◼️ ロバート・J・アンダーソン
ウィリアム・A・アダムズ
「成長する組織とリーダーのつくり方」
啓発された。リーダーシップ分析の本。チームワークのために自分はどうあるべきか・・?
高創造的リーダーシップ>高反応的リーダーシップ
という大きな構図をもとにそれぞれを構成する要素を対比的に羅列し、リーダーとしてどういう影響をグループに与えるか、という分析をしていく。この2つは両極であって、膨大なアンケートデータにより中間にいる層についても言及している。
おおざっぱに言うと、いくつもの項目のスコアを円グラフにして分かりやすく表している。
クリエイティブ、創造的な要素で目が行くのは協働、無私、勇気ある本質、持続可能な生産性、など。
逆にリアクティブ、反応的な要素には完璧主義、過度な意欲、傲慢、受け身、などが並ぶ。高反応的な性質にも成功への強い意欲など強みはある。人間はやはり単純ではなく、クセがある人にはものすごく鋭い知性があったりする。ただそれをマイナス要素が打ち消してしまいがちだという。
ホントよくありますよね、頭が良くて仕事もできる、だけど抱え込んだり、他人に対して冷たかったり、感情的になりがちだったり。またプレーヤーであった時のやり方をリーダーになっても押し通したり、チームを継続的に運営していくリーダーとしてそれでは難しい、という流れだ・・と思います。
対象は西洋の企業ということだが、特にマイナス面として出てくることが・・長年会社というものに勤めている中で出会うリアクション、性質に思い当たるフシがリアルにありすぎだ。
過去ぶつかってきた様々な人たちや自分に投影してしまうなあと。これは思うに上位のリーダーたちを前提に置いた本であるのを差し引いても考えることが多い。
そういうことを想像しつつ、なかなか噛み砕くのに時間がかかる本で内容も繰り返しのようでいて多岐にわたる。
ひとつなるほど、と思ったのは良い特質としての「人間味」「根本的に人間らしい」というイメージ。これが人間性、でないのがいいかなと。
高位につくと、人はやはり慎重になり、ややいかめしくもなり、きれいな言葉を使い、笑顔を意識する、という実感がある。人間性。
人間味、というのは親しみやすく、またよい聴き手である。自分が知らないこと、失敗したことを認めたりする、これは私の印象だが、笑顔でごめーんこれやっといて、とかるっと分業したりとかが出来る、というようなことを指しているのかなと。操作・支配するのではなく、エンパワーする。
仕事で部署のチームワーク、という点で考えることがあり、コンサルタントの友人や勧められた本などを参考に対処して改善した経験から、リーダーシップについても興味があった。この本も専門家の友人が日本語訳に携わったから読む気になり、大いに啓発された。
もちろん本は原則。グループを構成するメンバーの個人的事情もあるし現実への対処はまた違う。ただ、心から褒める、ほめるにはその人の仕事をよく見なければいけない、それでより理解が深まる、だとか、よく話をする、聴く、とか、言葉だけではなく実践してみると意外とうまくいく、という経験があったりするので、その延長線上に、また新たな知見を得た思いだ。
私流の解釈だけども合ってるかな苦笑。
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