GW恒例のイスラーム映画祭in神戸へ突撃😆開場の45分前に行くと30人近く行列が。観た2本とも満席補助席でした。
整理券を貰ってからお昼の上映まで、BOOKOFFに行って、ランチ&デザート。駅前広場ではアクロバットの大道芸も。釣りショップの釣りキチ三平Tシャツちょっと欲しくなったりして。神戸ホームの人はちょっとしたことでも楽しめる。
1本め「私が女になった日」イラン🇮🇷
3話のオムニバス。少女ハッワは9歳の誕生日を迎えたため、髪を隠すこと、男の子と遊んではいけないことを命じられる。産まれたのはお昼だったからと、それまで友達のハッサンと遊ぶことを許される。最後の時を子どもらしく過ごすハッワたちが可愛らしい。
2話めが白眉だった。女子たちがヒジャブをかぶったままの自転車レース。先頭を争うアフーは離婚を望んでいて、馬で夫を含む親族に追いかけられる。家族に恥をかかせる気か、女が自転車に乗るなんぞ、と非難されながら。アフーは最初からずっと自転車に乗りっぱなし。必然的に全編高速で移動しながらの芝居だった。
3話めは独身で生きてきて遺産が入ったため家具、白もの家電など家財一式を買いにきた老婦人の話。舞台キシュ島の、さまざまな人種の子どもたち大勢がポーターを務めるが、婦人が返品交換に行くと、浜辺にズラリと並べた家具家電で遊び始める。
3話めのラストにアフーのことが語られ、またハッワが出演する。全体がユーモアで彩られている3世代の物語。監督は名匠モフセン・マフマルバフの夫人さんだとか。ほー、だった。
2本め「ファルハ」ヨルダン🇯🇴・スウェーデン🇸🇪・サウジアラビア🇸🇦
1948年、イスラエル国家が電撃的にパレスチナの地に樹立され、ナクバ(民族浄化)、つまりもともと住んでいたパレスチナの民衆を暴力的に追い出すこと、が行われる。地方の村の少女ファルハは村長の父に街の学校に進学することを認められるが、すぐにイスラエル軍が侵攻してくる。ファルハは身の安全を心配した父に、食糧庫に閉じ込められるー。
作りも内容も重い作品だった。上映後の専門家の解説では、ドキュメンタリーではなく劇映画としてナクバを取り上げたものは希少だとのこと。映画的な工夫が随所にあった。監督はパレスチナ系ヨルダン人の女性。映画館に、事前の問い合わせが多かったとか。
さて、雨がちだった天気もとりあえずひと段落、晴れた空は春独特の暗めな雰囲気。南天には東からアークツルス、スピカ、レグルスといった1等星が見える。北天は冬の大三角。オリオンが沈みつつある。ということは同空しないさそりが出てくるということ。北斗七星もポラリスの近くで輝く。寒くもなく、いい夜だなと。
0 件のコメント:
コメントを投稿