2018年6月25日月曜日

TOMORROW





月曜日、バス停に居た。足元が振動しているような感覚があった。歩道橋を歩くと揺れる、あの感じ。目の前の県道をダンプカーが通ってるのかなとスマホから視線を上げると、ガタガタガタと横揺れが来て、バス停の表示板に思わず片手でつかまった。


地震だ。しかし経験からも震度4くらいかなと思えた。妻にLINEをして、すぐwebを引いたら大阪で震度6弱。えっ?!と驚いたところにバスが来た。少し迷ったが乗り込む。


バスの中でアナウンス。電車止まってますと。JRよりは早く動くだろうと阪急で待つ。が、動きそうもない。ではバスで大阪まで行く道を探ろうとJRの、快速が停まる駅に行く。ここで上司に連絡すると、無理せず鉄道の復旧を待てとのことだったので長期待ち体制を引く。コンビニで缶コーヒー買って一服。しばらくしたらショッピングビルが開いたからそちらへ。喫煙室もあり、椅子もある。ビジネスマンらしき人がけっこう居る。あっという間に時間が経ってお昼。地下のスーパーでお弁当買ってテーブル席で食べた。


電車が動けば20分で会社の最寄駅。しかしこの時点で日中は動かないのではと思った。様子を見て、歩いて地元駅へ移動し、お茶して、帰りのバスに乗り込む。帰宅した頃、私鉄は動き出したが、今から行ってもすぐ夕方。家でニュースを見ていた。震源は高槻付近。


阪神大震災の時は兵庫が震源で街はそれはひどい有様で、なんとか大阪に辿り着いてみると普通に飲食店が開いていたからびっくりした。しかし今度は京都寄りで被害が多いらしい。ある種不思議な気分だ。


JRは夜から動き、翌朝は遅れはあったが混乱はなく無事出社する。駅で遭った後輩は、会社まで歩いて行ったそうだ。


この日はワールドカップのコロンビア戦。私はこれまで、負け前提で落ち込まず、他の2試合で何とか勝ち点を上げること、引き分けなら万々歳、勝ったら奇跡、と言ってきた。


しかし開始3分、カウンターから日本のチャンスで香川のシュートをDFPA内でハンド。得点機会阻止でPKとレッドカード。何ということだ!


俺が蹴る、とボールをがっちりと持っていた香川は見事に決めた。ここまで代表で目立った活躍が出来ず、得点も取れず鬱屈としたものが溜まっていた香川の、日本を救うプレーに感動した。しかも本番の緒戦。良すぎるタイミング。同時に、勝ち点3を計算していたはずのコロンビアは、大会初戦の入りの時点で乱されたことで、このワールドカップでのペースをいきなり狂わされたと言えるだろう。


日本は同点に追いつかれるが、香川と交代した本田がCKを蹴る。これを大迫がヘッドで勝ち越し弾。残り時間は肉弾戦となったが守り抜き、信じられない勝ち点3を獲得した。


すみません西野監督、選手たち。私が間違ってました。とても嬉しい。こんなことがあるなんて。インパクト強すぎた。


木曜日は株主総会。朝早くからお仕事。


なんやか色々ある週。暑くなった金曜に帰ると、妻が暑かったでしょうと缶ビールを出してくれた。呑んで酔っ払って早々と寝てしまう。ひさびさに朝方起きて風呂入る。


王子公園から海に向かってずっと下っていく、運河沿いの兵庫県立美術館。朝一番にプラド美術館展を観に行った。入るとすごい人でびっくり。って、同館別展示場でジブリ展やっててそちらが激混みだった。プラドは余裕を持って見れた。少し寂しい笑。


ベラスケス、ルーベンス、ティツィアーノ。去年秋、ここで観たエルミタージュ展で好印象、しおりを購入した「聖母マリアの少女時代」作者のフランシスコ・デ・スルバランも何点か出ていた。


この時代の画家は宮廷用の肖像を書くこともあり、服や装飾品、手足その他の描写がリアルでめっちゃ上手い。しかし絵画では表情はどうしたって「絵」である。そこにどんな表情がつけられるか、なのかなーなどと思った。「フランダースの犬の少年」ネロの憧れルーベンスは、確かに印象的な表情をつける。またダイナミックに描くので一般ウケしやすいのではと思えた。


まずまず興味深く、展示もそれなりに多めだった。ベラスケスの手法はマネが認めていて、印象派の先駆けともされるようだ。


絵葉書4枚。

ルーベンス「聖アンナのいる聖家族」写真左側

ルーベンス とヨルダーンス

「アンドロメダを救うペルセウス」

ベラスケス「バリェーカスの少年」

ティツィアーノ「音楽にくつろぐヴィーナス」


ベストワンは「アンドロメダ」だったが、やはり本物とは迫力が違う。


帰って野球。川口和久「投球論」読了。けっこう面白かった。陽のあるうちに筋トレを済ませた。阪神は大敗。深夜11時過ぎに余震。高槻市付近の震源に近いとこは震度3。西宮は震度2。まったく気づかなかった。韓国vsメキシコ。韓国0-2で敗れ連敗で勝ち点ゼロ。自力突破はなくなった。ちょっとだらだらして寝るのが遅くなる。


翌日は朝一番から髪チョキチョキ。しばひコロンビア戦の話をする。いつもの店員さんは、やはり監督交代に不満が燻ってるようだ。2010年南アフリカワールドカップで岡ちゃん監督が勝った時、メディア方面から「チッ」という声が聞こえてきたというのを岡ちゃんがロングインタビューで語っていた。今回もジャーナリストの方々は不満を抱えて消化できてないようにも思える。まあこの辺は大会が終わってからね。


昼から夕方は寝る。寝だめ。ワンコを散歩に連れてってできることは早く済ませていよいよセネガル戦。


セネガル上手い、強い!序盤先制されたあたりは試合に入り切れてない気がしたし日本、シュートないなあと思っていた。しかしだんだん、主導権は日本に移ってくる。中盤へのパスがポンポンと通る。最初はなぜかと考えてしまったが、キーは柴崎かと思った。


柴崎はディフェンス陣の裏に走り出す長友や原口を狙ってサイドへ長いパスを出す。これかセネガルディフェンス陣に脅威を与えたようだ。ピッチ中央付近への速い縦パスが通るようになった。プレッシャーが弱く、そこからサイドへの展開は練習してたな、と思わせる精度だった。


アフリカ勢と日本は、決して相性は悪くない。怒濤のような攻撃を防ぐためにはやはり相手を下げさせることが大事だ。


乾が左45度、得意の角度から同点シュート、1-2になった時はダメかと思ったが、本田の同点ゴール!いやー興奮した。


セネガルは日本の粘り強いディフェンスに焦れが目立つ。また前半から日本の攻撃に振り回されて集中力も続かなかったようだ。アフリカ人はそもそも、抜かれてもすぐ追いつけるさ、という意識があるからボールは繋げると思ってはいた。長い足とスピードにたびたびカットされていたものの、速いパスを繋げていたと思う。セネガルの攻略法を見せたい、と言っていた強気の西野監督、その言葉どおりに試合は進んだ。


こうしてみると、日本人選手の能力は高い。どういうサッカーをすればその能力を引き出せるかという手腕を発揮した西野監督の能力は白眉だと言える。ポゼッション、といってもブラジル大会とはまったく違い、有利に試合をはこんでいる。南アフリカ大会の時も思ったが、ボールを持てる、キープできる選手はチームに絶対必要だ。南アフリカでは松井、今回は乾がいるからそれが出来ている。


ああもうこれくらいで。頼もしい日本。3戦目のポーランドとの戦いが祝福の日になりますように。そして、その先、ラウンド16で勝ち、後に続く者に「ラウンド8までいける実力は十分ある。」という自信をつけてくれますように。




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