2018年5月7日月曜日

GWはイスラーム⑵





GWはイスラーム⑵


3日は野球を観に行って、夜同級生と呑む。

同窓会では会うけれど、いつもそうゆっくり話すわけでもないんで、半日一緒にいると色々な話ができた。彼は車メーカーの技術管理者。なかなか貴重な話を聞けた。十三の行ってみたかった餃子居酒屋。美味しかったし、サイドメニューもお茶漬けも楽しめたが、餃子はちょっと小さいな、と。また出てくるのも遅かったかな。


残りの日々、イスラーム映画祭。14時から2本で、整理券をもらうため12時前に行くがなんと32人め。大盛況らしい。


「エクスキューズ・マイ・フレンチ」


エジプト映画で、国内は90%がムスリムだが、コプトと呼ばれるキリスト教徒もいる。

裕福な家庭で、私立のミッションスクールに通っていた少年が、父の急死による経済的ひっ迫でムスリムの公立学校に転向する。母親は白人だが、どうも教会に対し忌避感があるようだ。


少年は荒っぽいムスリム少年たちの中で認められようと、ムスリムのふりをして頑張るが、やがてコプトであることがバレてしまい・・というお話。


ムスリムとコプトがテーマではある。しかし裕福と貧困、また父親が亡くなるという重い現実、少年の成長という永遠のテーマもしっかりと語られている。息子を持つ身としては少年が可哀想で、かなわなかった部分もあった。母はいつも、思春期、息子には父親が必要だと言う。しっかりしなくてはね。


「アブ・アダムの息子」


ロシアのタタールスタン共和国で催されている「カザン国際ムスリム映画祭」のグランプリ作品だそうで、場内は満席どころか立ち見もたくさん出た(実際には両脇の階段に腰掛けていた)。まあともかくキュウキュウである。


南インドの田舎に住む老夫婦がハッジ(メッカへの大巡礼)へ行くことにする。老体にむち打ち、コツコツ貯めた貯金を取り崩すなどして旅の資金を捻出し、順調に準備は進んだがしかし・・。


夫婦は仲が良く正直で、村人たちに尊敬されている。身内ではない人たちが何度も援助を申し出るのが印象的だ。旅への良くない暗示ともなる出来事、息子との断絶などの要素も散らされている。映像そのものは映画的な絵画的雰囲気を大事にしていて、美しい。


しかし、この救いのなさは何だろう。主人公の老人アブの、教義に関する正直さなどが良かったのか、どこかに心残りを抱えていたり、そうでなくとも神の意志により凶兆がある場合もある、ということなのか。


正直もうひとつ何か欲しかったな、という感じで私のイスラーム映画祭は終わった。今回スケジュールなどで必ずしも観たい3本のチョイスではなかったがまあ仕方ない。次を楽しみにしている。


土曜日は図書館に「ムーン・パレス」「デミアン」返却。で、文庫本コーナー見てると宮沢賢治「ビジテリアン大祭」というのがあったので思わず借りてきた。


日曜日はユニクロに安売りのオックスフォードシャツ買いに行く。どちらの日も早帰り。後は家でプロ野球観ながら読書。東郷和彦「北方領土交渉秘録」だ。やっぱり対露関係は面白い。


夕方から不穏な天候で雨。明日は日中大雨とか。久々の会社というのに、嫌だなあ。


GWは、映画3本、奈良とプロ野球観戦に行って、友だちと一杯呑んで、とそこそこ活動した。また来年!


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