2012年12月14日金曜日

清い匂い

生まれ育ったのは、平地田んぼの真ん中。山はよく見えたが、山も海も近いとは言えなかった。

前の家も、今の家も、降りるバス停は渓谷のような川のそばで、夜降り立ったときには、渓流独特の匂いを含んだ空気が漂う。昔家族で山に遊びに行ったとき嗅いで、ワクワクした香り。好きである。

平地より数度は気温が低く、清冽な外気。広い空には、賑やかな冬の星座がさんざめく。その中を帰って、温かい晩御飯。

今は夏のことは考えたくない。嫌いではない、冬の生活である。

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