【各賞】私的読書ランキング2019!
<表紙賞>
皆川博子「蝶」
見ての通りのシンプルな妖し美しさ。内容は幻想小説。鮮烈だった。写真はないのでwebで調べましょう。
<シャーロッキアン賞>
去年は12も読んだのに今年は5作品6冊。
その中では「わが愛しのワトスン」を推したい。ホームズが女性、という突飛な設定だが、意外に文調が細やかだった。表紙も良かった。
★マーガレット・パーク・ブリッジス
「わが愛しのワトスン」
・北原尚彦「ホームズ連盟の冒険」
・キャロル・ネルソン・ダグラス
「ごきげんいかが、ワトスン博士」上下
・ボニー・マクバード
「シャーロック・ホームズの事件録」
・ローズ・ピアース「わが愛しのホームズ」
<学術賞>
★土屋健「海洋生命5億年史 サメ帝国の逆襲」
★蒲池明弘「邪馬台国は『朱の王国』だった」
甲乙つけがたし。ビジュアルも含め、海の覇権争いはロマンに訴えかけたし、邪馬台国は自分の出身地エリアが強くからむし、画期的で興奮した。
<街味賞>
平松洋子「焼き餃子と名画座」
いやーこの本に書いてある東京グルメにはだいぶ影響された。神保町餃子、天鴻餃子房のギョーザは堪能した。
<ラノベ賞>
いぬじゅん「奈良まちはじまり朝ごはん」
奈良を舞台にした人間模様。大和野菜なんかにもこだわりがある。ごはんも美味しそう。キャラも面白いし奈良のご当地ラノベとして続いて欲しい。
<別格ミステリ賞>
アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」
うーむ、やはり別格。短い文章でテンポよく、上手に連続殺人事件を組み立てる。綾辻行人の「十角館の殺人」を思い出したな、やっぱり。
<漢詩賞>
★「白楽天」
「杜甫」
「李白」
源氏物語に影響を与えたのは貴族に流行した「白氏文集」だそうで興味を持ち、高校生ぶりにトライしてみた漢詩。それぞれ良かった。まさか自発的に漢詩を読んで感銘を受けるなぞ予測出来なかった。どれかといえば、やはり白楽天かな。枕草子、香炉峰の雪、ですな。
<令和賞>
斎藤茂吉「万葉秀歌」
令和は思い出深い。新元号が発表されたのは4月1日。その20日前に母が亡くなった。新元号名を知らずに逝った母の名前は玲子。こじつけかもしれないが、ひどい喪失感の中、なんの冗談だ、と思ったものだった。母は亡くなり、名の一部は日本史上永遠に残った。
以上、2019年の各賞でした!
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