2011年7月20日水曜日

海の日のなでしこ

月曜海の日、3時半に起きてなでしこの決勝を観る。素晴らしい試合だった。アメリカは、強かった。守備の出足はいいし、かと思えば攻撃では人数をかけて攻めてくる。日本を明らかに研究して、本気だった。日本は準決勝のようにショートパスが回らない。大野や宮間の、ドリブル突破もままならない。前半はチャンスも少なかった。あまり見ていて面白い展開が無いところが、逆にワールドカップ決勝、という感じがする。

後半ついに、一発のパスから先制される・・!追いつけるか?ここでは暗澹たる気持ちだった。

あきらめない、という気持ちの大切さ、その代名詞として、日韓ワールドカップベルギー戦の、鈴木の同点ゴールがある。先制された直後、小野からのロングボールをあきらめずに追いかけ、足を伸ばして、トゥで蹴りこんだゴールだ。宮間の同点ゴールに、その話を思い出した。

日本がつなごうと思っても、この日ここまでは、どこかで、何度も何度も寸断されてしまっていた。澤から出た丸山への長めのスルーパス、宮間が逆サイドを走る。丸山のシュートのクリアを、アメリカのDFは足を滑らせてしまい、ボールは宮間の前へ。左足で決めた同点ゴールは、内容的にはもちろん、技術的にも、たまらなく格好良かった。何度チャレンジして失敗しても、あきらめずに走ったからミスに付け込めた。そう、ついに強いアメリカもミスをした。サッカーはこういうものだ。

延長では、ピンチの連続。もう観ている身にも、あまりに危ない場面が多くて、危機感がマヒしてしまうような感じだ。集中力が途切れたとき、ワンバックに頭で決められた。残り時間は10分。でもこの時私は不思議な余裕を感じていた。まだ仕事をしていないメンツがいる。澤か、丸山か、川澄か、永里か。きっと来る。そして本当に澤で同点。突き放されても、また追い付いた。もうこれで盛り上がりは最高潮。PKも、足でのセーブは本当に素晴らしく、見事にアメリカを倒して見せた。掛け値無しに、いいゲームだった。なでしこ、優勝おめでとう!

ひとつ不満があるとすれば、左SBの鮫島はこの日も素晴らしかったのに、世間の評価が低過ぎるような気がしている。

余韻に浸りながら、この日は台風の影響で1日雨だったので、室内遊びをする。ポケモンカードゲームが終わった後は、神経衰弱。負かしたら、泣いちゃうので、最初は手を抜いていたのだが、そのうちに負けの方が多くなった。思ったより、息子はかなり手強い。勝つともう1回、もう1回とやる。ほおお。子供の頃以来久しぶりにやったが、今の、なんというか見識で言うと、面白いゲームだこりゃ。ミスが相手の有利に直結するし、続けて取れると嬉しい。記憶力が証明される感じがいい。頭を使う余地も充分ある。

一旦休憩して、夕方はポケモンの塗り絵をする。パパはマーカー、クレヨン、色鉛筆で、ツタージャ、ミジュマル、キバゴ、オノンド、チャオブーを塗った。息子はゼクロム、レシラム、エンブオー、フタチマル、ダイケンキ、ビクティニほか。息子が選んだパパの1番は色鉛筆のオノンド、パパが選んだ息子の1番はマーカーのエンブオーだった。んー、ミジュマル系は、白と青だけの色遣いでちょっと難しい。

ママ得意の、生春巻きと麻婆豆腐、甘いコンニャクでビール。晩御飯終わったら神経衰弱の決着戦。これがワンも乱入して集中力を乱され、パパの総合負け。ただ、「また泣かしてあげるよ〜」と挑発してたら、負けても泣かなくなった。

早朝家を出る時、息子は目を覚まし、こちらに来た。何事か言いながらリビングの床にへたり込む。半分寝ぼけているらしい。抱いて布団に連れて行くと、しばらく手を放さなかったが、やがてまた寝てしまった。次は夏休みだ。夏は今が盛り。8月も下旬になると、もう初秋。月日が過ぎるのは、早いものだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿