2016年12月29日木曜日

パパ読書大賞2016!GP読書大賞ランキング




西宮山岳地帯は、年内終業日となったきのう、初雪が降りました。

毎年恒例の、私的読書大賞。

ここまで5年間のグランプリは、


2011年   北村薫「リセット」

2012年   熊谷達也「邂逅の森」

2013年   藤原伊織「テロリストのパラソル」

2014年   朝井まかて「恋歌(れんか)」

2015年  朝井リョウ「何者」


となっていて、5作品のうち4つが直木賞受賞作と、権威主義かつ大河ドラマ的傾向があったのですが今年はちと違うかな。


先を急ぎましょう。今年は131作品を完読しました。2016年のグランプリは!



宮下奈都「終わらない歌」



でした!これまでに比べ、かなり女子系のミニマムな連作短編。好ましいベースで文章力にハマった感じ。実は続編なので「よろこびの歌」というのとセットでお読みになるのをお薦めします。


ではランキング!


1位  坂東眞砂子 「山妣(やまはは)」

2位  森絵都「宇宙のみなしご」

3位  島本理生「シルエット」

4位  米原万里

「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

5位  北村薫「八月の六日間」


6位 原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

7位 佐藤多佳子「サマータイム」

8位  村田沙耶香

「しろいろの街の、その骨の体温の」

9位 近藤史恵「キアズマ」

10位 瀬川深

「チューバはうたうーmit  Tuba」


11位白石一文

「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」

12位 野崎まど「【映】アムリタ」

13位 岩城けい「Masato」

14位 長野まゆみ「天然理科少年」

15位 伊藤たかみ「八月の路上に捨てる」


16位 江國香織「つめたいよるに」

17位 坂東眞砂子「旅涯ての地」

18位 重松清「赤ヘル1975」

19位 芦原すなお「青春デンデケデケデケ」

20位 佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」


1位 「山妣(やまはは)」は、迫力はピカいち。妖しくもあり、心に残った。2位「宇宙のみなしご」は打って変わって児童小説。これも、面白く感慨深い。3位「シルエット」は、あまり深くない恋愛小説だが、煌めきが良かった。4位「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」は独自の経験と激賞されるべき筆力。5位も、女性的、人生的で面白かったと思う。他にも魅力的な作品はたくさんあった。


来年はどうなるかな。また、読むぞ。


なお、息子の年齢を鑑みて、「パパ」読書大賞というタイトルは今年限りとします。来年は、なんか考えます。ではでは。

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