通勤路定番のハクモクレン。桜🌸もチラホラ。
◼️「ゼロからわかる北欧神話」
進撃の巨人にも世界観が使われたという北欧神話。まさにゼロから触れる。神話っぽくてGOOD!
ギリシア神話は星座ともあいまって断片的に知ってて、でも体系的な知識とはなっていない。神話って生死が過酷で、不思議さと不可解さがあって人間的で生っぽい。出演人物が多くてごちゃっとしてる。日本神話もそうだよね。
また別の話、子育て中に、例えば四神とか、ケルベロス、ケツァルコアトルなどギリシア神話やアステカ神話などから取られた名称が多かったりする。酒呑童子なんかもある。まったく知らない北欧神話に知識の範囲を広げることで、より分かることが増えるかもしれないと興味が湧いて手に取った。
原初の巨人ユミルが誕生、そしてはじまりの神ブーリが生まれる。ブーリの孫にして北欧神話の最高神、オーディンはユミルを殺し、死体から世界を作った。神々と巨人族、小人族と人間の世界。小人族は不思議で強力なアイテムを造るのが上手い。
神話中の悪役で何回も出てくる邪神ロキが暗躍し、ついに神々と巨人族とが最終戦争ラグナロクを始め、魔狼フェンリルは最高神オーディンを飲み込んで殺してしまう。神々と巨人は相打ちとなって世界は滅びる。何名かの者が復活しその後の世界を生き延びる。
オーディンはギリシア神話でいえばゼウスのようなものかと思ったが逸話の中で捕縛されたり、最終戦争で殺されちゃったりと万能ではないんだなと。あれこれと奸計をめぐらしそれはシャレにならんやろ、ということをやったり、金髪が自慢のシヴを丸坊主にしたり、というロキは憎めない悪役。
最強のハンマー・ミョルニルを手に多くの巨人と戦い、ラグナロクの最終戦争では毒を持つ大蛇ヨルムンガルドと死闘を繰り広げた怪力の雷神トール、弓矢の狩人、女巨人スカジ、知恵の泉の番人にして首だけのミーミル、魔狼フェンリルと大蛇ヨルムンガルドの妹で死者の国の女王ヘル、ギャラルホルンで最終戦争を告げるヘイムダルなどのキャラもおもしろい。
エピソードも足だけ見て婿を選べ、とか小人がアイテムを作る材料の1つが猫の足音、だったりとか、神話ならではのヘンさプラスユーモアがそちこちにあり、飽きさせない特徴がある。
初の北欧神話は、最初こそキャラとエピを正確に把握できずちと戸惑ったがだんだん分かってきた後半はまずまず。
島田荘司は「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」で魅力的な巨人ミステリを書いている。その背景がわかるようになっただけでもいいかなと。
ふむふむ。次はローマ神話、アステカ神話も読んでみたいな。
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