「銀河鉄道の父」2回めに行き追い銀河泣き。近くにあったゲームセンターでたまにはとシューティングゲーム。30秒で15本のfirst stageは楽勝でクリアしたものの次のステージはハードルが高く、結局60秒間シュートしっぱなしで、右脚ふくらはぎが張ってしまった件。
でも、指先でコントロールする感覚はいいね。たまにやろうとか思ったのでした。
長らく読んで、アニメも観たダイヤのAもついに終了。現代のスポーツマンガ読むのなくなった。卒業証書いただきました。
図書館行って読みたいの2冊借りて、現代の著名ホラー作家が話を書いた怪談えほんシリーズも読みたかったの読めてほくほく。本読みはホント、幸せ気分になるハードルが低いというか。でもそんな生活が気に入ってます。📚😆
◼️ アントワーヌ・ローラン「赤いモレスキンの女」
パリの、大人の、スタイリッシュなおとぎ話に気持ちよく微笑。
アントワーヌ・ローランといえば「ミッテランの帽子」に興味があったけど人気で貸出中。先日図書館で見かけたこちらを借りてきた。モレスキンは知らなかった。ゴッホやピカソも愛用したパリの文具店のノートブックを原型としたもので、シンプルな形にゴムバンド、裏表紙にマチつきポケットのついたノートや手帳のブランドだそう。タイトルにはCARNET ROUGEとしかないので本文中のモレスキンを持ってきたようだ。
深夜、自宅マンション前でタクシーを降りたロールは強盗にバッグを奪われ、頭部に怪我を負い昏睡状態に陥る。
翌日、40代後半の書店主ローランはカフェへ朝食に行く途中、自宅兼店舗近くのゴミ箱の上に紫色のハンドバッグを見つける。届け出た警察では1時間後に受け付けると言われ持ち帰ることに。そして興味からバッグを開け、中身をあらためる。
エレガントな文字で赤いモレスキンの手帳に書き付けられた思索的な文章。魅了されたローランは香水ハバニタ、ヒエログリフの彫られた金メッキのプレートが付いた鍵束などさまざまなものが入っていたが身元が分かるものはなかった。しかし有名作家パトリック・モディアノの文庫本「夜半の事故」には著者のサインがあり、"ロールへ"と書かれていた。
試しに噴射してみたハバニタの香り。ローランは直後に訪ねてきた現在の恋人ドミニクの誤解を招き怒らせてしまう。しかしローランはこのバッグの持ち主を探す気になっていた。前妻との娘でハイスクールに通うクロエと会ったさいに勧められた方法も、実行してみる。そして少しずつ、ロールのことが分かってくるー。
さらなる大事件が起こるわけではなく、進行するにつれて、映画のような話だな、と思った。ロールの職種やノーベル賞作家を登場させるところ、文芸への言及、さらに食べ物、飲み物など工夫が楽しく、ロール、ローランを取り巻く人々もバリエーション豊かでほのぼのと、ときに冴えざえと社会が見える。
バッグの中身を物色しさらにエスカレートするなど紙一重のところもある。スマートな話となっているところがやはりドラマ的かな。
人生の蹉跌、パリの片隅で2つの孤独が出逢うおとぎ話ってところだろうか。コロナ禍の中、イギリス王室のカミラ夫人が読書に癒しを、とお気に入り作品を発表した際にこの本が入っていたそう。
「ミッテランの帽子」も読んでみたいし、劇中で紹介されたパトリック・モディアノの本も読みたくなって調べた。ロールがサインをもらった「夜半の事故」はなんと未訳。ショックー笑でもゴングール賞の「暗いブティック通り」、そしてパトリス・ルコントで映画化されたのを観た「イヴォンヌの香り」などおもしろそうだ。
楽しみが増えた、小粋な読書でした。
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