2026年4月4日土曜日

3月書評の12

◼️ 燃え殻「それでも日々はつづくから」

毎年恒例らしい福島応援ブックカバーの上から季節もの、桜をあしらった布ブックカバー。その上はCHIHIROのフィナンシェ。美味しいです😋わが家のお気に入り。

最近何かと見かける方のエッセイ集。いかにも現代の・・という感じ。ふむ。気に入った。

SNSの定番でもはやOLDになってきたものは目を通している。読書関係のものが多いけども、燃え殻は最近かなりの頻度で見かける。ペンネームも近ごろ少し、なんというかハネてる気味のものが増えて、その類の作家さんは敬遠してたけども、何か一冊買おう、というタイミングで目に入り、そんなに売れてるならと手に取った。

過去の恋愛経験(かなり豊富である)、自分の周りの突飛な知り合いのこと、主にネットやSNS文化に浸りきった人の行動、そして自分の生きにくさ、大雑把に言うとこんな分類で40余りのエッセイとミニ漫画、さらにミニコラムが収録されている。

人と話すときマウントを取らないと死ぬんじゃないか、という人、謝らないミュージシャン、そのとき俺がなんて言ったかわかる?と答えのない質問をした上に、俺日本昔ばなしを押し付ける人、スタバでリモート会議に参加して大声で機密事項をしゃべる人、などなど、読み手があーあるある、とうなずいてしまいそうな話も多い。お店でのサインと、サイン本を数百冊作ったエピソード、ほか写真撮影、ラジオ出演、ネットでの交流?の話などなど、だ。クスッと来る話、ノスタルジー、少し純文学的な要素も、特に恋愛体験談にうかがえるような。

読んで行くうちに、あ、好きかも、と思えてくる。エピソードの選び方もそうだが、なにしろ文章が流れるようで、大げさだったり、小難しい表現がない。短い中にいくつかの要素を入れ共通点というか、与える影響が似ているようなことを抽出したりする。そしてスッと退くように終わる。ふむふむとなったり、クスッと笑ったり、あるある、と考え込んだりしているうちに、決してページ数の多くないこの本は読了してたりする。

大槻ケンヂの巻末の解説を読むと、著者は聞き上手なんだとか。なるほど、それを意識して読むと、自分がちょっと気弱でヘタレ、さほど売れてない作家、のようなイメージで描かれている中に、きらりと光る、文章の流れがある気がする。

次を楽しみに読もうかな。小説も読んでみたい。

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