2022年3月19日土曜日

3月書評の5

1990年代末から2000年代初頭のイラン映画ブームの火付け役ともいえるアッバス・キアロスタミ監督の特集を各地でやっている。先日はまさに人気を集めた「友だちのうちはどこ?」そして先日はカンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを獲得した「桜桃の味」。これには外された。

自殺願望の裕福らしい男が自殺するから確かめて死んでたら埋める仕事を引き受けてくれ、高額な報酬を払うから、と頼み回る話で、承諾した老人に説得を受ける。老人も白血病で治療費のかかる孫のために引き受けた。男は砂と岩だらけの睡眠薬を飲んで砂と岩だらけの穴に横になる・・

次のシーンって、いきなり男が映画監督のような感じでクルーと撮影している。これまで荒涼とした山は緑に覆われていた。ほんで、エンドクレジット。人生讃歌だそうだ。

ひさびさにさっぱりわからん系を気持ちいいくらいかまされた、やられたなあと。普通に明るめの結末にしてもカンヌのパルムドールは取れなかっただろうな。

2本観たらプレゼントの絵はがきをもらってきた。その日に梅田の老舗喫茶店で食べたオムライス。

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