2025年12月31日水曜日

2025読書年間大賞・各賞

【2025読書年間大賞 各賞】

はい、毎年ながらテキトーに作った各賞です。
どぞ〜😎

◼️優秀絵本賞

・智佳子サガン「銀の画鋲 この世の果ての
本屋と黒猫リュシアン」
・町田尚子「ネコヅメのよる」

「銀の・・」は誰もが知るオチで今でも鮮やかさを覚えている。絵も魔性が滲み出ているような。

「ネコヅメ」町田尚子さんは展覧会を観に行った。この作品には感嘆。日本猫の描き方がベタで時に怖い。なじみの古書店主さんと話が合った。

◼️作家賞  小川洋子

「猫を抱いて象と泳ぐ」で初読み。日本にもポール・オースターのような作家がいたんだと衝撃を受けた。以降、有名作を渉猟、だいたいのパターンは掴んだ、が、最新作「サイレントシンガー」は著者のテイストが隅々まで行き届いていて恐れ入った。5作品。2位は西加奈子、泉鏡花の4作品でした。

◼️マンガ賞 ヒガアロハ「しろくまカフェ」

私がいま続けて買っているのはスポーツに偏ってまして・・⚽️「カテナチオ」🏀「DEEP3」⚾️「キャプテン2」⛸️「メダリスト」そして美術🎨「ブルーピリオド」に王朝もの「応天の門」。

「しろくまカフェ」はこう、濃いめの読み物が多い中で、なにも考えずくすくすと笑える作品でした→スンマセン、すべて貸してましていま手元に画像がありません😅

◼️表紙賞 
・彬子女王「赤と青のガウン」
・長谷川まりる「呼人は旅をする」

話題となった彬子女王の本。こちらは鮮やかな赤と青の対比で非常に惹きつけられるものがありました。ブックカバーはまさにこの本をイメージして作ったというハンドメイド。記憶に残る本でした。

児童文学の長谷川まりる。様々なものを引き寄せる「呼人」になった子どもは否応なく旅から旅の生活をしなければならない。仮定と話の成り行きがおもしろい。次は人気作「杉森くんを殺すには」を読んでみたいなと。

以上、2025年の各章でした!

2025読書年間大賞&ランキング

【2025読書年間大賞・ランキング】

今年もこの季節がやってまいりました。毎年恒例、2025年年間ランキングです。対象は、133作品です。マンガや掌編、絵本も入ってて、まあざっと月11作品ちょっと。これくらいのペースがいいかな、というとこです。2016年3月以来、106か月連続で月10作品をクリアしてる・・はずです。年間100冊越えは、たぶん2013年以来継続、のはず。

今年の第1位・年間大賞は

村田喜代子「姉の島」

とさせていただきました。谷崎潤一郎賞受賞作。長崎の小さな島で85歳を迎えたミツルという海女さんのお話です。この世代だと例外なく戦争が絡みます。ミツルは出征した兄を亡くしていて、自分の戦争体験はまだ子どもの頃だったと推察されます。近くに潜水艦が沈んでいると聞き、興味を抱きます。

なんといっても海中の風景とリアルな感覚が新鮮でした。そして、ミツルの、海女としての矜持と、人生のひっかかり、時代の変遷、幻想味がシンクロして、私には心にズゥンと響く作品でした。あまり大衆ウケするものではないかも。

ランキングは以下です。

1位 村田喜代子「姉の島」
2位 ローラン・ビネ
「HHhH(プラハ、1942年)」
3位 伊与原新「藍を継ぐ海」
4位 辻村深月「この夏の星を見る」
5位オリヴィエ・ベラミー
「マルタ・アルゲリッチ 子供と魔法」

「HHhH」は迫り来るその瞬間ーナチの残虐性を代表する金髪の野獣、ハイドリヒの暗殺計画への迫力が半端ない。直木賞「藍を継ぐ海」は科学的なアプローチのほか、連綿と続いてきた近代史、世代間のつながりが描かれる短編集。伊与原新はお気に入り。「この夏」趣味の天文関係。色々な望遠鏡が出てきてゾクゾクした。「アルゲリッチ」は今年ついにアルゲリッチさん聴きに行ったから!興味深いドキュメンタリーだった。

6位 村治佳織「いつのまにか、ギターと」
7位 小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」
8位 古川順弘「僧侶はなぜ仏像を破壊したのか」
9位ダグラス・アダムズ
  「銀河ヒッチハイク・ガイド」
10位 鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」

いずれも感心した作品。村治佳織さんはコンサートに行ったのがきっかけ。気の持ちようが面白い。小川洋子にびっくりし、廃仏毀釈に愕然とし、「銀河」のナンセンスさにほー、と思い、話題の「鳥の言葉」の斬新性に感銘を受けた。

11位 小川洋子「サイレントシンガー」
12位 今村翔吾「塞王の盾」
13位 王谷晶「ババヤガの夜」
14位 サラ・パレツキー
「サマータイム・ブルース」
15位 アントニオ・タブッキ
「供述によるとペレイラは…」

16位 皆川博子「倒立する塔の殺人」
17位 中江有里「万葉と沙羅」
18位 皆川博子「U」
19位 中野京子
「メンデルスゾーンとアンデルセン」
20位 井戸川射子「ここはとても速い川」

てなとこです。興味を抱く作品はありましたでしょうか。

昨年までの1位(グランプリ)は以下。気づけば今回、15回記念でした。

2024年 千早茜「赤い月の香り」
2023年 カズオ・イシグロ「クララとお日さま」
2022年 小説部門 伊与原新「月まで三キロ」
2022年 小説以外部門
フランツ・リスト「フレデリック・ショパン」
2021年 マリオン・ヴァン・ランテルゲム
    「アンゲラ・メルケル」
2020年 谷崎潤一郎「細雪」

2019年 オルハン・パムク「雪」
2018年 川端康成「古都」
2017年 東山彰良「流」
2016年 宮下奈都「終わらない歌」
2015年 朝井リョウ「何者」
2014年 朝井まかて「恋歌(れんか)」
2013年 藤原伊織「テロリストのパラソル」
2012年 熊谷達也「邂逅の森」
2011年 北村薫「リセット」

もはや懐かしい・・。来年は海外の名作ももっと・・と毎年言ってますね。
来年も、読むぞ〜!

2025お出かけ振り返り

【2025その他なんでもハイライト】

そんなに動かなかったイメージもある2025年。3月には法事で福岡。親族でひっさびさに山口県の秋芳洞、カルスト台地を訪問、北九州の磯崎新建築、図書館と美術館も訪問。

8月に帰った時には関門海峡花火大会を門司港レトロ付近で見れました。

秋にはレモン彗星、昨年の紫金山・アトラス彗星よりかなり小さかったもののなんとか撮影。今年も20本クリアの映画で印象に残ったのは原田知世の「35年めのラブレター💌」「パトリックとクジラ」「旅との日々」かな。イスラーム映画祭、10年めで終了。悲しい😢

伊丹の本の交換企画は楽しかった。新長田の文芸イベントで初めて鉄人28号見たのも想い出。

美術展も少なく、建築もさほど回らなかったかな。来年はも少し行きたい。まあこんなとこかと😎

2025🎼コンサート振り返り

【2025🎼コンサート・リサイタルのハイライト】

特に今年はコンサートが感慨深い。🎹世界のミツコ、愛するピアニスト内田光子さんのリサイタルを最前列で、しかも感動を共有できる仲間と聴けたことはまさにハイライトでした。楽しくかつ感銘。ベートーヴェンの後期3大ソナタは深さに満ちた最適音の羅列。メロディに潜められた何か、を確かに感じました。

その前にはピアノ界の風雲児にしてレジェンド、マルタ・アルゲリッチさんとごひいきの小林愛実さんの2ショットも見て聴くことができました。私の好きなベートーヴェンピアノ協奏曲1番。どちらも京都コンサートホールで、今年はやたらと京都に縁があった。

ほか、エッセイにも感心したクラシックギターの第一人者村治佳織さん、この後ショパンコンクールで2位に入ることになる🎹ケビン・チェンのリサイタルを地元で。日本で最も格式があると言っていい浜松ピアノコンクールで日本人として初優勝した鈴木愛美さんの優勝演奏となったベートーヴェンピアノ🎹協奏曲3番も最前列で。

以前から聴きたく思っていた人気🎹ピアニスト、務川彗悟さんのラヴェルピアノ全曲リサイタルは聴きごたえがありました。休憩2回、3時間でも全然長くなくて満足。秋は大阪出身、チャイコフスキーコンクールの覇者で円熟の神尾真由子さんのヴァイオリン🎻コンチェルト2曲にアンコールのツィゴイネルワイゼンは、衣装ともども気合い入ってたのが記憶に残りました。

もちろん、5年に1度のショパンコンクールも堪能。役者が揃っている感のあった前回に比して、今回はニューカマーの発見も複数あり、それなりに楽しかった。コンテスタントのみなさん、おつかれさまでした。入賞者ガラ・コンサートは見送りですが、また個別に聴く機会があればとおもってます。

来年は、もう、えーと5つは決まってます。まだ考えているのがいくつかある感じ。やがてホットな季節の秋コンサートの予定も出てくるでしょう。

ヴァイオリン🎻ヒラリー・ハーンさんがいまだ療養中なのは残念で心配です。ぜひまた演奏後必ずやってくれるサイン会で会いたい😊

来年も色んな音、曲に触れるのを楽しみに😊

ウィンターカップ🏀大濠2連覇!!

※画像はイメージです。

高校バスケ🏀ウィンターカップは福大大濠が東山を万全の戦略で下し2連覇🏆🏆

バスケ🏀沼部も福大大濠と福岡第一のウィンターカップ全戦を注目、楽しく騒ぎました。福岡第一は準決勝で東山に敗れ3位でした。

毎年、年明けのニューイヤーカップから観て、新人大会、飯塚カップにインターハイ県大会、九州大会、全国大会に日清食品トップリーグ、ウィンターカップ県大会、本大会と追いかけて、ここが3年生引退の時。今年も長い1年が終わりました。

「バスケ部ってさー、ずーーーっと仲良いよな」

最近聞いた言葉。
毎年だから選手も、チームの特徴もよく分かってる沼部の仲間たち。もはや楽しい沼からは抜けられません😆

次は1/3からのニューイヤーカップ。そして来年のインターハイ会場は大阪です。楽しみ😊

12月書評の10

※本文と画像は関係ありません

◼️ 芥川龍之介「ピアノ」

関東大震災と、鳴るピアノ。しばし感慨に耽った。

エッセイなのか作り話か、というところ。でも確かにありそうな掌編。

わたし(芥川?)は或雨の降る秋の日、横浜の山手を歩いていた。関東大震災のため倒壊した家の跡には蓋を開けた弓なりのピアノが鍵盤を濡らしてゐた。

訪ねた先でこみ入った用件について夜まで話し、近近にもう一度面談を約して帰る途上、雨が上がり、雲間から月光が漏れる夜のしじまに突然、ピアノを打った音が響いた。気づくと、先のピアノの近くだった。月明かりに鍵盤が仄めく。不気味になり足を早めると、背後でまたかすかな音がー。

再訪の時、ピアノに近づいたわたし、その鼻先で・・

さて、この話を読んだきっかけは年末の図書館最終日に絵本を見かけたことによる。へー、芥川でピアノ、という読み物があるのか、と。読んでみると1923年9月1日に発生した関東大震災の年の秋に横浜を訪ねている。被災地はひどい有様がまだまだ残っていた、と。

阪神大震災の被災地にいた身としてはどんな光景か想像もできるような。何か月も、倒壊したままの建物もたくさんあったし、街の歩道はひび割れたり波うったりしていたと記憶している。その中で、このピアノが勝手に鳴る、理由は確かに微笑ましい。何らかのたくましさや時間の流れ、虚しさまでもを感じさせる。一種の感慨に浸ると同時に、ただ微笑ましさだけを受け止めるのか、やや罪悪感まで覚えてしまったりする。

ここ数年立て続けに局地的な大地震が起きている現状で、少し内向きになりがちだな、と自分でも思うな。芥川作品としては「蜜柑」などに属する視覚的、そしてさらに聴覚的な特徴が付加された一篇と言えるだろう。季節感も十分だ。

関東大震災では文明開花以来築いてきた近代的な都市に大きなダメージを受けた。川端康成はかつての婚約者を探すため廃墟をさまよった。

発生から数か月後と推定される住宅街の状況、長々とした込み入った用件、雨の日、そして夜。荒涼とした中でのピアノの音。最初は不気味さから入って、のちに風穴のような効果をもたらす。シンプルな原因、だからいいのかも。

私の懸念とも言うべきものは、まあ文芸としては、虚しさも含めて、込められたもの、に入るのかな。実話っぽい。

ふむふむ、でした。

クリスマスの霧

クリスマスケーキはTSUMAGARI🎄🎂

で当日はかつてないくらい雲が降りてきて霧が深く見通しが悪い。いつもは港まで見えるのに景色はまったく見えない。五里霧中。梅田での忘年会はクリスマスの雰囲気。

やっぱり仲間内の忘年会は楽しいね。

12月書評の9

◼️ 野村泰紀「95%の宇宙」

宇宙に関する物理学の本。パラレルワールドやブラックホール。途中は楽しく、分からないとこはそれなりに。

相対性理論、量子力学、そして2つをつなぐ量子重力論に関係する超弦理論(超ひも理論)。宇宙の謎に迫る物理学の発展の様子がよく分かる。特に超ひも理論は数年前の一時期よく出てきて、なんだろう?と思っていたので、少しでも触れられて良かったかな。

ビッグバンとインフレーション、そしてダークマター、ダークエネルギー。星や星間ガスなど現在の宇宙を構成するエネルギーで分っているものはたった5%で、残りの95%のエネルギーは、何から来ているのか。17種類の素粒子、その中の不思議なニュートリノ。科学学界の研究や理論を紹介しながら、説明していく。

参考書でなく専門書でもない。この辺物理学的でついていけないわけではないが、理解は難しい。

私の場合は途中、二重スリット実験付近で興味を惹かれた。上下2つの穴(スリット)を開けたボードの穴に向かって一発の電子を撃つと穴の向こうのスクリーンに現れる点は常に1つ。しかし電子がたくさん来るところと全く来ないところが交互に現れる縞模様のようになる。この縞模様は2つのスリット両方を同時に通ったものが再び出会ったときに起きる。

つまり、電子が上を通った世界と下を通った世界がパラレルワールドとして同時に存在する解釈が成り立つ、ということだそうだ。このへんから俄然おもしろくなった。

現在の世界は3次元に時間というものを含めた4次元で構成されている。では時間とは何なのか、と突き詰めていく。

そして、宇宙の全てを説明するためには、一般相対性理論と量子力学とを組み合わせ、重力と量子効果を共に統一的に扱うことのできる、量子重力理論の完成が重要になる、とのこと。で、素粒子は点ではなく小さなひも上のもので振動する、という超弦理論(超ひも理論)が最有力候補だそうだ。

ダークエネルギーの件を解決する考え方としてはマルチバース、親宇宙の中に子宇宙がいくつもある、時には生まれる、という考え方で、実は超弦理論にも多くの宇宙を作るメカニズムが組み込まれていると。ふむふむ。

最後の方はブラックホールの話。「特異点」がまた出てきた。マルチバースも特異点も、息子がよく観ていたウルトラマンの映画や仮面ライダーにさりげなく出てきたりして、ヒーローものは科学の感度が高いなと思ったものだ。

ブラックホールからラストまで、また難解になり、ちょっとついていけなかったかな。

有名な理論の名前を知ってはいたが、それがどういう位置付けなのか、が何となく見えた気がしている。

数学や物理学は想像するのが難しい。文系の私はそこが本当に難点。力の方向や同時性は苦手だし、例えばありえない仮定が出てくると想像から先に入ろうとする。どんな感覚か掴みたいからだ。

今回の理論の間には気が遠くなるくらいの、実験と数式の積み重ねがあるはず。結論だけを記載するのはありがたい。ただ中間の解説もこれはこうなってるから、だけでは伝わらないことも多い。その塩梅が難しいんだろうなと思いました。

2025スイーツ振り返り

※12/22SNS投稿の転記

2025年の振り返り、スイーツ編。
なんつっても秋口、リンゴのタルトタタンがNo.1だったかな。京都フランソアのスペシャルプリンに京都府庁舎内レストランの正統ショートケーキとそれぞれ名建築で食べたこと。神戸の元町ケーキほかたくさん食した今年も😋

来年も、もちろんスイーツ探訪します😆

M-1グランプリは決勝初出場のたくろうが圧勝。クセのあるキャラでの正統派の構成が良かった。連覇の令和ロマンが抜け、ある意味、新時代という性格づけの今年。新しく出てきた漫才師たちに幸あれ。ヤーレンズ応援してたけど、残念でした。

フィギュア⛸️全日本女子フリーは最後の参戦になる女王坂本花織がノーミスで優勝🏆、シニア出場が楽しみな島田麻央は4回転は転倒したもののトリプルアクセルを含む他の要素は全て成功、2位となった。3位の千葉百音は追い込まれていた位置から、完璧なスケーティング。4位の中井亜美はきょうは3Aは失敗。しかしリカバリーが素晴らしかった。

オリンピック代表、男子は昨日挙げた3人。女子は坂本、千葉、中井と男子は20〜22歳に固まったのに対して、25歳、20歳、17歳とバランス型になったかなと。

期待してます。

国宝と甘すぎスイーツ

(12月20日FB記載を転記)

遅ればせながら×2くらいで「国宝」観ました。ふむふむ、やね。朝イチで観た後のランチは濃厚とんこつ魚介つけ麺うどん。

寒いがベースにあって、日中多少気温が上がっても朝晩寒い、北風が吹いたら寒い、となっている。でも土曜日はほんとに暑かった。ダウン着ている人も脱いで手にしていた。12月に気温が一時的に上がるのは珍しいことじゃないけども、ちょっと調子が狂うのもまた確か。

天気が良くて高いところに昇るのは気持ちいい。大阪駅すぐのルクアに昇って甘すぎスイーツにしばし読書。まあたまには。

12月は独特の年末感が好きやね子どもの頃から。街に活気があって、休むまでの限られた日数で済ませること、という押し迫った感も愛すべき。詩集読んだからちょっと影響されてるかな。

フィギュア⛸️全日本選手権男子フリーは、前回オリンピック銀メダルの22歳鍵山優真が優勝、今季絶好調の21歳、佐藤駿が難易度の高いルッツを含む4回転ジャンプ複数を確実に決めて2位。20歳の三浦佳生はやはり難易度の高い4回転ループを見事に着地、3位に食い込んだ。オリンピック代表の発表はまだだが、この3人が有力なのは確かだ。

ベテランにとっても、ひと区切り、かもしれない。そういうタイミングかもね、と勝手に節目を感じてしまっている自分がいる😅

明日は激戦の女子でも結果により代表が見えてくる。どうなるかー。あすはM-1グランプリの日なので私は録画観戦です。

ショパンコンクールの番組で反芻し、火星ドラマを見て、明日が終われば、次は🏀のウィンターカップだ。年末は忙しい🔥

12月書評の8

◼️ 最果タヒ「グッドモーニング」

最先端?の現代詩集は慣れないな・・女性最年少にして中原中也賞受賞の1st詩集。

最果タヒは小説「星か獣になる季節」を読んだ。表層に現象を潜ませる感じで、フィクション、悲惨な事件を周囲から想像させるという、正攻法ではないもの、しかし小説の体は成していた。だから今作の崩し方にはけっこうびっくり。現代詩はこんな感じなんだろうか。

まだの
   その 
     遠い空の
          」
上に舞い上がり子供のふりをしている小さなその
 黒い/影!」から
雨が降り出すのだ、(「空想距離」より一部抜粋)

行や上下のずらし、/や+、「」の多用など使えるものを全て使ってバリエーションを出している。自由は自由だし、読ませる部分もないではない。感性を、さまざまな言葉の連なり、ばかりでなく、文字そのものという、視覚に直接的に表現しようという手法か。なるほど、心のうちは崩れてて、さまざまな思考と感覚が飛び交っていて、という態様かもしれないなと思ったりとした。

子供に対する母親のような気持ちはなんとなく理解できる気もしたけれど、んー、やはり現代詩は分からない。よく詩集を買ってる文芸の師匠に質問してみよう。

この作品により、大学在学中、21歳、女性としては史上最年少で中原中也賞を受賞したとのこと。第4詩集の「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は異例の売れ行きとなり、映画化もされたとか。詩集、小節、歌詞の作詞に脚本とマルチに活躍しているようだ。

この人の詩を見ていると、またあとがきを読んでいると、見る角度の違いと、それを文字で表現したくてたまらない熱を感じる。芸術的。 で、そもそも意味が完全に分からなくとも、心のどこかに訴えかける、という鑑賞者の試みを改めて思い出させる。なんか少し影響されてるかな。

もう1回読みたい気もしている。そして上の「夜空は」もその他の小説作品にも興味が湧く。++ちょっと笑みが零れてしまう/こんな自分に
…!

    
感化されてやってみたかっただけで悪意はありません。悪しからずです。

12月書評の7

◼️ 小川洋子「サイレントシンガー」

彼女は沈黙のために歌う。精巧に築かれたフィールド。恐れ入りました。

小川洋子は「猫を抱いて象と泳ぐ」で日本にポール・オースターみたいな作家がいたのかと驚いた。しかし数作品読み進めるうちに、独自の、他人には理解してもらえない範囲を作り、それをひたすら守る、という手順のようなものにやや腰が引けた感覚もあった。

今回も同じではあるのだが、ここまで発想を広げて組み上げたことにただ感心して、唸った。

「魂を慰めるのは沈黙である」
有名温泉地近くの山の一角。金網や厳重な門、柵で囲まれた施設「アカシアの野辺」そこに住む男たちは沈黙を好み、指を使った言葉で意図を伝え合っていた。宗教団体でもなく、施設内で作ったお菓子や飼育している羊の毛から加工した毛糸を売り、外界との接触を避けていた。その施設で働く祖母とともに乳飲み子の頃から野辺で過ごしていたリリカは役所が毎夕にかける「家路」を歌うことになる。成長してボイスレッスンに通っていたリリカには、先生を通じてさまざまな仕事が持ち込まれる。それは自分の存在を消すような歌の依頼だった。

まずは「アカシアの野辺」、その近くの山地の川や池の近くにリリカの祖母が造った大きな人形を並べた公園のような場所という聖域のようなエリアを設定したこと。公園はいかにも森閑とした、しかし自然が美しいというだけではなく、幾星霜もそのままにあるという空間であり、物語の雰囲気を雄弁に醸し出している。

何よりリリカへの歌の依頼、その種類の多さに感心する。お葬式、アシカショーのアシカが歌うのを模した歌、本番の歌手の録音を前に、イメージを固めるために行う「仮歌」。そんな仕事があるんだと読み手の知的好奇心を刺激する。

また、恋人となる有料道路の料金係の男の趣味、隠されていた世界の有名作家の原稿が見つかるという架空の記事を書くというのも、長く読まれなかった、そしてこれからも存在しない、サイレントな記事であり幻の原稿である。

全ての要素が沈黙につながっている。その発想と現出のさせ方、ストーリーの噛み合わせが見事で、これが著者の、研ぎ澄まされた筆致だと心深く悟る感覚がある。

2つ、野辺から有料道路を越えてトンネルをあくつか抜けたところにある有名温泉街、というのは、著者が兵庫県西宮市在住であることを考えると、有馬温泉ではないかと思える。私もなじみのルートだ。

リリカという名前は、作中に痛み止めの薬から取ったのかもというくだりがある。私も頚椎をひどく痛めた時にお世話になったのですぐに思い当たった。リリカはしばらく経ってから強い痛み止め効果をもたらすのです。浸透するように効くところが少し作中のリリカのキャラに通じるものある、のかも。

リリカの歌は、関係者の間ではそれなりに名前が売れているが、歌い手が誰かと気にされない、認識されないまま。野辺の住人たちも干渉しない、そして大事な人にも聴かせない。物語の進行は予想通り。それが美学というものか。

恐れ入りました。

12月書評の6

◼️ 益田ミリ「中年に飽きた夜は」

関西弁漫才トークベースでほっこりと。女子に刺さるマンガとか。

益田ミリさん。漫画家にしてエッセイスト。最近「47都道府県女ひとりで行ってみよう」を読んだくらいで、あまり触れたことはなかった。今回後輩女子が「刺さるんですよ、おもしろいんですよ」とのご推奨、貸してくれた。

主人公は50代で独り。実家は兄夫婦がすでに家族で住んでしばらく。読む限り普段に話すプライベートな友人もおらず、日々ファミレスにいる同年輩の女性2人組の会話に耳を傾けほくそ笑んだり、心でツッコんだり、考えさせられたり。その時間を楽しみにするようになった。

2人の会話はまさに関西人で、ボケツッコミ、話の展開の時の合いの手も気が利いてて楽しい。中年女子あるある、で"服が中年を拒む"、"人の名前が出てこない"、また最近褒めるばかり、若者の微妙なマウンティングもチラッとの"褒められたい"話などなどあるあるネタ、さらに多岐に飛び跳ねるトークの先がリアルでなかなかおもしろい。

行きたいところがない、物欲がない。うーん、一部当たってるかも。物欲はあんまりないかな、特に服の買い物がめんどくさい。でも旅行という意味ではなく、行きたいところはけっこある。ただ、今週はもういいや、と思うことも増えてきた。まあそれでもひょんひょん色んなとこ行ってるやん、と弟や息子には突っ込み食らうけれども。

同窓会、私の高校では同窓会活動が盛んで、ここ10年で、話したことがなかった人とたくさん仲良くなった。趣味が合う人もいて、楽しんでいる。それより前は休日の人付き合いそのものが少なかった。これも新しい局面か。中年の。

益田ミリさん、wikiを引くと多作だということがよくわかる。もっと読んでみたいな、と。

2025年12月15日月曜日

12月書評の5

◼️ アーネスト・テオドール・アマデウス・ホフマン
「ブランビラ王女」

さまざまな物語が描かれ、登場人物が成り代わっていくー。ホラー要素のある物語の作家ホフマンの想像性あふれるファンタジー喜劇。

「くるみ割り人形」「砂男」のホフマンは19世紀初頭、46歳で亡くなるまでの最期の数年間に集中して作品を著している。仕掛け人形に想像上の怪物と、不気味で西洋的ホラーなイメージはホフマンに拠っているところも多いのではと思われる。

ローマのお針子ジアチンタは請け負っているカーニヴァル用の豪華な衣裳を、吸い込まれるように身につけてみる、と、王女さまのように美しく気品のある姿となるー。そこへ悲劇役者ジーリオが訪ねてくる。自信家で口がよく回り葉が浮くような言葉を連ねる、にしては子供っぽくドジなところもあるジーリオにあれこれ言うジアチンタも好意は持っているようだー。

この後、主にジーリオの体験を軸にして、幾多のファンタジーを交えながら物語が展開されていく。ジアチンタも絶妙な存在感で、現れたり消えたりする。特徴はキャストの二重性、とでも言おうか、ジーリオがその影を追いかけるエチオピア出身のブランビラ王女、その婚約相手のアッシリアの王子、さらには過去の王国の王と妃の物語も重なる。魔法をかけるようにジーリオを導く街の山師チェリオナティ含め、多数の出演者が何重ものキャラクターや性質を現出させ、出口の見えないような話を進めていく。

物語としての性格は違うが、バス事故で亡くなった人に成り代わっていく、というオルハン・パヌクの作品「新しい人生」を想起した。

つながる部分はともかくとして、著者は伸びやかな発想をふんだんに使って・・かなり遊んでいるのではないかと思う。訳者あとがきにも独特のアイロニーはあるが、深刻な意味はないとあった。

かつての神秘的な王国ウルダルのオフィオッホ王とリリス女王、王の後を継ぐために蓮の花から生まれたミューティリス王女。魔術師ヘルムート。死の宮殿。その想像性で上手に読者を惹きこんでくる。

とは言え、あまりの自由度に読むのに少し時間がかかったのも確か。さほど意味合いは考えずさらさらと読むのに適しているようだ。また、エピソードごとに区切って読み聞かせすれば子供は興味を持ってくれる、かも?

ミドルネームの1つ「アマデウス」は敬愛するモーツァルトから取ってペンネームにしたらしい。モーツァルトが後世の音楽家に影響を及ぼしたように、文芸作品が近代的になり量産される時代を前にして、ホフマンの作品も後の作家たち、読む人のイメージになんらかの記憶を残したのか、なんて考えた。

ホコホコとラ・フランス

最高気温が10度を下回ることはないものの、寒くなってきた。こんな日はソウルフードとんこつラーメン、自家製の焼きイモ、そして冬の楽しみラ・フランス。うんまーびみ美味😋

会社でもよく聞く、自分も首が痛い。毎日ラップトップのぞいてるし、スマホ見る時はどうしても下向くので、現代人は首をやや下に突き出しがちなんだとか。なので本もスマホも気がつく都度並行か上に見るように努力はしている。

きょうは細々と手周りの始末をして、🏀のインカレ決勝。秋のリーグ1位、快進撃の早稲田は昨年優勝、リーグ3位の白鷗大と激突、3Qまで早稲田のスリーがよく入り大いに盛り上がった、が、4Qに、それまでインサイドで勝負していた白鷗大のスリーが決まりだし、一気に試合を決めた。

夜はふたご座流星群、だがピークは昨夜。この流星群はピークを過ぎると収束が早い。1時間半で3つ。寝る前に少し観ようかな。それで見納めだ🌠

2025年12月14日日曜日

天才トランペッター🎺

ホールのしじまに響き渡るトランペット🎺

16歳のトランペッター、売り出し中の児玉隼人くん。前から聴きたいと思っていた。たまたま空いてて最前列をゲット。

自ら選んだベーメのトランペット協奏曲、哀切漂うオケ演奏の中、伸びやかでラッパならではの音の色合い、いつ聴いても大変そうな速くスタッカートっぽい粒立て奏法(で合ってるかな)がソリストの演奏として新鮮に感じる。

私はピアノは数聴いてるので専門技術的なこと以外の印象は言うことがあるけども、トランペット単体は、正直分かんない。ただ耳に集中して謹聴するだけ。間近な演奏、まるで語りかけているようで、音色は、言葉。

冒頭の文は、アンコールの時そう思った。いったいトランペットほどアンコール演奏に向いてる楽器はないんじゃないだろうか、と。16歳、吹き切り、若い子の熱演にちょっとホロリ🥲

交響曲はチャイコフスキーの1番。作曲者自ら名付けたという「冬の日の幻想」。ベートーヴェンの1番2番と同じくらい演奏機会が少ないんじゃないかな。でもいいですよ、と後輩が言った通り、やっぱりチャイコフスキーらしいオーケストレーションのような気がする、と思ったのでした。

豊中はいいソリストが来るし駅から道が分かりやすく近いし、しかもチケット安いしで何回も行っている。けっこうお気に入りです。

これでチケットケースはすっからかん。年末のガラコンサートもなし。今年は特に秋のコンサートが心理的にも物理的にも影響大きくて、一時的にしばらくいいや状態になっている。

とかいいながら1月は2つ予定がある。これはチケット自分で持たないコンサート😎ホンマにないのはその後。でもまあ、また行きたいの出てくるでしょうな。

2025年12月13日土曜日

12月書評の4

◼️ 豊島ミホ「夏が僕を抱く」

いかにもなタイトルとカバー写真。豊島ミホの青春もののリアルな面映さファンです。

2000年ひとケタ台に小説家として活躍した豊島ミホ。「女による女のためのR-18文学賞」受賞の「青空チェリー」、映画化もされた「檸檬のころ」ほか「エバーグリーン」「リテイクシックスティーン」など、主にグリーンエイジの青春ものを描きつつ、さらっとセックスのことも混ぜたりする、青くて生な空気感に惹かれてしまう。

今作は「おさななじみ」の男女がテーマですべての作品の軸となっている。

中学生になり、不良っぽくかつカッコよくなって取り巻きも増えた毱男を追い、自分も髪を染めスカートを短くする菊南の「変身少女」、巨乳で男をとっかえひっかえしている矢部っちやメガネ男子が好きなすみれと合コンに行っているいるかが、団地のすぐ上の階にいるらくだの部屋からベッドが軋む音と女の名を呼ぶ声が聞こえてきて焦る「らくだとモノレール」。それぞれに可愛らしく、エロで、環境の描写も現実的。

小学生で姉とキスした研吾とお見合いする妹の園子にはホテルでコスプレをするセフレがいた。姉はセレブ婚をしていて、設定が凝っている「あさなぎ」。浪人中の岬と女子大生の有里。有里は大学の遊びサークルの美形の彼氏と付き合いクリスマスに処女を失う予定。遠慮ないぶっちゃけの会話と微妙な距離、岬のがさつで不器用な行動が描かれるこの「遠回りもまだ途中」は、アダルトさも混在する中で若さ幼さが見え隠れしてお気に入り。

表題作「夏が僕を抱く」は、アダルトの方面だが、大人の虚無感が漂い、少し雰囲気を異にしている。フラフラしていて練習もろくにしないバンドマン、ハネは昔青森の祖父の家で遊んだミーちゃんと渋谷で偶然再会し、身体を重ねる。改めて新しい何かを見つけたというよりは懐旧、刹那的な逃避感も漂う。

農協に勤める十和、優秀で一流大学をやめて故郷へ帰った護はそれぞれ陰の事情を抱えていた。ラストの「ストロベリー・ホープ」は少しエグい波を経て、甘酸っぱい香りの中終わる。

いずれもおさななじみの男女は、ある種理想的な関係で、主人公はもう片方が好きで安心できる存在と思っている。かき混ぜて価値を捨てるのも物語の一様相ではあるし、それぞれの篇にはもちろん変化もつけてある。しかし、おさななじみ2人の存在で、読者は好ましく安心して読めるところがある。

著者が大ファンであるという綿谷りさの解説によれば、色っぽくて生々しく、綿矢りさには伏せ字でしか書けない言葉もさらっと出してしまう。多少婉曲に書いてあるけども、豊島ミホにはオス目線なのか、女性表現者として潜んでいる感じ方の発露なのか、と思われるところがある。先に書いた矢部っちの巨乳の表現なんかもさりげなさそうで、おっさん的笑。

面映さと小憎らしい大胆さ、著者の東北のローカル性豊かなところで育ったベースがにじむのも良い。お気に入りの豊島ミホは小説休業中だという。小さい声だけど、ぜひまた新作を書いてほしい。

12月5日の記録 ◼️鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」
シジュウカラは言語を持つー様々な詳細な研究、実験により証明した反響は物凄く大きかったー。なんて夢のある、新しい学問、動物言語学。

たまさか1時間半後の「情熱大陸」で特集される。見なくっちゃ。
いやめっちゃ分かりやすくて楽しかったです。ルー語を応用した考え方の実験のくだりはおもしろすぎ😆生物ものはすごくいい刺激になる😎

フツーの書評も書きました。

◼️ 鈴木俊貴「僕には鳥の言葉がわかる」

シジュウカラの研究が、世界の常識を変えた。読みやすいだけに、込められた苦心がにじむ。

読んでいる最中、読書友たちにこれめっちゃおもしろい!と見せたら、NHKでドキュメンタリーやってたとか、話題の本だとか、中には生物好きもいるので盛り上がった。と、テレビ見てたらその翌日の「情熱大陸」でも特集すると。なにかと繋がったこの良書。パワーを感じる。

著者は動物行動学を専攻として、軽井沢の森に自作の鳥の巣をかけて回り、シジュウカラの営巣や外敵からの身の守り方その他のフィールドワークを積み重ねていた。その中で、シジュウカラが「ヂヂヂヂ」という鳴き声を出すと、コガラなどカラ類で混群を形成している鳥たちが集まってきたり、「ピーツピ」と鳴くと警戒体制に入ったりすることを認識する。上記の警戒音に加え、ヘビを見て「ジャージャー」と鳴くと巣の中にいる雛たちが驚きの行動をすることが分かってきた。

これらの成果をまとめた論文は一流のジャーナルに採用され多くの反響を巻き起こした。当時学界では言語、会話は人間に特有のもので動物の鳴き声は感情表現に過ぎないと、断定のような形で理解されていた。著者はさらに、シジュウカラは文を作る能力があるのではという感覚をもとに、実証実験を重ねるー。

著者は動物言語学というジャンルを確立し、世界中の注目を集めている。夢のある話で、他の動物の言語についても研究がすでに始まっている。

シロートとしては、正直、動物の意思伝達としての言語、ジェスチャーの研究がこれほどまで進んでいなかったことに少々驚く。恐竜絶滅についても巨大隕石衝突という理論は、少なくとも私が子どもの頃にはなかったし、大陸移動説も最初は敬遠された。科学が自らふたをしている部分が多い、という感慨がよぎる。

番組では、本に書いていないシジュウカラ夫婦の会話のようなものも捉えられていて大いに興味をそそられた。小鳥も言葉を話している。どうやって文を作っていることを実証しようと考える中で、ルー大柴の「ルー語」から発想したのは楽しかった。「ピーツピ ヂヂヂヂ」=「警戒して、集まれ」ルー語では「警戒して、トゥギャザー」。これをコガラの同じ意味の鳴き声に置き換える。このくだりはもう1回読む気になる。

文芸的にも多くの賞に輝いたこの本、軽いタッチで、あまり難しい、専門的な領域の記述はほとんどない。その裏には、何年にもわたる地道なフィールドワークと実験データの蓄積、さらに専門的で複雑、詳細な検討があったのだろうと、平易な文章がかえって滲ませる効果を発揮している。

一般的にも大変興味のあるジャンルで、繰り返すが夢のある話。数多存在する動物の言語が、次々と解き明かされる日が待ち遠しい。

ホントにおもしろい本でした。

夏央サイコー

先の週末は買い物🛒でした。食料と、あと冬物パンツ👖ランチは関西のソウルフード?😅豚まんです。近くの植物園の紅葉🍁も終わり近く。

コタツで読書。チョコレート🍫を熱苦いコーヒーで溶かしながら食べるのはスイーツ好きの小さな幸せっす。

バレーボール🏐のインカレ、男子3位決定戦と決勝をテレビ観戦。去年、日本代表の甲斐優斗を中心に優勝した専修大は今年は3決で近畿大に屈し4位。でもやはり甲斐はすごい。2mの身長を生かし高い打点のスパイクを繰り出し、代表戦でもリリーフサーバーに起用されるアタックサーブは大学レベルでは無双。でも勝てないところがスポーツの難しさ、楽しさだ。

決勝は早稲田大の圧勝。しかしメンバー的に、まさに春高オールスターズで、相手は太刀打ちできなかった。

合間に🏀Bリーグ。のんびりした週末、さて師走、年内に終わらせることしとかなね。

テレビ番組のプロ野球選手が選ぶ名手ランキングで見事西武ライオンズのNo62滝澤夏央が1位を獲得!体捌きが素早く無駄なく、捕ってから投げるまでが速い。いやー夏央タオル買ったばかりの息子と喜び合いました⚾️😆👏

駆け足TOKIO

先日の東京でお刺身、おでん🍢にお寿司その他を美味しくいただいた。なんかねえ、竹馬の友との話はローカルな共通認識があるし楽しいものです。

フィギュアグランプリファイナル、ペアフリーは昨年まで連覇のドイツペア🇩🇪が圧巻の演技を披露。ホンマ整っていて、美しく、テクニカル。日本のりくりゅうは少しミスが出たものの逃げ切り成功で優勝。日本開催のGPFで栄冠を手にした。おめでとう!

男子はショートプログラムでミスがあり3位に沈んだ王者🇺🇸イニア・マリニンが6種類の4回転ジャンプ7本を全て成功、世界最高得点をたたきだして逆転の圧勝。もう反則だよ。鍵山優真も好調の佐藤駿も、よく頑張ったがさすがに届かず。

女子は・・よくある、ミスの少ない連鎖の演技が連なりトントンと進む。渡辺倫果はトリプルアクセルを2回17才の新星、中井亜美は1回、着地に成功。🇺🇸アンバー・グレンも完ぺきに決めた。ショートプログラムで失敗した坂本花織も巻き返した。ショート2位の前年女王🇺🇸アリサ・リウもミスの少ない愛嬌溢れる演技。

最終滑走はショートプログラムで高得点を獲得しトップに立った千葉百音。しかし前半2回のジャンプを失敗、フリー6位、総合5位となる予想外の結果となった。優勝🥇はアリサ・リウ。中井が銀メダル🥈坂本が銅メダル🥉

ペア、シングルの男女でそれぞれフィギュア⛸️の怖さが出た大会だったかなと思う。年明け2月に迫ったミラノ・コルティナオリンピック日本代表3人の選考大会の1つとなったGPF。約2週間後の全日本選手権が重要になる。まもなく、代表は決まる。

いろいろ考えたグランプリファイナルだった。

12月書評の2

◼️ 北村薫「中野のお父さんの快刀乱麻」

シリーズ第3作。編集者の娘が持ってくる謎を国語教師のお父さんが解く。人情あふれるリテラリー・デテクティヴもの。

けっこう久しぶりの北村薫。「空飛ぶ馬」からスタートする、探偵役の落語家、ワトスン役の女子大学生の「円紫さんと私」シリーズでミステリ好き、小説好きをうならせ、「スキップ」「ターン」「リセット」の「時と人三部作」で話題を呼んだ。そして1930年代の令嬢と女性運転手の物語「街の灯」「玻璃の天」「鷺と雪」の「ベッキーさんシリーズ」最終作で直木賞を受賞した。

日常の謎、文学や落語、その他知的好奇心を刺激する要素が絡む豊かな下地、ストーリーは清潔感があり、語り口は明瞭、小粋。人情の絡ませ方も絶妙だ。

前説が長くなった笑。このシリーズはある出版社で小説雑誌の担当編集者、大学の体育会系出身の田川美希が作家先生や周囲の編集者らと過ごす日常の中で湧いてくる、文学史上などの細かい謎を、中野に住む国語教師のお父さんに解いてもらう話、と今日、北村薫好きでまだこのシリーズを読んでない本友に説明したら、「円紫さんと私」と基本一緒やな、とひと言。まあ、まあ、そうかな。

今作では大岡昇平「武蔵野夫人」は後でタイトルに「夫人」がついたその経緯、また古今亭志ん生の、詐欺師が蚊帳を売りにくるエピソードの出典、「原作 里見弴」と字幕が出る小津安二郎の映画が小説とまるっきり違っているのはなぜなのか、ロス・マクドナルドの小説を映画化した「動く標的」のラストは、どうして学生評論家が書いたキレの良い評論と違うのか。ほか、文豪と将棋にまつわる話、そして落語に戻り、志ん生の息子、古今亭志ん朝を巡る謎と続く。

先に書いたように、本筋のほか、お父さんが栽培する白菜に味噌をつけて食べる場面、ソフトボール、おせち、内田百閒「サラサーテの盤」など彩る要素が鮮やかでまた気持ちいい、父娘関係も距離感が微笑ましくユーモラス。おまけにコロナ時期の社会の特徴も散らしている。豊穣な文章を読んでいる実感を味わう。

やはり「動く標的」の章、ヴィデオが出てきて何でも録画録音ができるようになると、イマジネーションが膨らむということがない、との見方が述べられていて、心に響く。

私は社会人になった時期、地上波ではまずやらないであろう、あまり人の入っていない単館系の映画ばかり映画館に観に行っていた。ビデオはもちろん、CSの映画チャンネルも普及していたが、全部録画して見るわけでなし、映画館に行った方があまり考えずに済んだことが大きく、大画面で雰囲気を含め楽しんでいたあの頃を思い出した。アメリカ映画ではない、イギリスやフランス、ギリシャやアジアの作品。確かに一期一会だったかも知れない。

最近また、DECCAが出した、内田光子のショパンコンクール1970年大会の演奏のCDを聴いた。一部の曲はいまの弾き方とかなり違っていて少し驚いた。今年のコンクールの際、YouTubeを見て覚えたような演奏が多い、というような審査員の意見も出た。内田光子が2位に入ったこの時代も音源は限られていたはずで、であれば弾き方も違ってくるのかもしれないな、などと考えた。リサイタルもほとんどは今もその時限り、先日行った内田光子リサイタルも1回限りの触れ合い。とても良かった。

だいぶ自分のことに脱線してしまった。

好きな作家はと聞かれれば北村薫を挙げることも多い。今回難を言えば、ちょっともう、著者の好みに特化しすぎているところかも苦笑。私としては、もう1回、著者の大作が読みたいな。

12月書評の1

◼️高野和明「踏切の幽霊」

次はどうなる?という畳み掛けはさすが。評判の良い幽霊事件ストーリー。

高野和明といえば佳作「13階段」、本屋大賞2位「ジェノサイド」がすぐ思い浮かぶ。今作は「ジェノサイド」以来の長編だそうだ。SNSの本好きさんの動きを見ていると好評ということが窺えた。

大手新聞の元敏腕記者だった松田。妻の病死が原因で会社を辞め、いまは売れ行きの悪い雑誌「女性の友」の契約記者をしており、評価が良いとは言えない。いまの職を斡旋してくれた井沢編集長からは、次の仕事として心霊特集の取材を命じられる。投稿ネタから拾った下北沢三号踏切の心霊映像や写真を調べるうち、近くで起きた殺人事件に突き当たる。被害者はキャバクラのキャストの女性だった。

ありえない心霊映像、大物悪徳政治家、派手で色気と嘘のあるキャバクラの世界、ヤクザ、と日本映画がよく使う演出のようだ。著者はもともと映画監督を志しており、この作品も、そもそも映画のストーリーとして書いたものだそうで、設定は1994年となっている。

人気のない窪地の廃屋で起きた凄惨な殺人。致命傷を負いながら三号踏切まで歩いた被害者の身元、生い立ちは謎に包まれている。

少しずつ解き明かされていく過程では次は次はと読み込んでしまう。分からない、分からないという感覚が強いからブレイクスルーまで引っ張られる。確かに面白かった。

まあその、明らかになった時、私的には物語の流れを含めて既視感があったかな、という感触だ。意外性がなく、すこうしだけ、物足りない。

ミステリの類には入るだろうけども全てが物理的法則で説明されるわけではない。ファンタジックな要素もある。その扱いはちょい人間味が仄見えつつ、クールである意味残酷。全体に時代感があると言えるだろう。

一気読み、熱中する作品であることは間違い無いです。

科学の未来

日本科学未来館に初めて行きました。けっこうむつかしい展示もあったけれど、地球🌏、宇宙🚀、気候変動☀️⛈️など見せ方が考えられていて、なかなかおもしろかった。

プラネタリウムでは、自分の手も見えないくらい真っ暗な中、バリ🏝️ドイツ🇩🇪セネガル🇸🇳、オーストラリア🇦🇺🐨など世界各地の星空が浮かび上がる。南半球ではオリオンが逆さに見える?星の中、谷川俊太郎の詩が朗読されました。余計な説明はなしでシンプル。2009年のものを再映する企画で、人気のため期間を延長してるとか。それぞれの土地の音と夜。ナレーションは一瞬広瀬すずかと思った、ら麻生久美子でした😅

あまり時間がなくてじっくりは見れなかったけども、楽しんだ未来館。深宇宙展のような企画またやんないかなと今後に期待です。

【血が騒ぐ🏀】

🏀FIBAワールドカップ2027アジアンクオリファイ、グループリーグ初戦の台湾戦@ジーライオンアリーナ神戸。

まずもって神戸には市街地に近いところに大きな体育館やコンサートホールがなかった。やっとできた、という感じのアリーナにお初の入場。かなりのすり鉢形、というか上に大きい感じで最上は5階席。コートを囲む4面のうち1面は観客席をおかずビジョンにして、中央にもボックス型ビジョンが吊ってある、

代表デザインのベースボールシャツが付いているアリーナ席は抽選に外れてしまったものの、沖縄以来の代表Tを着て真っ赤なアリーナの一角で応援。いわゆるゴール裏で見やすい席だった。

パリオリンピック2024の出場権を掴み取った日本。12チームのみで争う本大会では3戦全敗、その後のアジアカップでは八村も河村も渡辺雄太もいない中、ベスト8にも残れずに敗退となってしまい、ホーバスジャパンには危機感が色濃く漂っていた。同じグループの韓国には強化試合で連敗、中国は東京オリンピック3位のオーストラリアとアジアカップで優勝を争った。この後厳しいゲームが待ち受けているのは間違いない。つまりこの初戦は

"絶対に負けられない戦い"

だったわけです。並々ならぬ決意が、試合から伝わってきました。

詳しく書くと長くなりすぎるので😅
結果的にオフェンスもディフェンスも良かった日本は90-64で快勝。代表復帰でキャプテン、元NBAプレイヤー渡辺雄太が20得点、富永もフェイスガードをかいくぐり、ドライブ&得意のスリーポイントシュートと活躍、個人的には久々の代表招集でこの日スタメンを任されたポイントガード齊藤拓実の活躍が嬉しかった。

シングルで観に行くと、どうしても家族友人で来ている他のグループが楽しそうに見えるもの。でもこの重要な第1戦、試合が始まるともう声を出さずにいられない。ずーーっと応援している日本🇯🇵🏀、めっちゃ入り込んでワンプレーに一喜一憂。

メッセではいつものバスケ沼🏀仲間がわやわや楽しく話してて私は現地レポーター😎。

血が騒ぐ、というのはこういうことを言うのでしょう。富永から渡辺でアリウープ、馬場の長距離ブザービーターに富永のDEEP3、めっちゃ楽しかった!スリーが入ってスリーサイン両手で掲げるのはホントいい気分です。

JR阪急阪神の三宮駅までは慣れないと徒歩20分程度かかるかもで帰りシャトルバスが出てましたが、そこは神戸ホームの身、歩いて帰ることこそが楽しい。トコトコ夜の京町筋を北上して三宮から阪急で帰りました。神戸で代表戦って、サッカー⚽️ならあるけど、🏀はホントに珍しい。行かずばなるまい♾️の試合。試合前は南京町で豚まんニラまん、一口北京ダックに胡麻だんごと、気持ちだけ中華を食らいました😎
ホンマ楽しんだ地元神戸観戦やった。

これからも、日本🇯🇵の力を見せつけよ、がんばれ、ニッポン🔥

11月書評の10

◼️ 西加奈子「おまじない」

ううん、唸らせる短編集。伝えたい何かが心に落ちる。さすがだ。

西加奈子さんは、職場の後輩が好きで、よく貸してもらった。自分でも買って結構読んでいる。ここしばらく、久しぶりにいくつも読んだ。今回は短編集。

「燃やす」「いちご」「孫係」「あねご」「オーロラ」「マタニティ」「ドブロニク」「ドラゴン・スープレックス」の7篇。少女、女の子は女の子であるだけでふつうにしんどい、今回は女の子を描きたかったと巻末の対談で述べている通り、すべて女性が主人公。

コンサバなおばあちゃん、はすっぱなお母さんのもとで育った主人公が可愛さに目覚め、変質者に遭う「燃やす」、2話めはタイトルのごとく何より大事ないちごを育てる年配の男、モデルとして成功した娘は30歳を前にして、幼少の頃親しんだ彼に会いに祖父の田舎へ帰る。

そして、最も反響が大きかったという「孫係」。芯の言葉は伏せるが、仮面は悪いことではない、と改めての定義づけのようなものが響く。そうだよね、と思う。

酒好き、はっちゃけたキャラの女がキャバ嬢を天職と思う。しかし人間ぽいところも、という「あねご」、「オーロラ」はどこかテイストが違い不思議めな話。争奪戦に勝ち付き合った彼氏との間に子どもができ、悩みすぎる女の「マタニティ」。ここまでターニングポイントには厚く薄く男性が関わる。ふむ。

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督が大好きな私は「ドブロニク」の主人公が羨ましかった。子ども、少年の頃プロレスの藤波辰巳をテレビで観ていた私は、タイトルの決め技をどうやってどこで絡ませるんだろうと期待して読み進めた最終話にも関西弁で、印象的な言葉が出てくる。

悪い言葉かもしれないが、腹黒い、というのは社会人なら持っていて当然の資質だと思える。誰だって計算はするし、それでも多くは正直に過ごしてると思う。自分らしさ、は意識しないでも出てくるものであまりこだわったことはない。ふと立ち止まる、けったくその悪いこともついてくる、不安になることもある、微妙な感情を、時には散らしたり、焦点を当てたり、女の子といいつつ、普遍性のある言葉が軸になっている気がする。

設定も突飛だったり、ふつうに裕福で才があったり、離婚が絡んだりと、常にどこかざわざわしたところがあって、親子から3世代、ついには4世代となかなか変化に富んでいて楽しい。日常であるような非日常という面白みもある。年配の女性にたしなめられてるような読み心地。

充実した短編集。さすが上手いなと。他の短編集あれば読みたいな、また。

11月書評の9

◼️ 泉鏡花「怪談女の輪」

不定期に読む、泉鏡花の超短編。コ、コワイ。

幽玄、異世界感、エロティックは泉鏡花の特徴で様々なブレンドのパターンがあると思う。今回はショートショートっぽくてある意味珍しく、ドンっとした直接的な怪談。

17歳の少年は、築何百年もの屋敷を利用した塾に寄宿していた。もうホントおんぼろで、まったく整備されておらず、ネズミだらけ、ホコリだらけ、草だらけ。

襖で仕切られた部屋数は17あるが、塾生と大家家族を合わせても3、4部屋しか使っていないうら淋しい屋敷。

主人公の少年は、夜の自室で教師に見つかると取り上げられてしまう「美少年録」などを読んでいると、パラパラ、という音がする。あられの音か、とも思うが、外は月夜。断続的に、だんだん音は激しくなる。山田という塾生、乳飲み子を抱えた家の奥さんが少年の部屋に集まる。外から帰ってきた教師はなんだか家の屋根の上を礫が駆けていくようだったと。この夜は音はしなくなった。

山田が吹聴し、正体を見てやろうと通学生が張り込んだがその後4、5日は何も起こらず。

ある黄昏時に発熱し悪寒を覚えた少年は押し入れで寝ていた。するとバタバタ、しとしとと何かが近づいてくる足音がする。当夜は山田も不在。やがて押さえつけらるような空気感があり、耐えきれずふらふらと立ち上がって部屋から移ろうとして後ろを見ると、薄紅の絹にからまって蒼白い女の脚が歩いてくる。思わず駈け出すと壁の行き止まり。追い詰められて、なんとかして開かないかと押す。必死。もがく。なんと壁は引いてみると開いた。

すると明るい、十畳ばかりのその部屋にはー。

屋敷はかつて女に悲劇が相次いだ場所だった。

たとえ住宅街の家でも、暗い中に音がすればゾワッとくる。うら淋しい屋敷ならなおさら。怪談えほんシリーズにうってつけのようなお話。子供が喜びそうないかにもの怪談。

いつものように少しずつ怪異の要素や社会状況、ほのかなエロチシズムを散らしてはいるが、圧倒的に芯の話が目立つ物語だった。

11月書評の8

◼️ いしいしんじ「げんじものがたり」

京ことばで、くだけた語りの源氏物語。

関西弁というか、やはり京言葉、そして今ふうの言葉で訳してある源氏物語。大谷崎をはじめ多くの方が現代語訳している源氏物語。専門的なことは知らないが、私的に紫式部は素晴らしい物語作家で、一文が長すぎる人だと思う。特に日本人が訳すと古語の知識にどうしても引きずられてしまう傾向があるかなと。私が通読した与謝野晶子も苦戦している跡が見えた気がした。

まあともかく今作はある意味思い切った、パロディ的な訳。目的が違うかもと思う。

まずは「桐壺」に、「雨夜の品定め」の「箒木」。プレイボーイ光源氏が唯一?逃げられてしまう「空蝉」、そして儚い運命で、怨霊に取り殺される「夕顔」、なんといっても犬君がスズメを逃した「若紫」。光源氏、はっきり言って誘拐犯。ただ、架空の物語ということで、私は若紫をマジっと描いた絵が見たい気もする。そもそも桐壺の更衣〜藤壺〜若紫と続く系譜もなんか絵画化がいいような・・。美人画の大家と呼ばれた鏑木清方が樋口一葉「たけくらべ」のヒロイン美登利を描いたような感じで。

超絶引っ込み思案の「末摘花」、光源氏と藤壺、不義の子が産まれる「紅葉賀」、光源氏が楽器を弾きちょっと舞う「花宴」ではのちに重大な結果を招く朧月夜との出逢いがあり、先へと続く。そして、初めての子が産まれた矢先、光源氏は正妻葵の上に先立たれる。嫉妬した者たち、ことに六条御息所の強力な怨霊が取り憑いたためで、光源氏、娘を失った左大臣家は深い悲しみに包まれる。

特になにも注釈はないが、続く・・んだよね。確かにこの9つの帖はそれぞれアクティブで有名ではあるが、原作に忠実に進んでるし。帖のタイトルはひらがなになってたりしますちなみに。

やはり源氏物語はおもしろい。しかしこう、いわばデフォルメしてあっても、どうも主語や動き、心理が少し分からないところが残るような。それが源氏なのかな。私の理解が悪いんだろうか。

いつもながら、空蝉と繋げないということは君の働きが悪いからちゃうのん?と光にいじめられる空蝉の幼い弟、小君のチーくんが、原作を読んだ時と同じく、ちょっとかわいそう。

古語を現代語に訳すと、やはりマイルドな表現になるし、読み手もそれに慣れちゃっている。おそらく込められた意味を率直に表す言葉遣いのこの訳は、違和感もあるが、痛快なところも多々ある。やっぱこれくらいのものもないとね。こちらの方が言動がよく分かるし。

まだまだ続く。先々を期待します。

2025年11月24日月曜日

古文化研究所いいところ😎

古文化研究所の2階のスペースは広く、椅子も充実してて、文献がたくさんあり観覧自由。おまけに自分で作る粉コーヒー1杯無料。古文化研究所はかなりの高台にあり、ベランダからは大阪平野と六甲アイランドまでの大阪湾岸が一望できる。秋に来るのはサイコーの気分です。人も少ないし。室内の壁や手すりの装飾デザインは鏡や中華の古い通貨(円形ではない)を模しているんだとか。

絵はがき1枚サービス。高台から気持ち良い散歩をして帰宅。

倭国の遺宝

【倭国の遺宝】

天気の良い3連休。今回は位置付け休養期間で、午後は基本おうち時間。家の近くにかつて地域の豪商が設立した古文化研究所があり、重要文化財、国宝もいくつか所有している。春秋に展示会があり、今回はいわゆる神獣鏡や刀剣、ベルトなどの装飾品。鉄製の鎧兜や鏃やじりもあった。

大陸が隋唐時代になるとその文化を積極的に吸収し、逆に大規模古墳などは衰退する。今回の焦点はその前の、日本の独自の鏡や装身具など。もちろん大陸と交流がなかったわけではなく、渡来したもの、渡来人が日本で造ったものなどもある。

単眼鏡の貸し出しがあり、手のひらサイズの鏡を拡大して見ると、精緻な細工がよく見える。四神の玄武→怪物化した亀ですね。がクッキリ見えた時はおお!と感慨が、展示室はひと部屋で、展示の数は多いとは言えないけども、なんか顕微鏡を覗いてた小学生のころに戻ったような😎


フィギュア⛸️グランプリシリーズ最終戦のフィンランド🇫🇮大会、男子フリーは鍵山優真が優勝、名の通った出場者、アダム・シャオイムファ、ジェイソン・ブラウンにはミスが目立った。

女子フリーは日本の松生(まついけ)理乃がノーミスで、かつ滑らかさ、音楽のつかまえ方、笑顔の映えが出色の出来。見事に3位に入る。去年のグランプリファイナル優勝のアンバー・グレンは高く安定感のあるトリプルアクセルを決め、かたや2位だった千葉百音はスピード豊か、ノーミスの演技で対抗、千葉が逆転優勝となった。グレンのコレオシークエンス中には手拍子も湧くなど、盛り上がった大会となった。

グランプリファイナルはもうすぐ。男子は鍵山と佐藤駿、女子は最後のグランプリファイナルとなる坂本花織、千葉に新星中井亜美、日本伝統の3Aで勝負する渡辺倫果。女子はグレン、余裕ある表現力を有するアリサ・リウの日米対抗戦。楽しみだ。

男子は世界で唯一、全ての種類の4回転ジャンプを跳ぶイリア・マリニンには敵わないという風潮もかつてあったが、自分の全てを尽くして相手のミスを待つ、あきらめないチャレンジ精神でやってほしい。