今日のうちに。帰り道、薄暮にクレッセントムーンとヴィーナスのランデヴー。
三日月とめっちゃ明るい星ってまるで絵本の夜空のようでずっと上見ながら歩いちゃってました。
いい天体シーンを観ると、いいことありそうな気がするよね🤗アゲアゲ⤴️で行きましょう
◼️ 梨木香歩「丹生都比売」
草壁皇子。壬申の乱の覇者、のちの天武天皇と持統天皇の子。梨木香歩に古代のイメージはなかった笑
図書館で目の合った本。人気のある梨木香歩はいくつも読んでいる。でも古代のイメージはなかった。梨木香歩×古代・壬申の乱=好き楽しみの二乗スクエアということかもと借りてきた。
西の魔女が死んだ、の次の本で初期作品である。先に言うと、梨木香歩らしい不思議和風ファンタジーではあるのだが、含むものの説明が足りなくて、バランスがその後ほどではない、という感じだった。分からないけど良かった、くらいになればいいのだが。飛鳥・奈良ものは似たような傾向が他の作家さんでも見られる。
草壁皇子は吉野にいた。
天智天皇は弟の大海人皇子を次の天皇、皇太弟にしたものの、天智は息子の草壁のほうが可愛くなり、危険を感じた大海人は出家して近江京から吉野へ下る。そして東国を味方にした吉野軍は挙兵し、大友皇子の近江軍を破り、壬申の乱の勝者となった。挙兵までの日々、つのる緊張感の中、草壁皇子は地元の子、ものを言えないキサと仲良くなる。
私的には壬申の乱はまさに歴史の流れの中間点のようなもので、仏教を外国の異教とした物部氏を、蘇我氏と組んで討ち果たした聖徳太子がいて、以後蘇我氏は勢力を伸ばし、遂に乙巳の変でのちの天智天皇、藤原鎌足に討ち取られ、しかしこの壬申の乱で天智・藤原氏サイドは負け組になってしまうのだ。
天武の妻、持統天皇は草壁の異母兄弟、プリンス大津皇子を謀反の疑いで自害させた。しかし草壁もまた病弱で、若くして亡くなってしまう。このへんも、やはり古代は陰謀が多く黒いイメージ。個人的にダイナミックさと響くものがあり、感情的にはとても楽しめる。
著者はなんでも出来た大津に対し虚弱でポツンとした草壁との対比に惹かれているようだ。のるほど。
途中まで史実に脚色、という形で進む。途中からファンタジックな要素が出てきて、暗い迷路のような道を通りブレイクスルーが訪れる。ちょっとハルキ的かも。
久しぶりに、この時代に浸れたかな。また古代ものを探そう。
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