立ち読みした「の」もおもしろかった。いやー頭を使ってコンセプトを組み立てている。いいもの見つけた気分😊
◼️ junaida「Michi」
字のない絵本。その実は・・仕掛けがあり、夢があり、色があるホント楽しい絵本。
ひと月半くらい美術展に行ってないな、何かないかと、友人の福田平八郎鑑賞記に触発されて探したら、よく絵本関連の展覧会があるミュージアムでjunaidaさんという方の展示があるとか。
ドイツの人かなと思い調べたら京都在住の日本人男性、この「Michi」という本が売れてるようだと分かり、図書館で即予約した。
分厚い本。昔の絵本のような熱い紙を使用している40数ページ。両面が表紙になっている。左開きのほうは赤いスカーフを巻いた男の子が、右開きのほうは長い髪をツインテールにした赤いロングスカートの女の子が、それぞれ大きめのミニチュアの町を歩いている。ここが、冒険の始まりで、読む人は必ず表紙に戻ってじっと見比べることになる。男の子も女の子も顔は見えない。
さて、私は予備知識なしで読んだからおもしろかったので、これからすぐ読もうという方は以下多少のネタバレがしてあります。おそらくは読んでから絵本を見ても楽しめるとは思います。百聞は一見にしかず。
どちらからでもページを開くと、まずは草原の長い道。次は入口のような町。ずっと行くと、さまざまなテーマ、色彩の町が・・季節感、自然科学、明暗、温暖・・ここまでに気づきはある。広い街をそれぞれのスカーフやスカートの赤を目印に男の子もしくは女の子を探すことが1つの楽しみ。そうやってぐるりと街を見回す。
男の子から入っても、女の子から入っても、途中でハッとして、もしや?とページを繰り直すだろう。でもことはそんなに単純ではない。ここまでに分かったことで本への理解を持ちながら後半も楽しんで進み、終わった後にもっと把握すべく読み直す。
「Michi」「みち」は道でもあり、未知でもある。町、も掛けてあるのかもしれない。字は表紙のみだ。
ただ概念的、メルヘンだけではないこの絵本。子どもの想像力を育み、大人も十分楽しめる。売れてるわけが分かる気がする。イケてると思いますd(^_^o)
絵本には興味がある、何が売れているかにも関心を惹かれる。新作も見たいし、展覧会も行くぞー。
0 件のコメント:
コメントを投稿