あっという間にクリスマスも過ぎ・・年の瀬です。ウィンターカップ決勝は想定外の福岡決戦となり福岡第一が福大大濠を下して2019年以来の優勝。ベスト5は第一から崎浜、山口、世戸、大濠から渡邊伶音、広瀬が選ばれた。
まず準々決勝、インターハイ王者の日本航空が土浦日大に負け、東山を福岡第一が大接戦の末退け、藤枝明誠が開志国際に勝った。大濠を除くシード校3校がこの日に負ける奇跡。決勝は福岡同士、宿命のライバルの激突🔥となった。
両チームが公式戦で戦うのは今季8回めだという。インターハイの中部地区大会、県大会、九州大会、ウィンターカップの地区大会、県大会に日清トップリーグ。新人大会も入ってるのかな。だとしたら数は合う。ともかく第一の6勝1敗。大濠の唯一の勝ちはウィンターカップの県大会で、この時第一はエース崎浜が出ていない。
どこかこの大会、ギアの上げ下げが多く、慎重に試合を進めた第一はこの試合、序盤からギアをトップに入れ福岡第一イズムを前面に押し出してきた。走る、しつこく速く守る、相手のターンオーバーを誘う。常人離れしたスピードの、堅守速攻で大濠はアジャストできず、前半で大差が付き、守り切った。去年は準優勝の第一、今年は笑うことができた。感動の連続。また必ず来年も観る。
◼️ジェイムズ・ラヴグローヴ
「シャーロック・ホームズとミスカトニックの怪」
技巧を駆使した壮大なパロディ。これも楽しみ方の1つ。「緋色の研究」などと同じく2部構成となってます。
近代SFが育んだクトゥルー神に絡むものたちとホームズとの戦いを描く3部作の2作め。私は第1作である
「シャーロック・ホームズとシャドウェルの影」
の書評でこう書きました。
「熱のある力作で引き込まれることは確か。個人的にはいかにぶっとんだ設定であっても、そこにシャーロッキアン的風味をいかに入れていくか、が好みの面白みですね。これは3部作だそうで、次作はその点もう少しよろしくお願いしたい感じです。また、設定は今回1880年の15年後、「空き家の冒険」の翌年になってるとか。最近洋書は文庫本も高いんだけど・・また買っちゃうでしょう」
まあその、実はしばらく敬遠してたんだけれども図書カードの臨時収入があったからやっぱり買っちゃいました^_^
しかし感想はなんか逆でしたね・・
前作、ホームズとワトスンが出会った頃から15年、1895年、40歳を超えても日々この世のものならぬ怪異に対峙するホームズとワトスンに、グレグスン警部を通じて、ルルイエ語を書く精神病棟の患者の話が持ち込まれる。患者はひどい肉体的損傷があり、ホームズは一見して知的な職業に就いていたと見抜く。調べを進めたホームズは、やがてナサニエル・ホウェイトリーという若い科学者に辿り着くが、おりしも、下宿先の大家に予告することなく外出したまま帰っていなかった。やがて、精神病棟の男が、尋常ならざる方法で連れ去られるー。
怪奇的、科学的フィクションそのもののホームズ物語。そもそも前提が「ぶっとんで」いる。悪魔のような怪物たちとホンマに命をかけてやり合うし。やがて首謀者、神、とホームズたちは邂逅、対決することになる。
実はホームズ物語は、実はクトゥルー神との戦いを現実の物語に擬したもので、というのが基本。まえがきで「ボール箱」「黄色い顔」「ぶな屋敷」の怪異を匂わせているが、読むとたしかに相性はいいんだな、という新たな面を発見するような気がするから不思議だ。
「ブルース・パーティントン設計書」、サインオブフォー「四人の署名」ほかベイカー・ストリート・イレギュラーズなどの、真実とされることが書いてある。
そして最大の特徴は長編のデビュー作「緋色の研究」、最後の長編「恐怖の谷」のごとく壮大な2部構成になっていること。いやーもう著者のシャーロッキアンぶりとその気概が分かろうかという感じ。
おそらくは新鮮味があった前作よりも、シャーロッキアン風味は増してて嬉しい。挿入される物語は、ドイルの「ロストワールド」のごとくどこか古式ゆかしい風情があってそれを想像させられるだけで楽しくなってくる。しかしこの陰惨な冒険ものはもうひとつ、かなー。月日の流れもあまりないし。
ラストの敵との対決がまたなんとも、展開が単純に見えるきらいもあったなと。逆にシャーロッキアン的にもなんかマイナスめかと思う。その人もっとキレがあるぞ。
3部作最終作「サセックスの海魔」にはアイリーン・アドラーが出演するらしい・・さらに15年後、1910年?56歳の設定か?ホームズはワトスンの3度めと思われる結婚の直後、1903年には南方サセックスに隠退しているはず。若く美しかったプリマドンナ、アイリーンは果たしてどうなっているか?興味深くはある。さらに別の外伝もあるとか?
もう出てるし、やっぱり読んじゃうんだろうな、そうだなきっと。私も背負う宿命ofシャーロッキアン。
( ´•ᴗ•ก )ポリポリʅ(◞‿◟)ʃヤレヤレ
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