最近のランキングでは各賞選定発表をサボってました😎久しぶりの各賞です。
◎うますぎるでしょ感慨賞
髙田郁
「契り橋 あきない世傳 金と銀 特別編 上」
「幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別編 下」
「みをつくし料理帖」で一世を風靡した髙田郁さんが今度は呉服商をベースに商いの才ある幸(さち)を描く、少し前作よりアダルトな作品「あきない世傳 金と銀」シリーズ。終了後の番外編、筆がノリノリでほんとうに上手いと思う。老い、枯れ、誰にも知られぬ情。また時の経過が早いのも良い仕掛け。エクセレント。
◎絵本賞
junaida「Michi」
最初誰もが外国の方と思うjunaidaさんは京都の男性作家。その絵はスタンダードにも見えつつ、広げる想像の翼と、描き込みがハンパでない。展覧会もとても楽しかった。タイトル以外に文字のないこの絵本にはなかなか面白い仕掛けがあって、ついめくりかえしてしまう。今後も注目していきたい。「の」という作品もユーモアがあってとても良い。さらに斉藤倫の物語に表紙と挿絵を描いた「せなか町から、ずっと」も良かった。
◎こういうの好きです賞
吉田真紀「日本全国タイル遊覧」
モダン建築にはタイルが欠かせない。明治から昭和にかけて、手焼きのタイルは多くの工夫がなされ、味のある壁面を創り出してきた。もうホント目にあや。今では新しいものはなかなか見られないのでは?以下、書評本文。
「釉薬だけで味が出る。焼成時の窯変の妙も楽しい。無釉のもの、釘で引っ掻いたようなデザインのスクラッチタイルもあり、模様も花模様から鳥、蝙蝠を組み合わせている渋いのもあり、動植物人間の絵を描いたり、色目だけでも濃い色に赤やオレンジを配したり」形も四角、レンガの横長だけでなく、丸や楕円や大小の四角と様々。階段や柱の曲面に対応したタイルも美しい」
読み直して1つずつ行きたくなりますね😆
◎3つで完結賞
知念実希人「死神と天使の円舞曲」
いわゆる「死神」がゴールデンレトリバーとなり、黒猫となり、可愛らしく愛想を振り撒きながら、ドタバタの中けっこうエグい事件を解決し霊魂を導く。犬編と猫編の後同時出演の完結編。決して本格推理ものではありません。楽しませてもらったお礼に賞し、ここに称えます😎
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