2022年12月4日日曜日

12月書評の1

きのうは映画「スラムダンク」公開の日。平日のどこかで行こうかと考えてたところ、地元のシネコンが4つのスクリーンでやってて、多くないシアターもあったし調べてるうちに猛烈に観たくなった😎ので初日初回行ってきました🏀

これは、あらすじも、対戦相手さえもまったくオープンにされていない秘密主義の事前PR。この日映画館は、なんと7:30にオープン、1番早いスクリーンでも9:10から。グッズ売り場が行列してた。私の観終わり時にはすでに売り切れ多かったっす。

いやー堪能🥹涙、🤭笑い、😌ノスタルジーと、バスケ🏀やってた者は分かる!っていう感覚の表し方も相変わらず上手くって、もう大満足でした。終演後、拍手してる👏お客さんもいました。

スラムダンクで、初めての追い、ってやつしちゃって、そんとき初めてのIMAXレーザーあるかも😆😆

帰ってきてBリーグ宇都宮vs横浜。

横浜ビーコルはPG河村が32得点13アシストというチョー大活躍で、昨季のチャンピオン、これまで14試合してなんとゼロ勝、しかもここまで5連勝中の宇都宮ブレックスに激勝、クラブ史上初の白星を上げた。

河村すげえー😳もし連勝できればビーコルは勝率5割。かつて弱かったチームは変わってきている。あす宇都宮は河村対策をしてくるはずだ。続けて観てるとおもしろいな。

◼️ウィリアム・シェイクスピア「冬物語」

冬の初めのThe Winter's Tale、沙翁晩年のロマンス劇。

かつてフランス映画好きの友人に薦められて観たエリック・ロメール監督の「冬物語」。さほど波のないストーリーだったけども、妙に印象に残っている。シェイクスピアを読むようになって知ったこの作品。いわゆる「ロマンス劇」というジャンルに入るとか。さて、さて。

冬のシチリア。王のレオンティーズは親友のボヘミア王ポリクシニーズを招いていた。滞在を延ばすよう夫妻ともどもでポリクシニーズを引き留めるシチリア王と妃。しかしレオンティーズは妻ハーマイオニのポリクシニーズへの接し方を見て、突如激しい嫉妬に駆られ不義を確信する。

王はボヘミア王を毒殺するよう腹心の貴族カミローに命じるが、王妃らの潔白を信じるカミローはペリクシニーズとともにボヘミアへと脱出する。王は王妃が出産した女の赤子を貴族アンティゴナスに命じ捨てに行かせる。

レオンティーズはハーマイオニを捕え、ボヘミア王と不義を犯し、さらにボヘミア王とともに逃げたカミローと共謀して自分を殺そうとした大逆罪だとして起訴、公開裁判で自ら責めつける。潔白を主張する王妃と信じず周囲の諫言も受け付けない意固地な王。しかしデルフォイのアポロの神殿から神託が届き、ハーマイオニの無実、ボヘミア王、カミローの潔白の判断を伝える。

王と王妃の子、マミリアス王子は母を案じるあまり死んでしまい、王妃もまた息子を失ったショックで亡くなる。

ここへ来てレオンティーズは自分の過ちに気がつき激しく内省するものの時すでに遅し。物語は16年後に飛ぶー。

ロマンス劇というのは、有り得ないことが起きてしまうという特徴があり、この「冬物語」はその代表的な存在のようだ。

だいたい前段を読んだら後の方で何がくるかが分かる。捨てられた赤子の姫・・。それを分かっている面がありつつだまされて喜ぶ、その快楽がいわばロマンスの喜びなんだそうだ。ふむふむ確かに、ある意味予想通りだが、同じロマンス劇の「テンペスト」は魔法と怪物が出てくる話だしね。

そして、もう一つ、大きな奇跡が来る。ここは舞台での効果がおもしろそうだ。どう演出してるのかなと。

物語の序盤、いきなりレオンティーズが疑惑の塊となり、周りのいうことも聞かず異様に突っ走り、すぐにうなだれる。よく似た形の「から騒ぎ」の不実は仕掛けられた陰謀だった。展開が早いのは好みではあるが、チョー独りよがりで上がったり下がったりはちょっと軽く見えるかな。

冬に悲劇があり、時を経て、おそらく夏の初めに奇跡が起きる。羊の毛刈り祭りというのが象徴的にも思える。冬物語は、再生の物語。

映画のほうの冬物語は、夏の出会いで妊娠した女が、出産して子育てをしながら父親の男との再会を待つ話。ラストがシェイクスピア・ロマンス劇の特徴どおり、でも物語の進行の季節が逆かな、おもしろい、と思い返す。ただのワンナイトラブてではなく彼が間違った住所を女に教えた、というあたりも取り違えの好きなシェイクスピアに似てるかな。

「ハリー・ポッター」の主要キャスト、少女ハーマイオニーの名前はこの作品から来ているとか。

独特の韻文のセリフは口上はもはや「シェイクスピア節」としか言えないものだろうか。おなじみの、寝取られ亭主に角が生える、という言い回しも好ましいことかったりする。ラストは個人的よきセリフ2つで。特に女性の口上はこの時代観客の男女双方の胸に爽快に、魅力的に響いたのかも知れない。

ボヘミア王ペリクシニーズ
「息子なしには夜も日も明けない、笑いの源、心配の種、いま無二の親友かと思えば次の瞬間不倶戴天の敵だ。私の居候、軍人、大臣、何にでもなる」

ハーマイオニ
「私たち女は優しいキスひとつで一千マイルでも走るのよ、拍車を入れられたら一マイルがやっとだけれど」

0 件のコメント:

コメントを投稿