2026年4月4日土曜日

4月書評の1

上はチラシを貼り合わせた自作ブックカバーです。もう破れがあったりするけど結構お気に入り😆

◼️最果タヒ「パパララレレルル」

言葉でぴったりこない感情を模索する短編集。

最果タヒは詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が映画化されるなど人気の詩人・作家だ。これまで最初の小説「星か獣になる季節」、第一詩集、中原中也賞を受賞した「グッドモーニング」を読んだ。

詩集では+、/などの記号を使ったり、行をずらしたりと意味を理解しにくい、でも出来るだけの表現をしたい、という気持ちが伝わるような作品が多かった。そして最新の小説は短編集。やはり一筋縄では・・行かなかった。

多くは恋愛が絡むもので、人魚姫、眠れるの美女、竹取物語、ギリシャ神話、マッチ売りの少女、白鳥の湖、、白鳥の湖、親指姫などをパロディにしたり、美人とブス、隕石と殺人、またビー玉に惹きつけられる「真珠のネックレス」などもなかなか怪しい。

まあその、ふつうの物語ってわけではもちろんない。シチュエーションは理解できるし、もう少し整理すればふつうの物語が多い。

真ん中に、ビルの広告看板、赤いシャッター、CDケース、本棚の本の背表紙に文章を載せている「きみはPOP」がある。実験的マインドは忘れまい、いう心意気は立派。売れるための歌に走った女性シンガーのモノローグ・ストーリー。

物語になると少々、いや結構かなり理屈っぽく、話は確信からあちこちにそのものズバリでなく、ぴったりとこない感情を言葉によって、不完全でもいいから、何でもとにかく表そうとしているようにも感じる。不思議な会話に翻弄されながら、なんとなく読み進む。

まあ理解できてる、とはとても言えない。ただ神戸出身で、関西弁も織り交ぜたりした作品を読むと、曖昧な何かが少し見えてくる気がしている。にも?が付きそう笑。殺人、ピストルなど毒も多い。

ともあれ、もう少し読みたくなる作家さんだ。

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