2025年5月4日日曜日

エウニケのキス

大阪の堺市には「ミュシャ館」があり、豊富な作品を所蔵していて、テーマを変えた展覧会を毎年開いているので時々行く。JR堺市駅直結で濡れずに行けるし便利。

今回の中心はこの「エウニケのキス」。
ポーランド人の作家ヘンリク・シェンキェヴィチの歴史長編小説「クォ・ヴァディス ネロの時代の物語」の1シーン、女奴隷が恋焦がれる主人の石像にキスする場面を描いたもので、長く行方不明だった作品が発見され、堺市が買い取ったもの。油彩の大きめの絵画。

ミュシャはウィーンやパリで本格的な勉強をした後パリの印刷所で働いていた。サラ・ベルナールの舞台で急遽ポスターを作成しようとした時、画家たちが休暇でパリには不在、誰かいないかということでミュシャが描いた。これが1895年に大ヒットとなったポスター「ジスモンダ」で、かくしてミュシャはアール・ヌーヴォーの旗手に登り詰め、日本でも与謝野鉄幹らが創刊した文芸誌・明星にミュシャ風の表紙が掲載されたりした。

堺市の所蔵品はカメラのドイの創業者のコレクションが寄贈されたものだそうだ。

ジスモンダを含む数々のポスター、リトグラフのほか油彩の作品や、サラ・ベルナールがミュシャにデザインさせた「蛇のブレスレットと指輪」も所蔵しており、今回も展示してあった。そう、行くとそれなりに楽しめるミュシャ館。今後も行こうかなと。

関西ではモネ展、上村松園展をしてるけども、どちらもこれまでかなり観たから今回は見送り。パウル・クレー展と草間彌生は興味ありかな😎

ちょっとバテがあってGWはこんなふうにちょこちょこと遊ぶ感じかなと。休みながらね。

0 件のコメント:

コメントを投稿