2023年9月3日日曜日

9月書評の2

◼️廣野由美子「シャーロック・ホームズ スペシャル」テキスト

今月2023年9月の「100分de名著」はシャーロック・ホームズ スペシャルです。さて改めて、シャーロック・ホームズの魅力とは?

本友さんに教えてもらいました。今月の「100分de名著」はなんとシャーロック・ホームズ スペシャル!さっそく全4回分を収めたテキストを買って来て通読しました。

名探偵登場の事件「緋色の研究」、最初に関わり人生の方向性を決めた事件「グロリア・スコット号」から始まり、「赤毛組合」「唇の捩れた男」「背中の曲がった男」という前期の事件の内容を紹介・考察、さらに女性にフォーカスして「ボヘミアの醜聞」「サセックスの吸血鬼」「第二のしみ」を、ラストの回は「ボール箱」「ボスコム谷の謎」を取り上げるようだ。


長年のプチシャーロッキアン、どんな内容なのか観てやろう、となぜこ上から目線の気持ちが5%正直。ただ、通読しても、果たしてどんな演出の番組になるのか楽しみだ。

決して人気の作品ばかりではなくあえてちょっと扱いが微妙な「ボール箱」をチョイスしてあるのには興味が湧く。

シャーロック・ホームズは帝国主義と国際紛争の時期、科学の世紀、また芸術が発達し新たに生まれた中産階級に届くようになった頃の有名作で、時代の状況、歴史の注目すべき時点を代表している。そういう傾向があるためか、史学、政治学等でも当然のように研究の対象になっている印象がある。

作品の魅力、というものは決して文学、文芸的な意味合いで推しはかれるものではない。しかし作品が生まれた当時の状況は知識としては身につくし、より深い理解には役立つものなれど実感として理解するのは不可能だ。そこには魔力があるのではないか?

私自身ホームズ物語の魅力を語る要素をいくつかは話せるかも知れない。でも今回のように専門家の視点で整理して述べることはとても参考になると思う。なぜなら、誰もが好きだから。よほどでない限り絶対違う、って面はないし私も、いつでも理解を深めたいから。

とか言いながら際限なく出版されるシャーロック・ホームズとは?というジャンルの本は、知ってることばかりだからとほぼ買わないんだけどね。ここ数年で買ったのは「シャーロック・ホームズの建築」だけだと思う。

ともかくも楽しみにしている。

映画2本観に行って、クラシックのコンサートに行きました。活動してます。

カルミナ・ブラーナをフェスティバルホールで。男女170人の歌い手が織り成すステージ。アタマの部分は誰もが聴いたことあるフレーズで、怪奇さ、切迫感、運命といったものを感じさせる大迫力の歌唱でした。1時間超の大曲、歌詞をビジョンに出してくれてたので噛み砕きながら退屈せず聴けました。そしてラストは最初に戻り、大音響、聴衆に向かいぶつかり渦を巻く女声、その力強さに呑み込まれる圧巻のフィナーレ。ホントに感嘆、感銘を受けました。

絶対これは生ですね。なかなか聴けないので機会あったら一生に1回はぜひ。リンクをコメント欄に貼っておきますけど、録音と生は全然違います。すごかった。余韻に浸りつつ、四つ橋から淀屋橋、北浜と夕方の中之島を歩き北浜の川沿いの店で美味しい食事とおしゃべり。この1週間でだいぶ高校の同級生と会話してます。

「アステロイド・シティ」はウェス・アンダーソン監督の話題作。しかしまあ、監督らしく、なのか、前回観た過去作よりもハチャメチャにかましてました😎

ジブリの作品解説の本を買ったこともあり「君たちはどう生きるか」行って来ました。うんまあ、最近のジブリ、って感じかな。最後は感動がこみあげました。

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