京都コンサートホールで小林愛実リサイタル。シューベルトのインプロンプテュ、即興曲の前半。そして後半モーツァルトの幻想曲、シューマン「子供の情景」、そしてショパンコンクール2ndステージを締めたアンスピ、アンダンテ・スピオナートと華麗なる大ポロネーズ 。
初めて聴くモーツァルト、そしてシューマンでも大いに持ち味を発揮、自分のピアニズムに取り込んでいる気がした。早く遅く、強く弱く、間と響き、凛として、柔らかく、あらゆる技と効果を駆使して奏でる。
どれだけ信じられるか、その奏者が作り出す、自分の中で良いと許容できる演出を。小林愛実は内面の感覚がいい形で外に出る存在で、自分の小宇宙、ピアノ世界を作るのがほんとに上手いと思う。これをピアニズムというのだろうか。
夫の反田恭平さんがテレビで、子供の寝かしつけにトロイメライを弾いてると。トロイメライが入っている子供の情景、最初の曲の「見知らぬ国と人々について」(→すごくきれいな曲!)を弾いてるとき、小林さんが微笑んでいたのが印象的でした。お子さんを思い浮かべていたのでしょうね。
アンスピは美しく、途中で転調しきりっとした曲調となる。大きさ深さを感じさせる曲で締めくくり、アンコールはショパンを3つ。
集中して聴けました。この日もCD買ったらサイン会。大阪でもらったし、急いで帰りたかったし見送り。結局21時過ぎに終わって、家に着いたのが23時半。夜コンサート京都は遠い。まあその間反芻しつつ帰ったのでした。また行こう。
ホールは長いらせん状の廊下に出演したヴィルトゥオーソたちの写真が飾ってあります。小澤征爾さんも、らしい姿でいてはりました。
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