30日は、CSで、楽しみにしていた、「映画名探偵コナン ベイカー街の亡霊」を観た。ゲームの中で、1888年のロンドンを舞台に、ジャックザリッパーとコナンが対決するというものだが、ホームズの家でコナンがホームズのポーズを取ったり、ハドソンさんにベイカー・ストリート・イレギュラーズと間違えられたり、モリアーティは出るわモラン大佐は出るわ、おちゃらけなれどアイリーン・アドラーは出るわ、名前だけレストレイドも出たしで大いに楽しめた。ちなみにホームズは「バスカヴィル家の犬」の解決のためダートムアに居る、という設定だったようだ。ホームズの全盛期に、なぜ切り裂きジャック事件の捜査に乗り出していないのか、というのはシャーロッキアンたちにとって魅力的な、なおかつ永遠の謎となっている。
劇中で、ホームズが初めてモリアーティ教授と対峙した時の会話がキーとして出てくる。追い詰められたモリアーティが、手を引かないと「避けることの出来ない破滅」がその身を襲う、つまり殺すぞ、と脅した後のホームズのセリフだ。「君を確実に破滅させることが出来るのなら、公共の利益のために、ぼくは喜んで死を迎え入れる」
このモリアーティとの対決の話である「最後の事件」は、それまでの作品で全く触れられていなかった黒幕、「犯罪界のナポレオン」モリアーティが突然出て来る事や、逃亡劇の粗雑さなどから批判の声も有るのだが、ドラマとして私はとても好きであるし影響も受けた。私的には、コナンで取り上げられたところより少し前の部分が好きだった。
モリアーティ「あくまでやるのか」
ホームズ「当たり前だ」
とやりあう場面。私が新たに購入した光文社新訳では、ホームズのオフコースの部分が「もちろん」となっている。こちらの方が確かにホームズらしくも思えるが、少年の頃、また社会人になったばかりのころ再読したものでは「当たり前だ」となっていて、宿敵を前にしたホームズの、珍しい闘志にドキドキしたものだった。まあこんな事まで思い至ることの出来る時間は楽しいものだ。
買い出しに行って、息子と神経衰弱やガンバライドなどして遊び、また出掛けてTV誌買って来て風呂に入ってギョーザの晩ご飯食べてニュー本棚に本を片付けて今に至る。本はまだ押入れに段ボールひと箱ある。細い本棚はもうぎゅうぎゅうだ。処分するものはしてしまおう。
白鷺は、吉兆か。河川にはよく居るが、こんなに近い写真を撮れたのは初めて。2012年がいい年になりますように。