2025年12月31日水曜日

2025読書年間大賞&ランキング

【2025読書年間大賞・ランキング】

今年もこの季節がやってまいりました。毎年恒例、2025年年間ランキングです。対象は、133作品です。マンガや掌編、絵本も入ってて、まあざっと月11作品ちょっと。これくらいのペースがいいかな、というとこです。2016年3月以来、106か月連続で月10作品をクリアしてる・・はずです。年間100冊越えは、たぶん2013年以来継続、のはず。

今年の第1位・年間大賞は

村田喜代子「姉の島」

とさせていただきました。谷崎潤一郎賞受賞作。長崎の小さな島で85歳を迎えたミツルという海女さんのお話です。この世代だと例外なく戦争が絡みます。ミツルは出征した兄を亡くしていて、自分の戦争体験はまだ子どもの頃だったと推察されます。近くに潜水艦が沈んでいると聞き、興味を抱きます。

なんといっても海中の風景とリアルな感覚が新鮮でした。そして、ミツルの、海女としての矜持と、人生のひっかかり、時代の変遷、幻想味がシンクロして、私には心にズゥンと響く作品でした。あまり大衆ウケするものではないかも。

ランキングは以下です。

1位 村田喜代子「姉の島」
2位 ローラン・ビネ
「HHhH(プラハ、1942年)」
3位 伊与原新「藍を継ぐ海」
4位 辻村深月「この夏の星を見る」
5位オリヴィエ・ベラミー
「マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法」

「HHhH」は迫り来るその瞬間ーナチの残虐性を代表する金髪の野獣、ハイドリヒの暗殺計画への迫力が半端ない。直木賞「藍を継ぐ海」は科学的なアプローチのほか、連綿と続いてきた近代史、世代間のつながりが描かれる短編集。伊与原新はお気に入り。「この夏」趣味の天文関係。色々な望遠鏡が出てきてゾクゾクした。「アルゲリッチ」は今年ついにアルゲリッチさん聴きに行ったから!興味深いドキュメンタリーだった。

6位 村治佳織「いつのまにか、ギターと」
7位 小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」
8位 古川順弘「僧侶はなぜ仏像を破壊したのか」
9位ダグラス・アダムズ
  「銀河ヒッチハイク・ガイド」
10位 鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」

いずれも感心した作品。村治佳織さんはコンサートに行ったのがきっかけ。気の持ちようが面白い。小川洋子にびっくりし、廃仏毀釈に愕然とし、「銀河」のナンセンスさにほー、と思い、話題の「鳥の言葉」の斬新性に感銘を受けた。

11位 小川洋子「サイレントシンガー」
12位 今村翔吾「塞王の盾」
13位 王谷晶「ババヤガの夜」
14位 サラ・パレツキー
「サマータイム・ブルース」
15位 アントニオ・タブッキ
「供述によるとペレイラは…」

16位 皆川博子「倒立する塔の殺人」
17位 中江有里「万葉と沙羅」
18位 皆川博子「U」
19位 中野京子
「メンデルスゾーンとアンデルセン」
20位 井戸川射子「ここはとても速い川」

てなとこです。興味を抱く作品はありましたでしょうか。

昨年までの1位(グランプリ)は以下。気づけば今回、15回記念でした。

2024年 千早茜「赤い月の香り」
2023年 カズオ・イシグロ「クララとお日さま」
2022年 小説部門 伊与原新「月まで三キロ」
2022年 小説以外部門
フランツ・リスト「フレデリック・ショパン」
2021年 マリオン・ヴァン・ランテルゲム
    「アンゲラ・メルケル」
2020年 谷崎潤一郎「細雪」

2019年 オルハン・パムク「雪」
2018年 川端康成「古都」
2017年 東山彰良「流」
2016年 宮下奈都「終わらない歌」
2015年 朝井リョウ「何者」
2014年 朝井まかて「恋歌(れんか)」
2013年 藤原伊織「テロリストのパラソル」
2012年 熊谷達也「邂逅の森」
2011年 北村薫「リセット」

もはや懐かしい・・。来年は海外の名作ももっと・・と毎年言ってますね。
来年も、読むぞ〜!

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