2023年9月3日日曜日

9月書評の1

8月末までは公私共に詰め詰め土日もひきこもりの生活、おまけに台風が直撃したり身体がちょっとした変調を来したりとなにかと忍従の日々。

そのぶんというわけでは・・ありますが😆ひと区切り後の遅い夏休みでは一転活動。

沖縄で🏀ワールドカップ、日本戦を含む4試合を生観戦。日本代表の活躍と、スーパースターのドンチッチのプレー、各国代表のブースターたちなどに大いにワクワクしました。女子日本代表恩塚監督ほか関係者にも遭遇、南の島はもう非日常のワールドでした。

行く日に台風11号ができて続けて12号発生と、先乗りしていた仲間には台風を連れて来たと言われつつ😅

滞在日数のわりにすごく濃くて長い想い出の日々となりました。めっちゃ楽しかった!🇯🇵🔥👊

◼️手塚治虫「メトロポリス」

手塚治虫は漫画といえども文芸的価値がある。ビブリア古書堂でも「ブラックジャック」が大テーマになったことあり。解説藤子不二雄A。

1949年、昭和24年の作品。鉄腕アトムよりも古い。「ロストワールド <前世紀>」と「ネキストワールド<来るべき世界>」の間に書かれた、いわゆるSF3部作の2作めとのこと。

「ロストワールド」はタイトルだけコナン・ドイルの書いた作品から借りたとか。「メトロポリス」は戦前の同名ドイツ映画がヒントの1つになっているらしい。しかし内容はカレル・チャペックの「ロボット」に影響を受けているように思える。

悪党のレッド公はオモテニウムという物質を放射して太陽に人造の黒点を作った。そしてその影響下で人造細胞の技術を用い、ヒト型でスーパーな能力を持った人造人間、ミッチイを誕生させる。ミッチイは子供の姿で、ボタンで男にも女にも変わることができる。空を飛んで怪力。しかしやがて、こき使われるだけ、という使役ロボットの理屈に心を動かされる。地球上では、人造黒点の影響でネズミや虫が巨大化し始めていた。
そしてついに、ロボットたちは反乱を起こすー。

ランプ、ヒゲオヤジ等々いつものキャストが活躍、コミカルな中にシリアスなテーマを含む物語を、にぎやかに進めていく。ピストルやナイフを使った立ち回りに関しては当時のもの、という感じでシリアスではなく、ギャグ的に立場が入れ替わる。今の水準からしたら首をひねることもあるだろうと思うけども、まあ当時の娯楽漫画だし、ドタバタの実践を学びましょうって感じである。

この時期から、明確に未来のテーマを設定してダイナミックな展開を入れながら、マンガ的に仕上げていく手腕にはやっぱり感動する。

手塚のSFアニメ、マンガはけっこう好き。日本マンガが整っていくその黎明期を垣間見るような感慨のある作品。またコレクションが増えた。

0 件のコメント:

コメントを投稿