2018年10月30日火曜日

来んといてね。




なかなか進路が読めなかった今年7つめの新記録猛烈台風26号はフィリピンから北へ転じるようだが、大陸の方へ進んで日本に影響はないようだ。もう来んといてね。ホンマに。


穏やかで晴天の土日。私は図書館等本屋と軽く買い物で午後は家で過ごす。


図書館前回は川端康成「浅草紅団」、「伊勢物語」、谷崎潤一郎「刺青・秘密」を借りた。川端にかなり手間取って返すのがやや遅れた。初期の作品で繋がり、会話ともに理解が難しかったが、あの断片的、刹那的な筆致が年を経るとまとまってくるんだな、と思えた。


今回図書館本は松尾芭蕉「おくのほそ道」のみ。貸出中の事が多かったからあるうちにと見かけてすぐ借りた。


この週は書道家武田双雲の「書を書く愉しみ」が面白かった。良寛の書が人気だそうで、古典シリーズにある「良寛」を借りようとしたら無かった。良寛については川端康成も「美しい日本の私」で言及していたからいずれ読もう。


ブックオフからLINEでお得クーポンが来たのでカズオ・イシグロ「夜想曲集」原田マハ「モダン」を購入。どちらもまだまだ100円では買えないもの。1000円以上買って500円引き。これは良心的な方で、もひとつ会員になっているネットショップは4000円以上買って1000円引きとか。オンラインショップは全然高い。


先日も中国の都市部ではほぼ支払いがスマホ等で、日本はまったく追いついていないじゃないか、という主張もよく見かける。でも私は現金派。クレジットカードを使うものは限られている。家の鍵もカードの電子ロックなんかは使わず鍵の現物。だって機械は信用できないし。ネットショップは利幅が少ないからいまだ値段より送料が高かったり、先述のもうけ心ミエミエのセールがあったりするから。なにより現金・現物の方が管理が簡単だ。でもいずれ変わっていくんだろう。それまでは今の姿勢のつもりである。


ほか今週の読者は千早茜「あとかた」夢枕獏「翁OKINA 秘帖源氏物語」。


「あとかた」は不倫、浮気、セックスシーンも出てきてちと刺激のある短編集。ズバッと書いていて小気味好く、千早茜って何かあると思わせる。夢枕獏はおなじみ陰陽の世界で源氏物語と絡ませたエンタメ。


どちらも読ませる作品で楽しくはあったが、どうも、演出が気になって入り込めなかった。自然書評も割れながら良くない。「翁」なんかスカスカとなる。うーん。


次はホームズパロディだ。まあこんな時もある。


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