2018年8月26日日曜日

夜嵐





夏の甲子園は大方の予想通り大阪桐蔭の2度目の春夏連覇で幕を閉じた。しかしその大阪桐蔭を悪役にしてしまうくらいインパクトが強かった高校が、秋田県立の金足農であった。


横浜相手に逆転ホームラン、さらに準々決勝では逆転サヨナラ2ランスクイズというミラクル、なんといっても原動力はエース吉田輝星だろう。伸びがあるとはためにも分かる素晴らしいストレート、スプリット、ツーシーム、スライダーで三振の山を築く勝負強いピッチング。秋田県勢はなんと第1回大会以来103年ぶりの決勝進出、東北勢初優勝の期待もかかり、非常に大きな話題となった。もはや社会現象だった。


とても面白い第100回大会だったと思う。いま息子と嵐の「夏疾風」を覚えようとしている(笑)。


さて、この週後半は早くから台風が来襲すると予測されていた。私も日々紀伊水道を北上という最悪のケースか、西側にそれ先に四国に上陸か天気記事を毎日見ていた。


先日も書いたが、私は台風が異常にキライである。今回も来るという前々日はめっちゃ動揺していた。やだやだやだ、という感じで。


前日にやや進路が西方面にそれ、また当日に勢力がちょっと落ちた、非常に強いから強い、になったこと、どうやら中心部とだいぶ東側の降雨量が多く、阪神地区はその間に当たりそうな感じ、という情報を得て落ち着いてきた。個人的にはこういったときは会社に行ったほうが落ち着く。


早々に帰る。先の西日本豪雨のときは電車はともかくバスが来ず、帰り着くのに4時間も

かかったからだ。空いてはいたが、帰宅するサラリーマンはゾロゾロいた。通常の帰宅時間帯には混乱は見られなかったそうだ。分散したんだろう。


備えをしてシャッターしめて、早々に寝る。雨風が強まったのは日付が変わる頃。徳島に上陸した台風は四国を抜け姫路付近に再上陸した。シャッターを閉めていれば雨風の音はあまりしないのだが、暑くて目が覚めた。妻が言うには短い時間停電していたらしい。冷房をつけると涼しくなったが、しばらく眠れず。しかし2時には風も弱まりぐっすり寝た。


翌朝、阪急しか動いてないようだったので、いつものJRは諦め、阪急の駅へ。最初の特急はぎゅう詰め。次の通勤特急、その次の普通を待つ。普通に乗るつもりだったが、後ろの方に並んだこともあって通勤特急はあまり多くない。中の吊り手につかまって行けた。出入り口付近は人が多かったが、ラッキーなことに意外に楽だった。


鉄道各社も今年の地震や豪雨で学習した面もあったのか、この日の夕方までにはほとんど正常に戻っていた。でも災害で交通機関乱れる、はもう今年はいいわ、という感じである。


台風が来た日の日中は大きな雲はあったが、よく晴れてとてもこれから大荒れとは思えない天気。台風はコンパクトで速度も速く、2時間くらいで去って行った。通り過ぎた後は風が強いのが週末まで残り、ものすごく湿度温度が高くなった。暑い。


もう台風ゴメンだからね今年は、つってもまた来るんだろな。やだやだ。


土曜日はいつものように開館から図書館で本を読む。トム・ロブ・スミス「チャイルド44」。2009年のこのミス海外版1位。友人からも進められていた。これは犬の散歩中にたまたま後輩がブックオフに行くところに出会い、好きなの持ってってください、というのでもらってきた本。やっぱ図書館は涼しくて集中できる。


そのあと10時開店のブックオフへ。きょうは単行本が全て500円の日。私は通常単行本は持たない。ハードカバーは場所を取るし高いから。しかし一つだけどうしても欲しい本があった。直木賞受賞作、門井慶喜「銀河鉄道の父」である。去年から宮沢賢治にハマりっぱなしの私は読みたくてたまらなかった。周りに持ってそうな人いないし。


行ってもあるとは限らない。実を言うとこれまで割引クーポンなんかがあるたびに行ってみたが無かった。でも今回は予感があった。開店と同時に入って探す。やっぱりあった!特に誰かと争いもせず。


一応他も見る。今年の上半期直木賞の島本理生「ファースト・ラヴ」があれば買っただろうが、無かった。ハルキの「騎士団長殺し」は持ってる人多いし。辻村深月「かがみの孤城」もない。心惹かれるものはあったが絶って、でも勢いで北村薫「太宰治の辞書」も買う。108円じゃないけど。またハードカバーを人に借りて読んだんだけど。この本で触れられている太宰はだいぶ読んだし、また芥川の著作も読み進んでるし再読にはタイミングがいいのだ。カオリスタとしては綺麗なやつを保存しときたいし。


というわけでホクホクで帰る。いつもいく100円ショップが改装のため1ヶ月閉店だとか。困るなあ。ただでさえ来月からバスのダイヤが大幅に変わりせっかくのお気に入りリズムが崩れるのに。世は移りゆく。


ホークスの元メジャーリーガーサウスポー、ミランダは打てない。ぴー。


日曜日は別の市立図書館へ。テクテク川ぞいに歩く。街路樹が遊歩道に陰をつくり、この季節涼しげ。気になっていた内田百閒「私の漱石と龍之介」、フィリップ・K・ディック「ユービック」借りてくる。さあ、読みたいのたくさん。がんばである。


週の初めは猛暑、週末はやわらぐとか。秋の到来を期待。

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