・・
ジョーンは赤ちゃんを産んだばかりの末娘バーバラが急病と聞き、イギリスからバーバラの暮らすイラク・バグダッドへ出向いた帰り、トルコのテル・アブ・ハミド駅で列車に乗り遅れ、砂漠の真ん中のレストハウスで過ごすことになる。周囲には何もない、話し相手もいない、本も読み尽くし、ジョーンは自分の人生を振り返る。上の娘、冷静なエイヴラルの不倫駆け落ち、弁護士の夫ロドニーの農場主になる夢に強硬に反対したこと、そして幾人かの友人の出来事・・そしてジョーンはいつしか自分の本当の姿を追いかけるー。
おもしろい構成だと思う。足止めを食い砂漠から脱出できないなんてまるでクローズドサークルで、ミステリなら連続殺人が起きそうだ^_^
学生時代の校長先生の説諭、逮捕され収監された友人とその妻、学生時代の友人の意味深な言葉、子供たちの反抗的な態度と投げかけられた非難・・何もやることがないジョーンは考え込んでいく。入れ替わり立ち替わり現れる過去の幻影。そして繋がっていく。壁の穴からのぞくトカゲ・・
オチもいいなと思う。裕福に、上品に家庭を忙しく切り盛りしていた幸せなジョーンが実は?という提示にちょっと読み手の不安な心が抉られる。ジョーンのような人はいる、いた、と周囲を探す。自分もそんな見方をされてるのか、孤独か?愛はあるのか、と問いかける。
そして解説を読むと・・誰がの何が不幸で幸せなのか、登場人物は優しいのか冷たいのか、など評価したりする。どこの家庭にも波はある、のだろう。学生時代の友人たち、老いらくの恋、とどこかリアルに、人間の本質と繰り返しに迫ろうとしている。
まさに物語りだなと。ひとかどの。メグレ警視シリーズを書いたジョルジュ・シムノンも刑事もの以外の小説を多くものしている。メグレでも心理描写に長けた作家さんでもあるよつだ。このアガサの作品も興味深いですね。
イギリスの裕福な家庭とはいえ、落ち着いた物腰、冷めた眼差しを持つリアリスト、エイヴラルなど、ちょっとセリフが「てよだわ」言葉に過ぎるのはもうひとつなじめなかったかな。
アガサは夫との出逢いもあり中東やアフリカへの旅が得意だ。「オリエント急行の殺人」など名作を思い浮かべる。第2次大戦前夜、いまだ帝国主義の時代という舞台設定も興味をそそる。独特の味を再体験しました。
ふたご座流星群15個
おととい、昨夜とふたご座流星群🌠観測。金曜夜浅い時間は雨が降っていたけども夜半奇跡的に晴れて深夜に1時間半ばかり、屋上椅子2つを使って仰向けで。ピカっと光が生まれてすっと音もなく流れる正統派もあれば、「落ちて」行くような、空の地平線ぎわに行くに従って光が丸く大きくなる感じのもの、光っていったん雲に入り、出てきても光っている流星もあり、まずまず楽しめた。土曜はよく晴れて、月に接近した木星、シリウス、赤い火星とで明るい星の正三角形が出来ててとてもきれい、ゴージャスな夜空だった。ただピークを過ぎたからか流星のほうはあまり数見えず。
2夜合わせて15個。ちょっと少なめかな。折りからの寒気で今回は寒かったっす。
バス停近く、植物園横の、もはや渓流とも言えないくらいの細い水流周りは毎秋の観楓場所。散り落ちた葉で赤黄色の絨毯となっているのも風情がある。
きょうはバスケ🏀の日で4年生最後の大会インカレ決勝日本大学vs東海大学、女子の皇后杯決勝富士通vsアイシン、両者で見られなかったウィンターカップの特集番組は録画。インカレは高校ウィンターカップオールスターズとまではいかないが思い入れのある選手が多い。大学に入ってケガが多かった東山高校出身のポイントガード米須が最後のインカレで優勝、ちと感動した。
皇后杯は町田瑠唯、宮澤夕貴ら東京・パリのオリンピック戦士を擁する富士通と、渡嘉敷来夢、吉田亜沙美、岡本彩也加らかつてENEOS最強時代の中心メンバーが揃ったアイシンとの対決、これは長年女子バスケを観てる身としてはかなり新鮮で興味深い顔合わせだった。4Qに一気にビハインドをひっくり返した富士通が優勝となった。
コンサートの前に書店の喫茶でランチ食べてしばらく星野道夫を読んで、ピアニストの本を買い、コンサートで念願のベートーヴェンヴァイオリン🎻コンチェルトを聴いて奏者に声を掛け、帰ってスイーツ食べて流星群を観測し、買い物して紅葉🍁を観て、バスケ🏀を仲間とワイワイ言いながら観て、大河ドラマ最終回を観て、星野道夫の書評を書いてからこの文章を綴っている。
いい週末。今夜はぬくぬくと、早く寝よう。
2夜合わせて15個。ちょっと少なめかな。折りからの寒気で今回は寒かったっす。
バス停近く、植物園横の、もはや渓流とも言えないくらいの細い水流周りは毎秋の観楓場所。散り落ちた葉で赤黄色の絨毯となっているのも風情がある。
きょうはバスケ🏀の日で4年生最後の大会インカレ決勝日本大学vs東海大学、女子の皇后杯決勝富士通vsアイシン、両者で見られなかったウィンターカップの特集番組は録画。インカレは高校ウィンターカップオールスターズとまではいかないが思い入れのある選手が多い。大学に入ってケガが多かった東山高校出身のポイントガード米須が最後のインカレで優勝、ちと感動した。
皇后杯は町田瑠唯、宮澤夕貴ら東京・パリのオリンピック戦士を擁する富士通と、渡嘉敷来夢、吉田亜沙美、岡本彩也加らかつてENEOS最強時代の中心メンバーが揃ったアイシンとの対決、これは長年女子バスケを観てる身としてはかなり新鮮で興味深い顔合わせだった。4Qに一気にビハインドをひっくり返した富士通が優勝となった。
コンサートの前に書店の喫茶でランチ食べてしばらく星野道夫を読んで、ピアニストの本を買い、コンサートで念願のベートーヴェンヴァイオリン🎻コンチェルトを聴いて奏者に声を掛け、帰ってスイーツ食べて流星群を観測し、買い物して紅葉🍁を観て、バスケ🏀を仲間とワイワイ言いながら観て、大河ドラマ最終回を観て、星野道夫の書評を書いてからこの文章を綴っている。
いい週末。今夜はぬくぬくと、早く寝よう。
12月書評の8
◼️ 星野道夫「アフリカ旅日記 ゴンベの森へ」
タンザニア・タンガニーカ湖沿岸の森で過ごす特別な1週間。アラスカを改めて意識する。
この本の冒頭の章「アフリカだ!アフリカだ!」だけ、雑誌?で読んだ覚えがあった。亡くなった当時出ていた写真エッセイ、アラスカものは全部読んだものの、この本はなぜか長く未読。最近書評を見かけて読まねば、と。
チンパンジーの研究・保護活動を30年以上続けている世界的権威、ジェーン・グドールとともに、彼女が開発から救った、タンザニアはタンガニーカ湖沿岸にあるゴンベ国立公園で過ごした1週間の記録エッセイ。
アラスカについての著書でもよくこういう形はあった。鯨の声の研究家、熊の専門家などの友人と共にフィールドワークに出かける著者の筆は、活き活きとしてかつ、思索深い。
ゴンベでジェーンが触れ合ってきたチンパンジーたちの中に暴れん坊がいて、パーティーも洗礼を受ける。突然の襲撃。立つと大人ほどもあるオスの"フロド"から人間の5〜8倍といわれる力で突き飛ばされ、著者はジェーンとともに斜面を転げ落ちる。じゃれ合いの一部ではあるようだが加減ができないようだ。
ジェーンはゴンベで長い間一緒にいたフロドの母親"フィフィ"の姿が見えないため心配する。
湖と風景と人の暮らし、神秘的な滝、チンパンジーとやバブーン(いわゆるヒヒ)の触れ合い。サソリやコブラとも遭遇する。そんな中で、やはりジェーンについての記述が中心だ。アフリカのチンパンジーの森の保護に関わることになり何十年。夫を亡くした時はゴンベに長いこと引きこもった。いまは、というか当時は財団を維持するため、寄付を募るべく世界中で複数の講演をこなすなど多忙で、ゴンベに立ち寄るのは年間でも限られた時間。
フィフィの消息は、ついに無線が入るー。
そして著者は、アフリカで過ごすことで、自分の道、アラスカでの日々を振り返り見つめ直す。ジェーンに写真のテーマを問われ、答える。
「アラスカ北極圏の原野を、二十一世紀を迎えようとする今、太古の昔の何も変わることなくカリブーの大群が旅をしています。(中略)タイムトンネルを抜けて何千年も前の世界に迷い込んでしまったような気がしたものです」
そうか、それが、星野道夫の1つの想いだった。カリブーの大群が突然現れそれに呑まれる、そしていつの間にか1匹もいなくなっている。そこに著者がいてもいなくても、ずっと続いてきた自然の営み。何かを感じる、憧れる人間もいる。
ジェーンの瞳の色は深く、良い表情をしている。平易な表現ながら力のある星野氏の文章に触れていると、想いの森に迷い込む気がする。これが私の得たもので、美しい気分だ、なんてね。
タンザニア・タンガニーカ湖沿岸の森で過ごす特別な1週間。アラスカを改めて意識する。
この本の冒頭の章「アフリカだ!アフリカだ!」だけ、雑誌?で読んだ覚えがあった。亡くなった当時出ていた写真エッセイ、アラスカものは全部読んだものの、この本はなぜか長く未読。最近書評を見かけて読まねば、と。
チンパンジーの研究・保護活動を30年以上続けている世界的権威、ジェーン・グドールとともに、彼女が開発から救った、タンザニアはタンガニーカ湖沿岸にあるゴンベ国立公園で過ごした1週間の記録エッセイ。
アラスカについての著書でもよくこういう形はあった。鯨の声の研究家、熊の専門家などの友人と共にフィールドワークに出かける著者の筆は、活き活きとしてかつ、思索深い。
ゴンベでジェーンが触れ合ってきたチンパンジーたちの中に暴れん坊がいて、パーティーも洗礼を受ける。突然の襲撃。立つと大人ほどもあるオスの"フロド"から人間の5〜8倍といわれる力で突き飛ばされ、著者はジェーンとともに斜面を転げ落ちる。じゃれ合いの一部ではあるようだが加減ができないようだ。
ジェーンはゴンベで長い間一緒にいたフロドの母親"フィフィ"の姿が見えないため心配する。
湖と風景と人の暮らし、神秘的な滝、チンパンジーとやバブーン(いわゆるヒヒ)の触れ合い。サソリやコブラとも遭遇する。そんな中で、やはりジェーンについての記述が中心だ。アフリカのチンパンジーの森の保護に関わることになり何十年。夫を亡くした時はゴンベに長いこと引きこもった。いまは、というか当時は財団を維持するため、寄付を募るべく世界中で複数の講演をこなすなど多忙で、ゴンベに立ち寄るのは年間でも限られた時間。
フィフィの消息は、ついに無線が入るー。
そして著者は、アフリカで過ごすことで、自分の道、アラスカでの日々を振り返り見つめ直す。ジェーンに写真のテーマを問われ、答える。
「アラスカ北極圏の原野を、二十一世紀を迎えようとする今、太古の昔の何も変わることなくカリブーの大群が旅をしています。(中略)タイムトンネルを抜けて何千年も前の世界に迷い込んでしまったような気がしたものです」
そうか、それが、星野道夫の1つの想いだった。カリブーの大群が突然現れそれに呑まれる、そしていつの間にか1匹もいなくなっている。そこに著者がいてもいなくても、ずっと続いてきた自然の営み。何かを感じる、憧れる人間もいる。
ジェーンの瞳の色は深く、良い表情をしている。平易な表現ながら力のある星野氏の文章に触れていると、想いの森に迷い込む気がする。これが私の得たもので、美しい気分だ、なんてね。
12月コンサート2
今年いちばん楽しみにしてたコンサート、念願のベートーヴェンヴァイオリン🎻協奏曲お初を世界トップのヴァオリニスト、ヒラリー・ハーンで、と思っていた、のですが、神経系の病気で夏からコンサート出演を休止していて、日本でも代演公演となりました。代演をジャンプ、代演を務める人をジャンパーというとか聞いたような。ジャンパーは22歳のマリア・ドゥエニャス。
この方も私はYouTubeで聴いて覚えていて、若手ではトップクラスに売れてるプレイヤーだと言っていいのではと思います。NHKアニメ「青のオーケストラ」でヒラリーとともにヴァイオリンの演奏をしていました。
開演前、席からステージを見てて、本来ならもう何分か後、そこにヒラリーが立ってたんだな、と思うと不思議な気がしました。
さて、ともかくドイツのオケ、高名な指揮者で演奏スタート。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、トントントン、とティンパニの後木管から静かに入ります。その瞬間「めっちゃ上手いかも・・!」
音が明瞭だけでなく心地良く、しかも研ぎ澄まされた雰囲気が伝わる感じ。複雑な楽器間の構成を感じさせる曲を見事に弾きこなし合わせる弦楽器にも惹き込まれた気がしました。
ソリスト、マリア・ドゥエニャスは堂々と、そして高低強弱に緩急とかなりテクニカルな演奏をしてたと思います。オリジナルのカデンツァも興味深かった。大喝采。
ベートーヴェンの曲をそんなに知ってるわけではないけれど、このコンチェルトやピアノソナタには、人生の悲哀、波が出たり穏やかだったりする悠久の流れを音にして織り込んでる気がして好ましく受け止めています。私にとっては遂に聴けた、あのメロディーも、盛り上がるクライマックスも、その後の哀切あふれるフレーズも、第2楽章の可愛らしい部分、第3楽章へのアタッカ、独特なロンドともう席で興奮して、グスグスなったり拳を握ったり拍子を取ったり。はたから見たらちょっとおかしかったかも😅
万雷の拍手、アンコールは切々と聴かせる、スローな曲。休憩時間終わり近く席に戻ろうとしたら、あれ、着替えたマリアが目の前に。席でこれからのモーツァルト「ジュピター」を聴くみたい。サムズアップ👍で"VERY GOOD!"と声をかけると"THANK YOU😉"と。わーいソリストとお話ししちゃったとほわっとしたのでした。周りほとんど気づいてなかったような。
ジュピター、オケアンコールのシベリウス「悲しきワルツ」もとても良かった。満足のコンサートでした。生はやっぱり違う。オケの場合、ここでその楽器がこういう風に鳴ってるんだ、とかもうホントに発見が多くていつもとてもおもしろい。今回も様々なことを感じることができました。
帰りに、期間限定で出店しているドーナツ屋さんに並んでおみやげ。きょうも甘味をいただくスイーツ男子😋。カスタードがあっさりめで美味しかった。
2週連続、年内まだあるコンサート月。
とりあえず日曜日は🏀デーの予定です。
この方も私はYouTubeで聴いて覚えていて、若手ではトップクラスに売れてるプレイヤーだと言っていいのではと思います。NHKアニメ「青のオーケストラ」でヒラリーとともにヴァイオリンの演奏をしていました。
開演前、席からステージを見てて、本来ならもう何分か後、そこにヒラリーが立ってたんだな、と思うと不思議な気がしました。
さて、ともかくドイツのオケ、高名な指揮者で演奏スタート。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、トントントン、とティンパニの後木管から静かに入ります。その瞬間「めっちゃ上手いかも・・!」
音が明瞭だけでなく心地良く、しかも研ぎ澄まされた雰囲気が伝わる感じ。複雑な楽器間の構成を感じさせる曲を見事に弾きこなし合わせる弦楽器にも惹き込まれた気がしました。
ソリスト、マリア・ドゥエニャスは堂々と、そして高低強弱に緩急とかなりテクニカルな演奏をしてたと思います。オリジナルのカデンツァも興味深かった。大喝采。
ベートーヴェンの曲をそんなに知ってるわけではないけれど、このコンチェルトやピアノソナタには、人生の悲哀、波が出たり穏やかだったりする悠久の流れを音にして織り込んでる気がして好ましく受け止めています。私にとっては遂に聴けた、あのメロディーも、盛り上がるクライマックスも、その後の哀切あふれるフレーズも、第2楽章の可愛らしい部分、第3楽章へのアタッカ、独特なロンドともう席で興奮して、グスグスなったり拳を握ったり拍子を取ったり。はたから見たらちょっとおかしかったかも😅
万雷の拍手、アンコールは切々と聴かせる、スローな曲。休憩時間終わり近く席に戻ろうとしたら、あれ、着替えたマリアが目の前に。席でこれからのモーツァルト「ジュピター」を聴くみたい。サムズアップ👍で"VERY GOOD!"と声をかけると"THANK YOU😉"と。わーいソリストとお話ししちゃったとほわっとしたのでした。周りほとんど気づいてなかったような。
ジュピター、オケアンコールのシベリウス「悲しきワルツ」もとても良かった。満足のコンサートでした。生はやっぱり違う。オケの場合、ここでその楽器がこういう風に鳴ってるんだ、とかもうホントに発見が多くていつもとてもおもしろい。今回も様々なことを感じることができました。
帰りに、期間限定で出店しているドーナツ屋さんに並んでおみやげ。きょうも甘味をいただくスイーツ男子😋。カスタードがあっさりめで美味しかった。
2週連続、年内まだあるコンサート月。
とりあえず日曜日は🏀デーの予定です。
12月書評の7
◼️ 太宰治「満願」
日常の慶びと瞬間の表現。らしさが出てるかな。蜜柑や築地明石町を思い出す。
以前読んだ本で、太宰の魅力は一瞬のスパッという表現力、という意味のことが書いてあった。それは「女生徒」がテーマの小説のくだりで「キュウリの青さから、夏が来る」という表現を指していたのだと記憶している。有名なものでは「富士には、月見草がよく似合ふ」もそうだろうか。個人的にはその小説ラストの「酸漿に似てゐた」も好きだな。
著者が、ある医師とこっけいなエピソードから親しくし、朝の散歩途中に立ち寄って医院で取っている新聞を読ませてもらうまでの付き合いになる。朝、薬を取りに来る婦人がいる。簡単服に下駄をはいた、清潔な感じの若い女性。旦那さんが長く病気で、医者は送り出す時に、よく叱咤して励ましている。
ある朝、婦人が通りかかり、著者と一緒に縁側にいた医師の妻が「ああ、うれしそうね」と囁いたー。
この後に短くて爽やかな婦人の描写が入る。若い精気にあふれ、明るい展望が開けた美しい姿。ここだなあ、と感じ入る。
太宰といえば自意識、自己顕示欲が強かったり、女にだらしなかったり、自殺未遂であったりとなにかとトピックが多くまたそれを作品に反映させたりする。一方で口に出しては言わないが誰もが感じていることをズバッと突く、女性のモノローグが本当に上手い、表現と構成の妙などの特徴も際立ち、熱狂的なファンも多いという印象。
まだその真髄というか、人々が認める良さを詳しく掴めているわけではまったくないけども、これからも少しずつ読みながら、読み手が魅かれているであろうという部分を拾っていくのも本読みの楽しみかなと思っている。
明るい付き合いの中に挿す影、そして陽。色彩と雰囲気の変化が鮮やかな芥川龍之介「蜜柑」、そして婦人は、ちょっと趣きが違うかもだが美人画の大家鏑木清方の代表作「築地明石町」を思い出した。
日常の慶びと瞬間の表現。らしさが出てるかな。蜜柑や築地明石町を思い出す。
以前読んだ本で、太宰の魅力は一瞬のスパッという表現力、という意味のことが書いてあった。それは「女生徒」がテーマの小説のくだりで「キュウリの青さから、夏が来る」という表現を指していたのだと記憶している。有名なものでは「富士には、月見草がよく似合ふ」もそうだろうか。個人的にはその小説ラストの「酸漿に似てゐた」も好きだな。
著者が、ある医師とこっけいなエピソードから親しくし、朝の散歩途中に立ち寄って医院で取っている新聞を読ませてもらうまでの付き合いになる。朝、薬を取りに来る婦人がいる。簡単服に下駄をはいた、清潔な感じの若い女性。旦那さんが長く病気で、医者は送り出す時に、よく叱咤して励ましている。
ある朝、婦人が通りかかり、著者と一緒に縁側にいた医師の妻が「ああ、うれしそうね」と囁いたー。
この後に短くて爽やかな婦人の描写が入る。若い精気にあふれ、明るい展望が開けた美しい姿。ここだなあ、と感じ入る。
太宰といえば自意識、自己顕示欲が強かったり、女にだらしなかったり、自殺未遂であったりとなにかとトピックが多くまたそれを作品に反映させたりする。一方で口に出しては言わないが誰もが感じていることをズバッと突く、女性のモノローグが本当に上手い、表現と構成の妙などの特徴も際立ち、熱狂的なファンも多いという印象。
まだその真髄というか、人々が認める良さを詳しく掴めているわけではまったくないけども、これからも少しずつ読みながら、読み手が魅かれているであろうという部分を拾っていくのも本読みの楽しみかなと思っている。
明るい付き合いの中に挿す影、そして陽。色彩と雰囲気の変化が鮮やかな芥川龍之介「蜜柑」、そして婦人は、ちょっと趣きが違うかもだが美人画の大家鏑木清方の代表作「築地明石町」を思い出した。
12月書評の6
◼️遊歩新夢「星になりたかった君と」
展開は、ラノベ風。でも星好きにはとてもエキサイティングな本だった。令和小説大賞。
自分でも単純なほうかと思う。たとえ予定調和でも、テレビドラマや物語には乗せられて泣いてしまう。先日ドラマ「宙わたる教室」の最終回でもぐすぐす涙した。
書評で知った本。ストーリーは分かっていたけど、それ以上に、超新星や小惑星発見の専門的な知識に引き込まれた。いやエキサイティングだった。
鷲上秀星と琴坂那沙。2人は七夕星祭りの夜に出会う。秀星は理学部で宇宙物理学を専攻する大学生。祖父が造った天文台の管理を任されていた。前年の祖父の死、騒ぎに紛れてその日に発見した超新星の一報を不正に奪われたショックで、秀星の気持ちはずっと沈んでいた。屈託のない那沙との触れ合いに、少しずつ心をほぐされていく秀星。しかし「星になりたい」という那沙は深刻な病に侵されていたー。
七夕、鷲と琴にNASA。あからさまな悪役と暖かい周囲、悲しみと並行してドラスティックに続く新天体発見と実証と命名権をめぐる鳴動。織り込まれる専門的な知識と経験の蓄積。著者は「天文家」だそうだ。これは相当ヘビーな方かと思う。ダモクレス族なんてちょっとヤバすぎる。
コメットハンター、新天体発見者、という言葉は宇宙好きならよく聞く。実態がほの見える部分もまた心をざわつかせる。宇宙のロマンは果てしない。去年シンポジウムを傍聴に行くとチョー満席。老いも若きも男女も関係なく皆の目はトウィンクル。ノらなきゃ嘘だろう、と感じる。
関西が舞台なのも好感。日本有数の暗さとなる奈良と和歌山の間の護摩壇山の道の駅、聞いてはいた。ますます行きたくなる。天文台、いいなー。
考えてみれば、今年は宇宙シンポジウムに行って、夏はペルセウス座流星群ピークの日に天文台併設の施設で乱れ飛ぶシューティングスターを観て、紫金山・アトラス彗星を追いかけなんとかスマホで撮影して、宙わたる教室を観て、と星に囲まれた1年だった。締めくくるふたご座流星群はきょうあすピークだけども、空には雲。どうか晴れますように。
宇宙の鼓動を、聴きたい。エキサイティングな作品だった。満足。
展開は、ラノベ風。でも星好きにはとてもエキサイティングな本だった。令和小説大賞。
自分でも単純なほうかと思う。たとえ予定調和でも、テレビドラマや物語には乗せられて泣いてしまう。先日ドラマ「宙わたる教室」の最終回でもぐすぐす涙した。
書評で知った本。ストーリーは分かっていたけど、それ以上に、超新星や小惑星発見の専門的な知識に引き込まれた。いやエキサイティングだった。
鷲上秀星と琴坂那沙。2人は七夕星祭りの夜に出会う。秀星は理学部で宇宙物理学を専攻する大学生。祖父が造った天文台の管理を任されていた。前年の祖父の死、騒ぎに紛れてその日に発見した超新星の一報を不正に奪われたショックで、秀星の気持ちはずっと沈んでいた。屈託のない那沙との触れ合いに、少しずつ心をほぐされていく秀星。しかし「星になりたい」という那沙は深刻な病に侵されていたー。
七夕、鷲と琴にNASA。あからさまな悪役と暖かい周囲、悲しみと並行してドラスティックに続く新天体発見と実証と命名権をめぐる鳴動。織り込まれる専門的な知識と経験の蓄積。著者は「天文家」だそうだ。これは相当ヘビーな方かと思う。ダモクレス族なんてちょっとヤバすぎる。
コメットハンター、新天体発見者、という言葉は宇宙好きならよく聞く。実態がほの見える部分もまた心をざわつかせる。宇宙のロマンは果てしない。去年シンポジウムを傍聴に行くとチョー満席。老いも若きも男女も関係なく皆の目はトウィンクル。ノらなきゃ嘘だろう、と感じる。
関西が舞台なのも好感。日本有数の暗さとなる奈良と和歌山の間の護摩壇山の道の駅、聞いてはいた。ますます行きたくなる。天文台、いいなー。
考えてみれば、今年は宇宙シンポジウムに行って、夏はペルセウス座流星群ピークの日に天文台併設の施設で乱れ飛ぶシューティングスターを観て、紫金山・アトラス彗星を追いかけなんとかスマホで撮影して、宙わたる教室を観て、と星に囲まれた1年だった。締めくくるふたご座流星群はきょうあすピークだけども、空には雲。どうか晴れますように。
宇宙の鼓動を、聴きたい。エキサイティングな作品だった。満足。
12月書評の5
◼️ 奈倉有里「文化の脱走兵」
ロシア文学、源氏物語、生い立ち、そして戦争。硬軟ありチャーミングなエッセイ集。
タイトルを読んだだけで、表紙を目にしただけでなんかどうしようもなく魅かれる本はある。奈倉有里の「夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く」はそんな本だった。目につくということは、よく読まれているということ。予感は当たった。けっこう二律背反的に。
著者はゴーリキー文学大学を卒業、東大大学院で博士号を得たロシア文学研究者、翻訳者。「夕暮れ」は6年間の留学中の体験を書いた佳作で、世の中のことに対してピュアな心情を持ち本ばかり読んでいた著者の、その感性と引用・紹介されるロシア文学作品のミクスチャーが独特の良い印象を出していたと思う。正直ウブだな、という感想と、作品への希求性の鋭さに感嘆する、アンビバレントな心地よさ。
それにしてもクラシックではロシアン・ロマンチシズムとよく聞くけども、文学でもそうなんだろうか。寡聞にして知らない、正直。
前置き長すぎ笑。今回のタイトルも見たとたん、あっ奈倉有里だ!というのと、また面白そうな言葉・・今年の夏に出たばかりの人気作品、図書館予約しばーらく待たせていただいた。
大半が「群像」に連載されたエッセイだ。10ページほどの19篇。日本にいる著者の姿勢はのんびりも見えるがウクライナとロシアの間の戦争が雰囲気を引き締める。翻訳の仕事等でロシア人作家などに知己友人の多い著者の思い入れは半端なく、ほとんどの作品が今も続く戦争に繋がっていく。
そんな一方、やわらかい話題から入ることも多い。多くは、子供の頃の想い出ー祖父母の家があった新潟・巻町が深く刻まれているー、や日常の私的な出来事から発想を広げていく。渡り鳥、猫、「雨をながめて」「君の顔だけ思いだせない」はよくもまあこんな考察を、というくらい、いかにもエッセイ的な流れだ。
ロシアの文学、文化の織り込み方も楽しい。タルコフスキーの映画作品、そしてなんといっても詩、アレクサンドル・ブレーク、セルゲイ・エセーニン、児童作家ボリス・ザホデールはロシア語でよく似た猫と鯨を取り替えた楽しい作品を書いた。そして最後近く、ロベルト・ロジジェストヴェンスキー「子供時代への切符」。ここまでのエッセイ集の進路を踏襲し終わりを予感させる。
すみません 僕がずっと探していた
子供時代への切符は ありませんか
寝台車の切符を くれませんか・・・・・・!
「文化の脱走兵」というタイトルもエセーニンの詩から。源氏物語を研究しているロシアの先生との交流も良かった。
「夕暮れ」に比べると、だいぶ柔らかくなった印象ではある。そういうエッセイだとは思うが、肩に力が入ったまっすぐな部分も強く出している。小難しくはないが興味深い知識も織り込まれる。かと思うと子どもっぽい雰囲気もあり、茶目っ気ものぞかせている。とてもチャーミングな文章だと思う。このネタを展開させて、よくここまで書けるな、とも思う。うーん。
「巨匠とマルガリータ」が「夕暮れ」から宿題になっていた、読まないと、と思い出した。
ロシア文学、源氏物語、生い立ち、そして戦争。硬軟ありチャーミングなエッセイ集。
タイトルを読んだだけで、表紙を目にしただけでなんかどうしようもなく魅かれる本はある。奈倉有里の「夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く」はそんな本だった。目につくということは、よく読まれているということ。予感は当たった。けっこう二律背反的に。
著者はゴーリキー文学大学を卒業、東大大学院で博士号を得たロシア文学研究者、翻訳者。「夕暮れ」は6年間の留学中の体験を書いた佳作で、世の中のことに対してピュアな心情を持ち本ばかり読んでいた著者の、その感性と引用・紹介されるロシア文学作品のミクスチャーが独特の良い印象を出していたと思う。正直ウブだな、という感想と、作品への希求性の鋭さに感嘆する、アンビバレントな心地よさ。
それにしてもクラシックではロシアン・ロマンチシズムとよく聞くけども、文学でもそうなんだろうか。寡聞にして知らない、正直。
前置き長すぎ笑。今回のタイトルも見たとたん、あっ奈倉有里だ!というのと、また面白そうな言葉・・今年の夏に出たばかりの人気作品、図書館予約しばーらく待たせていただいた。
大半が「群像」に連載されたエッセイだ。10ページほどの19篇。日本にいる著者の姿勢はのんびりも見えるがウクライナとロシアの間の戦争が雰囲気を引き締める。翻訳の仕事等でロシア人作家などに知己友人の多い著者の思い入れは半端なく、ほとんどの作品が今も続く戦争に繋がっていく。
そんな一方、やわらかい話題から入ることも多い。多くは、子供の頃の想い出ー祖父母の家があった新潟・巻町が深く刻まれているー、や日常の私的な出来事から発想を広げていく。渡り鳥、猫、「雨をながめて」「君の顔だけ思いだせない」はよくもまあこんな考察を、というくらい、いかにもエッセイ的な流れだ。
ロシアの文学、文化の織り込み方も楽しい。タルコフスキーの映画作品、そしてなんといっても詩、アレクサンドル・ブレーク、セルゲイ・エセーニン、児童作家ボリス・ザホデールはロシア語でよく似た猫と鯨を取り替えた楽しい作品を書いた。そして最後近く、ロベルト・ロジジェストヴェンスキー「子供時代への切符」。ここまでのエッセイ集の進路を踏襲し終わりを予感させる。
すみません 僕がずっと探していた
子供時代への切符は ありませんか
寝台車の切符を くれませんか・・・・・・!
「文化の脱走兵」というタイトルもエセーニンの詩から。源氏物語を研究しているロシアの先生との交流も良かった。
「夕暮れ」に比べると、だいぶ柔らかくなった印象ではある。そういうエッセイだとは思うが、肩に力が入ったまっすぐな部分も強く出している。小難しくはないが興味深い知識も織り込まれる。かと思うと子どもっぽい雰囲気もあり、茶目っ気ものぞかせている。とてもチャーミングな文章だと思う。このネタを展開させて、よくここまで書けるな、とも思う。うーん。
「巨匠とマルガリータ」が「夕暮れ」から宿題になっていた、読まないと、と思い出した。
12月書評の4
◼️下川裕美子 いわしたようこ
分かっているつもり、でもたまには思い出してやんないとね。
獣医師さんが文を書いたポケットサイズの絵本。子犬との出会いと、思い出と、別れ。やはり思い当たることがありすぎて、思い出した記憶がさらなる過去の場面映像を呼んで、止まらなくなる。
実家では生まれてからずっと犬がいて、旅立ちも何度も経験した。だから残滓の重さも空しさも知っている。私が受験旅行から戻るのを待っていたように目の前で力尽きたクロ。成長してから初めて、ギャン泣きした。
でもだから、犬との時代は終わり、というのも知っている。2年前、18歳と11歳のミニチュアダックスを立て続けに見送った。賢く強気なレオンは老いてひざでの居眠りが好きだった。ちびのクッキーは、いまわのきわ、私の目をじっと見た。
家族生活の大半。割り切っている。いない方が正直楽はできる。ごはんの心配も、トイレも、散歩もなにもない。
ただたまにはね、思い出してやんないと。厚着して屋上へ、この季節、ふたご座流星群を観測しに行く私に「わたしも連れてってよ!」とばかりに吠えかかったクッキー。仕方ないなとダウンの中に入れて連れてってやった。おかげで暖かかった。
すみませんね。ちょー個人的なことで。
分かっているつもり、でもたまには思い出してやんないとね。
獣医師さんが文を書いたポケットサイズの絵本。子犬との出会いと、思い出と、別れ。やはり思い当たることがありすぎて、思い出した記憶がさらなる過去の場面映像を呼んで、止まらなくなる。
実家では生まれてからずっと犬がいて、旅立ちも何度も経験した。だから残滓の重さも空しさも知っている。私が受験旅行から戻るのを待っていたように目の前で力尽きたクロ。成長してから初めて、ギャン泣きした。
でもだから、犬との時代は終わり、というのも知っている。2年前、18歳と11歳のミニチュアダックスを立て続けに見送った。賢く強気なレオンは老いてひざでの居眠りが好きだった。ちびのクッキーは、いまわのきわ、私の目をじっと見た。
家族生活の大半。割り切っている。いない方が正直楽はできる。ごはんの心配も、トイレも、散歩もなにもない。
ただたまにはね、思い出してやんないと。厚着して屋上へ、この季節、ふたご座流星群を観測しに行く私に「わたしも連れてってよ!」とばかりに吠えかかったクッキー。仕方ないなとダウンの中に入れて連れてってやった。おかげで暖かかった。
すみませんね。ちょー個人的なことで。
2024年12月22日日曜日
きつ
同窓会忘年会でグラングリーンからグランフロント、ヨドバシカメラと歩いたあと、4時間喋り倒し、帰って筋トレして遅めに寝た。翌日はゆっくり起きたけど、昼までX'masのお菓子とか探して、昼から駅伝、M-1敗者復活戦、本番の決勝戦をずっと観てたら久々に目がチカチカしてよく見えなくなった。視界の右側にコンピューターモザイクノイズがある感じ。これ頭痛の先ぶれだからか、風呂上がり頭が重い。
鼓動の20%が不整脈、と診断された心臓も不安といえば不安だし、わし、死ぬかも。明日目を覚ますことができますように。。
鼓動の20%が不整脈、と診断された心臓も不安といえば不安だし、わし、死ぬかも。明日目を覚ますことができますように。。
2024年12月9日月曜日
12月コンサート1
大阪・豊中のホールで人気ピアニスト務川彗悟のラヴェル ピアノ協奏曲。満席のお客さん大喝采。ラヴェルは「のだめカンタービレ」でのだめが気に入る曲。
飛んで跳ねて・・と作中で言及されてたようにムチのパシーン!という音から入る遊び心満載の曲。1、3楽章は明るく疾走感があり、2楽章は木管との絡みに心惹かれます。アルゲリッチで予習して行ったのだけれど、なんというか、よりオケとピアノの絡みがよく分かった感じですね。やはり生がいちばんです。キレの良い演奏を楽しみました。
アンコールはラヴェル「マ・メール・ロワ」より「妖精の国」めっちゃきれいだった😆
次はリサイタル行ってみたいけどなかなか関西ではないんだよね。
後半はザッツドイツクラシックというようなシューマン3番(いやテキトーに言ってます。違ったら優しくご指摘ください😎)でした。どちらの曲もコンパクト。豊中のホールは駅近で、席も見やすい造りでなかなか気に入りました。
ヨーロッパ土産でもらったチョコレートを食べつつ本を読む。奈倉有里氏はロシア文学の研究者で「夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く」は本読み好みの作品でこの本も3か月くらい待ったかな。星の小説は、もうすぐ、住宅街でも1年でいちばん数が見えるふたご座流星群だから。毎年着膨れして外で観測している。気分盛り上げなきゃね。
寒くなるぞーとの天気予報。しかしながら風が吹くと寒いけども、陽が照ってて暖かい。で、寒いという予報だからかバスも施設内もあっつい🥵。途中トイレでヒートテック脱いじゃいました😅冬はよくこういうことはある。次週末はもう一段寒いみたいなんで油断はしないように。
コンサート前は住んでる市内でウマい!と言われる雪月花さんで炒飯。日曜は午前買い物で午後はお籠もり。
先々週はバレー🏐のインカレ、大学選手権で息子東京へ。今週はバスケ🏀のインカレ準々決勝。エリート8。高校のウィンターカップで活躍した選手たちのその後を応援するのはなかなか楽しい。ベスト4は日本大vs名古屋学院大学、東海大vs白鴎大。次週が楽しみだ。
フィギュア⛸️グランプリファイナル。男子鍵山優真、女子の千葉百音とも、本番でひと回り成長したようにも見える。両方総合的に、見栄えや安定感が充実に近づいた感があった。千葉はスピンがすごく良かった。どちらも銀メダル。すべての4回転ジャンプを跳ぶマリニンは巨大な壁だけれども、男子頑張ってほしい。日本女子はそれぞれもう1つ上を目指すべきかな。吉田陽菜には期待している。
かかとを痛めてから、柔らかくしようと何かにつけ触ったり風呂でも意識してマッサージしたりしている、だからか?最近また縦に割れた。そこまで歩行に支障はないけど少し痛い。たぶんしばらくお付き合いやね。
飛んで跳ねて・・と作中で言及されてたようにムチのパシーン!という音から入る遊び心満載の曲。1、3楽章は明るく疾走感があり、2楽章は木管との絡みに心惹かれます。アルゲリッチで予習して行ったのだけれど、なんというか、よりオケとピアノの絡みがよく分かった感じですね。やはり生がいちばんです。キレの良い演奏を楽しみました。
アンコールはラヴェル「マ・メール・ロワ」より「妖精の国」めっちゃきれいだった😆
次はリサイタル行ってみたいけどなかなか関西ではないんだよね。
後半はザッツドイツクラシックというようなシューマン3番(いやテキトーに言ってます。違ったら優しくご指摘ください😎)でした。どちらの曲もコンパクト。豊中のホールは駅近で、席も見やすい造りでなかなか気に入りました。
ヨーロッパ土産でもらったチョコレートを食べつつ本を読む。奈倉有里氏はロシア文学の研究者で「夕暮れに夜明けの歌を:文学を探しにロシアに行く」は本読み好みの作品でこの本も3か月くらい待ったかな。星の小説は、もうすぐ、住宅街でも1年でいちばん数が見えるふたご座流星群だから。毎年着膨れして外で観測している。気分盛り上げなきゃね。
寒くなるぞーとの天気予報。しかしながら風が吹くと寒いけども、陽が照ってて暖かい。で、寒いという予報だからかバスも施設内もあっつい🥵。途中トイレでヒートテック脱いじゃいました😅冬はよくこういうことはある。次週末はもう一段寒いみたいなんで油断はしないように。
コンサート前は住んでる市内でウマい!と言われる雪月花さんで炒飯。日曜は午前買い物で午後はお籠もり。
先々週はバレー🏐のインカレ、大学選手権で息子東京へ。今週はバスケ🏀のインカレ準々決勝。エリート8。高校のウィンターカップで活躍した選手たちのその後を応援するのはなかなか楽しい。ベスト4は日本大vs名古屋学院大学、東海大vs白鴎大。次週が楽しみだ。
フィギュア⛸️グランプリファイナル。男子鍵山優真、女子の千葉百音とも、本番でひと回り成長したようにも見える。両方総合的に、見栄えや安定感が充実に近づいた感があった。千葉はスピンがすごく良かった。どちらも銀メダル。すべての4回転ジャンプを跳ぶマリニンは巨大な壁だけれども、男子頑張ってほしい。日本女子はそれぞれもう1つ上を目指すべきかな。吉田陽菜には期待している。
かかとを痛めてから、柔らかくしようと何かにつけ触ったり風呂でも意識してマッサージしたりしている、だからか?最近また縦に割れた。そこまで歩行に支障はないけど少し痛い。たぶんしばらくお付き合いやね。
12月書評の3
◼️「世界遺産 39の謎の記憶 巻ノ五」
世界旅行を楽しみたくて・・やはり壁画に惹かれるかな。
旅もの、世界の訪問ものは定期的に読みたくなる。世界遺産ほとんど知らないし。いまぜひとも観たいもの、と考えると目線は国内に向く傾向。代わりにではないけども本読みの世界旅行。
2万7000年前のアルタミラの洞窟岩面画から自由の女神まで39の世界遺産とまつわる謎が記載されている。というか上の2つとも巻ノ五どころか一で来そうだけれども不思議。
砂中に巨大石窟寺院のあるシルクロードの中継地点、敦煌や太陽ではなく月を崇めた、インカ帝国の前の勢力チムーのチャンチャン遺跡、シチリアの南マルタ島にある巨石神殿。エジプトのピラミッドより前に造られたようで、まだ荷車が出てきていないはずの時代の遺跡にはなぜか轍の跡がついている。またピラミッド時代の到来と時期を同じくして、この文明は消えた、らしい。
心に残るのはやはり壁画かな。アルタミラは見てみたいけど確かできなかったはず。絵画と違って持ち運べないしね。
ノルウェーからスウェーデンの南西の海岸にかけて点在しているという岩絵。氷河があったところに集中しているターヌムの岩絵がある渓谷は「先史時代の画廊」と呼ばれているとか。戦争、船、狩猟、巨人の他、抽象的な作品、もあるとか。ちょうど氷河期の終わり、紀元前1500年から紀元前500年に描かれたと推定されるとか。
壁画というと、身近には高松塚古墳などがある。彩色もなされている遙かはるか遠い祖先の芸術は、目的もさることながらやはり息遣いが感じられそうだ。
世界遺産、たまにはいいな。また読もう。
世界旅行を楽しみたくて・・やはり壁画に惹かれるかな。
旅もの、世界の訪問ものは定期的に読みたくなる。世界遺産ほとんど知らないし。いまぜひとも観たいもの、と考えると目線は国内に向く傾向。代わりにではないけども本読みの世界旅行。
2万7000年前のアルタミラの洞窟岩面画から自由の女神まで39の世界遺産とまつわる謎が記載されている。というか上の2つとも巻ノ五どころか一で来そうだけれども不思議。
砂中に巨大石窟寺院のあるシルクロードの中継地点、敦煌や太陽ではなく月を崇めた、インカ帝国の前の勢力チムーのチャンチャン遺跡、シチリアの南マルタ島にある巨石神殿。エジプトのピラミッドより前に造られたようで、まだ荷車が出てきていないはずの時代の遺跡にはなぜか轍の跡がついている。またピラミッド時代の到来と時期を同じくして、この文明は消えた、らしい。
心に残るのはやはり壁画かな。アルタミラは見てみたいけど確かできなかったはず。絵画と違って持ち運べないしね。
ノルウェーからスウェーデンの南西の海岸にかけて点在しているという岩絵。氷河があったところに集中しているターヌムの岩絵がある渓谷は「先史時代の画廊」と呼ばれているとか。戦争、船、狩猟、巨人の他、抽象的な作品、もあるとか。ちょうど氷河期の終わり、紀元前1500年から紀元前500年に描かれたと推定されるとか。
壁画というと、身近には高松塚古墳などがある。彩色もなされている遙かはるか遠い祖先の芸術は、目的もさることながらやはり息遣いが感じられそうだ。
世界遺産、たまにはいいな。また読もう。
2024年12月7日土曜日
12月書評の2
◼️「谷川俊太郎詩集」
詩人の足跡を、初読み。時にふむ、と。
谷川俊太郎氏は、翻訳の絵本「スイミー」以外読んだことがなかった。オリジナルの詩に触れるのはこれが初めて。書店が前面に置いてたのを入手した。
詩そのものも文豪作品と、いただいた吉野弘「二人が睦まじくいるためには」くらいなのであまりなじみがない正直。ただ多くの方に支持されているので興味津々。
児童もの、言葉遊び、世界、シェークスピア、モーツァルト・・「二十億年の孤独」にあるような宇宙的視点、とても言い尽くせないが、1940年代から1990年代までの詩をセレクト収録した1998年出版の本だ。
かあちゃん
たいようはどうしてわらっているの
たいようがかわをくすぐるからよ
ではじまる「川」には思いやりと想像力を感じる。
(何処)は散文のような小説のような・・「2交合」では私は羊歯と一体化し、羊歯が土壌から吸い上げる養分が身内に流れ込むという幻想SF的な短い作品。恒川光太郎のライトホラー小説にも似たような感覚があり、影響あったのかな、などと考える。
まっさらみたいに思えても
今日には昨日のしみがある
すんだことさの一言を
漂白剤には使えない
言ってしまったこと、やってしまったこと、の中には取り返しのつかないこともある。もとに戻りようのないことは確かにある。気にしない、と言っていても、自分でそう思っていてもどこかに傷、ダメージとして残る。「昨日のしみ」という短い作品には唸らされた。
ごめんなさいの一言を
鎮痛剤には使えない
明日があるよの一言を
ビタミン剤には使えない
シンパシー、共感。これが人生だと、読み手が思う表現。全体にやはり昭和的な色がある中で、歌謡曲で出てきそうな部分だ。
巻末のコラムも購買欲を惹起するものだろうと思った。けど、予想よりおもしろくなかったかな(小声)
詩人の足跡を、初読み。時にふむ、と。
谷川俊太郎氏は、翻訳の絵本「スイミー」以外読んだことがなかった。オリジナルの詩に触れるのはこれが初めて。書店が前面に置いてたのを入手した。
詩そのものも文豪作品と、いただいた吉野弘「二人が睦まじくいるためには」くらいなのであまりなじみがない正直。ただ多くの方に支持されているので興味津々。
児童もの、言葉遊び、世界、シェークスピア、モーツァルト・・「二十億年の孤独」にあるような宇宙的視点、とても言い尽くせないが、1940年代から1990年代までの詩をセレクト収録した1998年出版の本だ。
かあちゃん
たいようはどうしてわらっているの
たいようがかわをくすぐるからよ
ではじまる「川」には思いやりと想像力を感じる。
(何処)は散文のような小説のような・・「2交合」では私は羊歯と一体化し、羊歯が土壌から吸い上げる養分が身内に流れ込むという幻想SF的な短い作品。恒川光太郎のライトホラー小説にも似たような感覚があり、影響あったのかな、などと考える。
まっさらみたいに思えても
今日には昨日のしみがある
すんだことさの一言を
漂白剤には使えない
言ってしまったこと、やってしまったこと、の中には取り返しのつかないこともある。もとに戻りようのないことは確かにある。気にしない、と言っていても、自分でそう思っていてもどこかに傷、ダメージとして残る。「昨日のしみ」という短い作品には唸らされた。
ごめんなさいの一言を
鎮痛剤には使えない
明日があるよの一言を
ビタミン剤には使えない
シンパシー、共感。これが人生だと、読み手が思う表現。全体にやはり昭和的な色がある中で、歌謡曲で出てきそうな部分だ。
巻末のコラムも購買欲を惹起するものだろうと思った。けど、予想よりおもしろくなかったかな(小声)
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