2020年1月6日月曜日

2019各賞







年末に姉と2人の弟、姉の子が男女2人ずつの4人兄弟勢揃いで8人の京都探訪。激混みの伏見稲荷、金閣寺(私は先日行ったので離脱して竜安寺)と洛南から洛北へ移動、金閣の近くでごはん、下鴨神社から祇園寄って帰った。よくこの年末は京都に行った。いずれも楽しい思い出。来年もこうありたいものだ。

下で同じ写真使ったり、年越しているのに「来年も、読むぞ」と書いたりしてるのは見逃してね。

では各賞。

【各賞】私的読書ランキング2019


<表紙賞>

皆川博子「蝶」


見ての通りのシンプルな妖し美しさ。内容は幻想小説。鮮烈だった。写真はないのでwebで調べましょう。


<シャーロッキアン賞>


去年は12も読んだのに今年は5作品6冊。

その中では「わが愛しのワトスン」を推したい。ホームズが女性、という突飛な設定だが、意外に文調が細やかだった。表紙も良かった。


マーガレット・パーク・ブリッジス

「わが愛しのワトスン」

・北原尚彦「ホームズ連盟の冒険」

・キャロル・ネルソン・ダグラス

「ごきげんいかが、ワトスン博士」上下

・ボニー・マクバード

「シャーロック・ホームズの事件録」

・ローズ・ピアース「わが愛しのホームズ」


<学術賞>

土屋健「海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲」

蒲池明弘「邪馬台国は『朱の王国』だった」


甲乙つけがたし。ビジュアルも含め、海の覇権争いはロマンに訴えかけたし、邪馬台国は自分の出身地エリアが強くからむし、画期的で興奮した。


<街味賞>

平松洋子「焼き餃子と名画座」


いやーこの本に書いてある東京グルメにはだいぶ影響された。神保町餃子、天鴻餃子房のギョーザは堪能した。


<ラノベ賞>

いぬじゅん「奈良まちはじまり朝ごはん」


奈良を舞台にした人間模様。大和野菜なんかにもこだわりがある。ごはんも美味しそう。キャラも面白いし奈良のご当地ラノベとして続いて欲しい。


<別格ミステリ賞>

アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」


うーむ、やはり別格。短い文章でテンポよく、上手に連続殺人事件を組み立てる。綾辻行人の「十角館の殺人」を思い出したな、やっぱり。


<漢詩賞>


「白楽天」

    「杜甫」

    「李白」

  源氏物語に影響を与えたのは貴族に流行した「白氏文集」だそうで興味を持ち、高校生ぶりにトライしてみた漢詩。それぞれ良かった。まさか自発的に漢詩を読んで感銘を受けるなぞ予測出来なかった。どれかといえば、やはり白楽天かな。枕草子、香炉峰の雪、ですな。


<令和賞>


斎藤茂吉「万葉秀歌」


令和は思い出深い。新元号が発表されたのは41日。その20日前に母が亡くなった。新元号名を知らずに逝った母の名前は玲子。こじつけかもしれないが、ひどい喪失感の中、なんの冗談だ、と思ったものだった。母は亡くなり、名の一部は日本史上永遠に残った。


以上、2019年の各賞でした!

0 件のコメント:

コメントを投稿