今年もやってまいりました。年末恒例、パパ読書大賞!まずは各賞の発表です。私の読書に彩りを加えてくれた作品たちでーす。
画像は【表紙賞】の「ナラタージュ」いままた売り出してますな。では行ってみましょう!
【スポーツジャンル賞】
黒田博樹「決めて断つ」
岡崎慎司「未到」
黒田は、素晴らしい投手だ。広島に復帰した時、高年俸のメジャーを蹴って「男気」と言われたが、その理由が全て書いてある。
岡崎は、今年の大ニュース、レスターのプレミアリーグ制覇の過程を1ゲームずつ本人が振り返り、忸怩たる思いを吐露する。ストレートで、良かった。
【世界史歴史もの賞】
塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」
ほか3部作
ピエール・ブリアン
「アレクサンダー大王 未完の世界帝国
ヨーロッパキリスト教的世界vsオスマントルコの激戦3部作。2つめの「ロードス島戦記」が一番まとまってたかな。
アレクサンダーは、憧れのイスカンダル。初めて詳しく読めて、良かった。誰か小説にしてくんないかな。
【クセのありすぎる紀行もの賞】
坂東眞砂子「聖アントニオの舌」
魔女伝説とか、夢の中で戦うベナンダンティの話とか、ちょっと変わった話を確かめに、けっこう辺境を旅するもの。意外に面白かった。
【いいね!ミステリー賞】
久住四季「星読島に星は流れた」
なんか、現代の、ロマンティックかつ粋な推理小説、といった感じでなかなか良かったです。はい。
【美術エッセイ賞】
江國香織「日のあたる白い壁」
多くは語りません。美術にちょっと関心がある人は、読んでみましょう。いやー、これで江國香織を見直した。思い出深いメアリー・カサット展。後でブックオフの100円コーナーで見かけた時はちょっとガクッときたけども(笑)。
【ワイルド過ぎます賞】
久保俊治「熊撃ち」
年代的に猟師になるのも、珍しくはないかもだが、娘さんたちに同行させ、獲った鹿肉を食べさせてたって、凄いなあ。犬との友情にホロリ。
【解説が面白かったで賞】
綾辻行人
「Another エピソードS」
森見登美彦「太陽の塔」
ちょっとマニアックな賞を。アヤツジは、文豪ストレイドッグスを書いている方の「新本格の始祖ぞ!現人神ぞ!」というのに笑えたし、「太陽の塔」は本上まなみの解説がかわいく、心に残った。
いかがでしたか?少しでも読書に対する興味の素になってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。次回はいよいよ、グランプリとランキングの発表です!
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