2018年6月2日土曜日

実はもうすぐ





530日ガーナ戦。3バックはDF3枚いるから、守備の時間が長くなるであろう本大会用に試したかったんだと思う。序盤早々に失点しても慣れている4バックにはそんなに早く変えられない。サッカーはシステムだけではないが忸怩たる時間だったのは確かだろう。だってもう相手はカウンターしかして来ないんだから、3枚のDFは必要か、てなとこである。


端的にこの試合でメンバーが決まるとあって選手は積極的に攻撃を仕掛けた。相手のGKがまた上手かったこともあったが、ゼロはつらいところ。監督交代があったばかりで、継続性が切れて、初の試合。相手も強い。そりゃうまくいかないわ。ホントは強いチームはそれでも点を取るんだけどね。かつての名選手アッピアーが監督しててちょい驚き。いやもう、ジダンとかデシャンとかが監督してるんだからそういうのもあるんだろうなとは分かってるけどね。ウクライナの監督は「ウクライナの矢」シェフチェンコだったし。


何度も言ってきたが、どうやって点を取るのか、どこでボール奪取するのか、はW杯の場合詰めて詰めて考える問題だと思う。


この短期間で3バックで戦えるようになれ、とはムリだと思う。それよりは上で言ったことを詰める方が現実的。


翌日のメンバー発表は実にサプライズなし。平均年齢が高いから、日韓や南アフリカであった、チームを落ち着かせるベテラン枠はなし。中核メンバー、川島、本田、長友、長谷部、岡崎は南アフリカからずっと代表で、一時期のオーストラリア状態。


それでも勝てるならいい。世代交代は上手くいくとは限らない。ポルトガルだってフィーゴらワールドユース優勝メンバーが長くやってたし、チェコだってネドベド、ポボルスキー、シュミチェルらがかなり長かった。他にいない、という状況はフツーに有りうるのだ。ただ、私は中島翔哉の選外には納得できない気持ちが強い。攻撃のスイッチをどうやって入れるのか?旬を逃していると思う。残り15分で点を取らなければならない時に、ポリバレント性はいらない。でしょ?


W杯が終わった後、いろんな空気が生まれるだろう。負ければ不安を抱えたまま、まったく違うメンバーで、新しい監督でフレッシュな動きになると思われる。グループリーグを抜けることが出来れば、希望が加わり、新生日本代表のハードルは上がることになる。堂安律、両方の久保らがサッカーファンの心を賑わせるだろう。まあそのへんは後の話。


勝利に近づくには、西野監督がいかに詰めて仕上げていくかに期待するしかない。「ポリバレント」みたいにちょっと会見の言葉を聞いていると頼りないし実績もない。でも、もう他に方法はないのだ。たとえ日本が勝とうが負けようがこの4年間の組み立ては破綻し失敗したんだからもうどうしようもない。失点を悔やんでもスコアは絶対元に戻らない。


あっという間にワールドカップはやってくる。気持ち的には、前回打ちひしがれた選手たちが、最後のリベンジに臨む大会で、どうか想いを遂げられるようにと願わずにはいられない。そう思うと、応援する気になってくる。我々も日本代表だ。


代表ではずっと影が薄かった香川に期待している。やってみせろ、香川。


グループリーグは強いチームばかりだが、日本の位置は前向きに受け止められる。他の3チームは、日本戦を勝ち点3ゲットの対象と計算しているに違いない、ということは、日本相手に勝ち点を失ったチームが脱落するのだ。往々にしてこういった構図はあるが、日本はキャスティングボードを握っているのである。1チーム脱落させたら残り3チームのうち2番目までに入ればいいのだ。簡単では決してないが、大きい大会ほどビッグアップセットは起きやすい。そうなれば、やる気も湧いてくる。


日本の力を見せつけよ。頑張れ、日本。

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