さて、6月も終わったので、この半年読んだ本を羅列してみよう。
「球形の季節」「不安な童話」「三月は深き紅の淵を」「光の帝国 常野物語」
「象と耳鳴り」「木曜組曲」「月の裏側」「麦の海に沈む果実」「上と外」「puzzle」「ライオンハート」「MAZE」以上恩田陸。
ここまで読んで、「六番目の小夜子」「球形の季節」「ネバーランド」しかヒットなし。やはり高校生ものが恩田陸の本分か?「上と外」は夢中になったし、ほかもまあ、面白かった感はあったがいまいちである。
「ひそやかな花園」角田光代、「天才までの距離」「天才たちの値段」門井慶喜、「初秋」ロバート・B・パーカー、 「ジウ」誉田哲也
このへんはまずまず満足。心をえぐるヒューマンものに、美術ミステリーにハードボイルドの代表格に、現代的大規模アクション小説。興味深かった。で、上期の大賞は・・
「対岸の彼女」角田光代
で、ある。夫姑に理解されない働く妻。そこに過去と女性特有の友情が絡む。展開はさほど激烈ではない。でもこの作品が発するメッセージはシンプルでかつさわやかでサラリーマンへの応援歌とも取れる。さすがの直木賞受賞作。この本で角田光代の才能を確信した。
ジャンル変わったところでは「失点」楢崎正剛 「蜜の味」H・F・ハード、もあった。マンガでは「ピアノの森」にハマった。
ここまでで、20作品、23冊。数を量産し始めたのが震災発生後、通勤経路を変えてからということを考えるとまあ上々か。ひと月平均3冊ちょっと。後半はもう少し稼げるかな。次は恩田陸「ドミノ」吉田修一「パレード」歌野晶午「長い家の殺人」だ。
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