涼しい夜、キッキッキッキッと近くで虫の鳴き声がする。カネタタキというコオロギの一種だそうだ。穏やかな普通の気候にホッとしているこの頃。初夏からここまで、災害がありすぎた。台風22号、23号ははるか南方で日本には来ないが、周囲が台風情報に過敏になっているようにも感じる。
平和に本の話をしようかと思う。私の本の供給源は図書館とブックオフ。また特典のTポイントを使ってネット通販で買ったり、たまに書評サイトの献本に当たったり、という具合である。ここ最近セレクトブックショップ、セレクト古本屋というような店を何軒か訪ねている。
ブックオフの100円よりは値が張るといえばそうだが、ブックオフには無い本がある。それでも安ければ250円くらい。欲しかった本ならそれくらいかもっとブックオフでも払ってるし。
私の好みの範疇でブックオフにない本とは、最近買ったのはジョルジュ・シムノンのメグレ警視もの。ほとんど絶版になってて、神保町でも行かなければなかなか手に入らない。意外なんだけどね。河出書房が復刊してるはずなんだけど、大きな本屋行けばあるのかなあ。ミステリの範疇に入るが、シムノンは純文学として書いていたとか。たしかに、心理的な描写や演出が多い。
他には五人連れの「五足の靴」とか、内田百閒の「阿房列車」とか。文豪ものは図書館にも、必ずしも単品で揃っているわけではないし、全集とかをドドンと置いておかれても持って帰って読むのはしんどい。かといってブックオフもそうは充実していない。
セレクトショップ、というのはそういったミステリや文豪ものでちょっと手に入りにくいものを置いていることが多いから便利だと思う。
土曜日は王子公園の神戸文学館に行った。煉瓦造り、もとは関西学院の礼拝堂だったそう。無料開放している。客は私一人。展示は文豪たちの神戸とのゆかりのもの。例えば堀辰雄は竹内郁に神戸を案内されたことがある、なんていう形で紹介されていた。もちろん谷崎もあって、直筆原稿は筆文字で男らしく、イメージに合っていた。午後には神戸にずっと住んだ陳舜臣についての講演があるようだった。数種類の「神戸文学散歩」パンフもらって帰る。
前から目をつけてたちょっとオシャレめの古本屋を訪ねる。メグレの古いのが1冊。もうカバーがなくてビニールできれいに作ってある。堀口大学訳の昭和38年発行。ちょっと黄ばんでるがまだマシな方、と購入。フィリップ・K・ディック「流れよわが涙、と警官は言った」の初版本も買った。これ図書館にはないんだよね。
これまでと違って男性の若い店主さんは無口だった。ホームズパスティーシュ集のハードカバーも安かったので買う。ホームズものはハードカバーが多く全部は買えないからスルーしているものもある。こういうところではかつてスルーしたものを500円くらいで買えたりする。どうしても欲しくて新刊を買って後で文庫化されてたりするとガクッとなるのだが、多くはハードカバーのままだ。だから買う。もう10年以上前の本のはずだ。パスティーシュの中には持っているのも沢山あった。また掘り出し物がないか訪ねよう。
というふうにやっぱり本中心の生活。ブックオフだけだったのが、図書館に、セレクトブックショップ、古本屋などがラインナップに加わり、最近は充実してるな。
店のすぐ近くの自販機、日田の梨ジュースが入っていた。これ三宮で見つけてからファン。100円なのもポイント。神戸市内以外で見たことがない。ずっと出しててくれんかな。
西武とソフトバンクの天王山、土曜は千賀に浅村と山川のホームランを浴びせKO。日曜は練習時、柳田の側頭部にボールが当たり出場できず、初登板の時やられた大竹をボコボコにして勝ち。月祝はこれも初対戦の時あわやノーヒットノーランという抑えられ方だったミランダに、初回栗山が満塁ホームラン。実質この強烈な1発で勝った。ミランダはこの日制球が定まらず早々にマウンドを降りた。ソフトバンクは今宮も交錯プレーで負傷交代。踏んだり蹴ったりの3連戦となった。これで6.5ゲーム差。マジック点灯。来た来た~。
サッカー日本代表戦は堂安律、中島翔哉らが躍動した。貪欲で、積極的に攻め、デュエルでも粘る彼ら。とても良かった。中島翔哉めっちゃ上手い。ずっと言っているが、ロシアワールドカップのメンバーに残しておかなかったのは間違いだった。
この日のコスタリカは物足らなかった。もちろんメンバーはどんどん変わるし、ロシアW杯組で無視できないメンバーもいる。新しい代表はどんどん強い相手にチャレンジして欲しい。目指すはアジアカップ優勝だー!
3連休で三島由紀夫「真夏の死」ポール・オースター「グラス・オブ・シティ」読了。三島は丁寧で趣向を凝らしてあるかな。オースターは飛ばしている笑。
サルビア・ガラニチカ(メドーセージ) を用水路の土手で見つける。蛇が口開けたような花が目立っていた。昼ひなかは暑いが、朝晩は涼しい。もう秋だね。
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