◼️ 石川 直樹/文 梨木 羊/絵
「シェルパのポルパ 火星の山にのぼる」
山岳写真家さんの絵本。これって宇宙好きゴコロをくすぐります。
ヒマラヤに住む若者ポルパは、村中の雑事を手伝い、さらに世界中から来る登山者と荷物を運んだり緊急対応をしたりと山に登って暮らしている。ポルパは火星にはエベレストよりもっと高い山があると聞き、どうしても行ってみたくなります。
シモーヌさんに火星へ行けるヘリコプターを借り、村中総出で準備、ポルパと、いつも一緒のヤク、プモリはついに火星に降り立ち、登山を始めますー。
火星にはすでに無人探査機がいて、ワクワクするような鮮明な画像を送ってきている。地球以外の星で空が明るくなっているのを見るのはSFの世界が現実化したようで、また丘を超えると人家なぞありそうで、ホントに不思議な気がして、憧れが募る。
ポルパが登る火星のオリンポス山は標高が2万2130m、違いが分からないけども,地表から27kmまで山体が立ち上がっているという。エベレストの3倍だ。傾斜は緩やかでそのぶん山頂のカルデラも広く富士山がすっぽり収まるとか。
地球の半分の半径の火星にしてこのような巨大火山があるのは、ワクワクして、ポルパの気持ちがよく分かる。大気の薄い火星ではオリンポス山の山頂はすでに宇宙であるとのこと。その辺も絵には表れているからニヤッとなったりする。ちなみに地球では大気がほぼなくなる地上100kmからを一般的に宇宙としているとか。
文を書いた石川直樹さんは写真家として有名な方で極北、山岳の写真集やエッセイ集を出している。先日テレビでおすすめとなっていたのでエッセイを読んでみようと思う。
オリンポス山は、活火山の可能性があるそうだ。生きてる間に噴火したりしたらどうなるんだろう。
いつか人類は、ポルパとプモリのように、火星の青い夕焼けを見るのか。たまらないですね。ロマン心がうずきます。
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