昼から夕方は予想外に雨が強く降った。和歌山では記録的大雨だったそうで、いまも降っている。
きのうはよく晴れていて、十三夜の月に衝の木星が接近して大変きれい。ダウンを着込んで、りゅう座流星群を眺めてみた。
目が夜空になじむまでに15分くらいかかる。最初に見上げた時より少しずつ、暗い星も見えるようになってくる。その感覚が好きやね。
最初はアンドラーシュ・シフの乾いた音のピアノでバッハ、そして後半はmiletとピアニスト角野隼斗がコラボしたファーストテイクの「Fly High」など。めっちゃマッチした。
今週は絵本などが多く少しなんていうか、アート的に刺激された。関西の名店、バックハウスイリエのシンプルなドーナツがホントにうまかった。もちろん看板商品のクリームパンも。父から定番の日田の梨。朝晩寒く日中はやや暑く、秋の気候。
天候が不穏気味だしどこも行ってない3連休。雑事と、バスケ🏀と、野球⚾️
辻ライオンズは終焉。まあ今年はこんなもんだと思う。ため息ついとこう。はあ〜〜〜🙁おそらくは来季松井新監督でリニューアルスタート。
女子バレー🏐がんばってる。世界選手権2次リーグ突破、決勝トーナメント進出決定!ベスト8だ。ぜひ一つ勝ってほしい!
◼️ いせ ひでこ「チェロの木」
広い絵の多い本。森、工房、教会、そしてチェロ。GOODですね。
チェリストでもある伊勢英子さんはここ最近マイフェバリットな絵本作家さん。子どもこどもした絵というよりはどこかに才が見え、キレと温かみ、未来へのびゆく光が見えるような絵だな、と思っている。
図書館で、今回はどんな本だろう、と開いたところ、とても美しい話だった。
おじいさんが育てた森の木で、お父さんはチェロやヴァイオリンを作る。納品について行ったぼくは、チェリストが出来立てのチェロを弾くところ、技師への称賛の光景を目にし、教会での演奏に魅了される。そして、おとうさんは、ぼくへのプレゼントを作り始めるー。
見出しの通り、四季の森の、広がる風景が秋も冬もすばらしい。工房のぬくもりと教会の音の広がりも、アップの絵が少なく、ロングもしくはワイドの中で、細かい描写の連なりに色をたくさん使った表現には、見るものの心を強く柔らかく刺激する。
やはりチェリストならではのこだわりも忍ばせているように見える。幼稚園ではなくもう少し上の子くらいが対象かな。チェロという楽器は大きくて不思議な形だし、音色は男声に似て、多くの人を魅了するものだし、ほとんどの子が未知数だけに、興味を持つだろうか、なんて考えた。
最後の方の、ニスを塗って多くのヴァイオリン、たぶんヴィオラも入ってるのかな?の中でチェロを乾かしているページも良かった。
かつて岩崎ちひろも賞をもらったというボローニャ原画展にも行き、なんか今年は例年よりよく絵本を読んでいる。
話と絵を同時に吟味できる、咀嚼する、絵本をたまに読むのはお気に入りですね。
◼️ あさのあつこ/加藤休ミ
「いただきます。ごちそうさま。」
豪快で大きな食べ物の羅列からまっすぐぶち抜いて進んだ感じ。
怪談えほん、ここまで宮部みゆき「悪い本」、佐野史郎「まどのそと」、京極夏彦「いるの いないの」と読んできた。話そのものと違う意味で、宮部みゆきが怖かった。図書館では小野不由美「はこ」、綾辻行人「くうきにんげん」がいまもってめっちゃ貸出中。恒川光太郎「ゆうれいのまち」や皆川博子「マイマイとナイナイ」も気になる。先々の楽しみだ。
さて、あさのあつこ。「バッテリー」の少年風味から「弥勒シリーズ」ではキレのある時代劇を描いている。
と、読んでみたら、結構豪球ストレート、昔の野茂英雄投手のようなスドゥンとくる重い球で押し切った感じだった。
両親は息子にたくさん食べなさいと笑顔。前半は食べ物がどぎつい色で、大きく羅列される。これはこれでいいよね、と受け止めると、食べ過ぎでデブった身体を小学校の友だちにからかわれた男の子は・・とにかく食べ尽くす、といきなり残虐に突き進むわけです。両親はなんでもよく食べる息子に笑顔、ゾッとさせて終わります。
分かりやすいはそうだろう、前半の満杯の食べ物と後半のギャップは効いてるような気もしますが、そんなブレーキの壊れた暴走ダンプカーみたいな・・と読み手は言葉を失いますね。。
次を楽しみにしておきましょう。
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