2025年12月31日水曜日

12月書評の8

◼️ 最果タヒ「グッドモーニング」

最先端?の現代詩集は慣れないな・・女性最年少にして中原中也賞受賞の1st詩集。

最果タヒは小説「星か獣になる季節」を読んだ。表層に現象を潜ませる感じで、フィクション、悲惨な事件を周囲から想像させるという、正攻法ではないもの、しかし小説の体は成していた。だから今作の崩し方にはけっこうびっくり。現代詩はこんな感じなんだろうか。

まだの
   その 
     遠い空の
          」
上に舞い上がり子供のふりをしている小さなその
 黒い/影!」から
雨が降り出すのだ、(「空想距離」より一部抜粋)

行や上下のずらし、/や+、「」の多用など使えるものを全て使ってバリエーションを出している。自由は自由だし、読ませる部分もないではない。感性を、さまざまな言葉の連なり、ばかりでなく、文字そのものという、視覚に直接的に表現しようという手法か。なるほど、心のうちは崩れてて、さまざまな思考と感覚が飛び交っていて、という態様かもしれないなと思ったりとした。

子供に対する母親のような気持ちはなんとなく理解できる気もしたけれど、んー、やはり現代詩は分からない。よく詩集を買ってる文芸の師匠に質問してみよう。

この作品により、大学在学中、21歳、女性としては史上最年少で中原中也賞を受賞したとのこと。第4詩集の「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は異例の売れ行きとなり、映画化もされたとか。詩集、小節、歌詞の作詞に脚本とマルチに活躍しているようだ。

この人の詩を見ていると、またあとがきを読んでいると、見る角度の違いと、それを文字で表現したくてたまらない熱を感じる。芸術的。 で、そもそも意味が完全に分からなくとも、心のどこかに訴えかける、という鑑賞者の試みを改めて思い出させる。なんか少し影響されてるかな。

もう1回読みたい気もしている。そして上の「夜空は」もその他の小説作品にも興味が湧く。++ちょっと笑みが零れてしまう/こんな自分に
…!

    
感化されてやってみたかっただけで悪意はありません。悪しからずです。

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