2023年8月5日土曜日

8月書評の1

みずがめ座δ流星群で夜ふかしした翌朝、だいたいいつもと同じ時刻に自然と起きるため、寝不足で頭がガンガン。週中この体調不良を引きずったし、暑さでバテたこともあり、食欲がかなり落ちた。そして、ちと、トイレの時痛みが。しかも尿の臭いが強い。人生初めて泌尿器科というものに行った。受付終わるとすぐ検尿。それはそうか。何らかの雑菌が入ったようです、女性で言う膀胱炎では、とのこと。webで引いておいたのでやっぱりそうかと。女性にしか膀胱炎ってないとは書いてなかったけどね。

抗菌抗生物質の薬を出してもらう。しばらくの辛抱だ。数日で治る病気と書いてあったし。

前日膀胱炎の症状でかなり頻尿、眠れずやはり頭がイタイ。帰って買っきたおにぎりサンドイッチぱぱっと食べて冷房つけてゴロゴロしたのでした。トシだわあ。


◼️大西寿男「校正のこころ」

まさにタイトル通りの、矜持、捉え方、の本。

NHKで番組が放送され、図書館に予約してから数カ月、やっと回ってきた人気の本。さて、と楽しみに読んだ。

最初はもう少し校正のお仕事について書いてあるものだと思っていたがそれは最小限で、言葉との向き合い方と校正者の立場の低さや上がらない対価のことを、ややくどく書いている。

「言葉には相反する二つの力が働いています。一つはできるだけ遠く、不特定の読者へ届こうとする力、もう一つはごくかぎられた読者にのみ受けとめてもらおうとする排他的な力。どちらか一方が欠けても、言葉は成り立ちません」

校正者はこの二つの力のバランスを常に意識すべきで、効果的に正確に読者に届く判断基準と、言葉の生まれもつ色合い、体温、手ざわりにどこまでも即すことが鍵になる、と述べている。

興味深い。意味合いは分かるし、気持ちも伝わる。ただ例示がないため、理解までできない。つまりどういうことを言っているのか説明する部分が欲しいと思いながらずーっと読んでいた。

最終章で分かった気がした。2000年代、宮木あや子「校閲ガール」三浦しをん「舟を編む」などでことばと校正という職業への関心が高まり、校正のハウツー本も多く出ているようだ。著者も 「校正のレッスン」という作品をものしている。なるほど、だから実務紹介的な部分は今回省かれたのかも。

校正の歴史、時代による変遷、誰もがフォントを使った文章を書いて印刷もできる時代。字体やフォントについての専門的な説明や、言葉そのものではなく歴史的事実や出来事のチェックなどにも言及がある。おすすめの辞書なども記載されている。

熱い意識、矜持。言葉についてずっと考えて、感じてこられたんだな、という羨望、それから、社会の出版の実務にもまれたんだな、ということを伺えるその哲学と語り口には共感もあった。

ただ私には少し難しかったかな。「校閲ガール」読んでみよう。

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