2024年1月21日日曜日

1月書評の4

今月は水星が見頃とか。暁けら曙へ当たる時間帯に撮影に成功⭐️三日月🌙と金星の接近も、まるでSFの世界で別の星にいる気がする。強い光の金星の左斜め下、淡い光の点ですがこれが水星マーキュリー。どうぞ🤗

さるお菓子店のプレゼント🎁に当選、しかし関東の某都市のお店に取りに行くのが条件だった😅💦東京に勤める弟に連絡して引き取ってもらった😎

フィンランド🇫🇮の名匠アキ・カウリスマキ監督の映画1本、きょうはハッピーエンドもの❤️しかしポスターに新鋭カウリスマキ、とあって時代を感じさせる1990年の作品。日曜日は寒かった。

トットちゃん映画とピーターラビット展でチラシ作成🐇

全国都道府県対抗女子駅伝、わが兵庫県は東京オリンピック1500m決勝に日本人として初めて出場、8位入賞を果たした田中希実選手を2区に立て、これがたった4kmなのにドトウの19人抜き🏃‍♀️🌬️でトップに。まさに異次元、多元宇宙。びっくりです。

自分のおやつ用にスーパーでイチゴのロールケーキを買って昼ごはん後にコーヒーで食べたら買い物から帰った妻のおみやげはロールケーキ。入れていただいた紅茶でお茶☕️とケーキ🍰のダブルダブル😎

いちご🍓全盛の季節やね。通勤途上の白い山茶花が目に映える。

◼️宮下奈都「たった、それだけ」

最後に上手いな、と思わせる、繋がりのある短編集。

宮下奈都はたしか「宇宙小説」という幾人かの著者が書いた短編集の1つで名前を覚え、本のまとめサイトで知った「スコーレNo.4」を読み当時衝撃を受けた。「よろこびの歌」、続編の「終わらない歌」と佳作で「羊と鋼の森」で本屋大賞。好きな作家さんの1人だが、思い切った表現と人間観察力を駆使して読むことの心地よさを演出する筆致を好む一方で、いくつかの作品では訴えたいものが響かないな、といった想いを持った。

さて今回は。ガツンと事件が起きる。大手商社の贈賄容疑。人の良い担当部長のため罪を暴き逃げるよう促す愛人、それを責めるMaybe別の愛人。幼い娘とともに残された、失踪した部長の妻、部長の姉と1話ずつ。そこからは少しジャンプする。退場した部長に絡む事件と関係者のミステリ的な成り行き、ではなくて少し違う方向へと流れる。実際ここの場面転換は短編集の中で大きなものではある。

特異な状況をベースに置きながらの、生きづらさ、不器用さ、思い込みのやっかいさを随所に散りばめながら、最後に爽やかに終わる。読後感は確かにいい。ただ部長事件が放り捨てられたとこになんか回収不足のもやもやを感じたりする。このような形もないではないって経験が言ってるんだけども、この爽やかさとでも、と尾を引く感じ、遠い感覚が物語の設定とどこかうまくマッチしていて上手に読み手の心を捉えている気もする。

本作は「羊と鋼の森」の1年ほど前、2014年に発表された。宮下奈都の作品はどこかに狙いが潜んでいて、それを心で感じる時は名作の域だと思う。今回は解説を読んでそうなのか、と得心した。となると?描き方、構成含めうまいなーとは思う。どこかでもう少し強さを求めてるかな。

もう少し、たったそれだけのことができていれば・・誰しもそういう思い出、経験はあるだろうし、上手に衝いている雰囲気もある、でもそれだけではない。うーん、さりげなさすぎるのと、やはり不幸にみずから沈んでいる期間が長いとどうも重たすぎるってとこかな。

次は誰、次はどんな話、と読ませる筆力は健在。らしい作品かな、と久々でもあり嬉しかった。

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