オロビアンコ
アクアスキュータム
ポールスミス
ジョンストンズ
ドレイクス
ポロラルフローレン
パリで買ってきたアニエス・ベーのマフラーが行方不明。黒白グレーの3色縦縞なのだが、さすがに17年も使っているので白の部分がだいぶ汚れて、買い替えようかなと思っていた矢先の失踪。
寒くなってききたから、安くていいのないかと探した結果が上のブランド。何はともあれ、早く買わねば。ちゅーかコンビニに売ってる首巻きで持たそうかな。しばらく。いやいや、三宮元町の高架下で探そうかな。。トアウエストあたりでもいいな、などと決まらない。
ここのところ芸術強化期間。バベルの塔展、エルミタージュ展に続き、あべのハルカスでやっている北斎展に行ってきた。実は2週間前に偵察に来て、めっちゃ混んでたのを見て今度は絶対朝イチ!と撤退して今回のチャレンジ。
結果は・・やはり多かった。その、おじいさんおばあさん方は朝に強いので、後から聞いたところでは夕夜が狙い目らしい。
ともかく、10時に着いたのに、チケット買うまで30分、入るのにどれくらいかかる?と売り場で聞いたら1時間くらい、と言われたので、トイレ行ってから覚悟決めて並ぶ。ずっと彩瀬まる「骨を彩る」を読んで待っていた。おかげでこの日1日で読了。
さて中もすごく混んでいた。作品見えない。また北斎は漫画本なんかも書いてるから、腰くらいの高さのケース展示もあったがまるでの状態。しかし並んでるわけではないので、混雑に慣れて来た頃合いには人垣が薄くなったところを狙って前にするすると入り込んでいた。おかげで、いっちゃん有名な
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」
は目の前で見ることができた。「凱風快晴」もそうだが、海、水、空、山の色と構図がニクいほど上手い。
「雪中寅図」や鳳凰、中華古典の英雄、龍なども目を引いたけども、やはり北斎は風景画というのか、その方がいい気がした。
水を細くまっすぐ区切って色を変えるところなんかは確かに一つの描法で見事。多少遠近を無視した描き方もハマっている。エキゾチックで、中華ではない、日本的。
おじいさんおばあさんと押し合いへしあいして観たけれど、さすが世界のホクサイ、感じるものは大いにあった。絵はがき6枚買って退散。
土曜日。いつも活動的な身体がもひとつダルいのと、あの、変な感じだが、バスに乗ると危険な予感がしたからもう街には出掛けなかった。
先日行き方を聞かれた、ある古文化研究所へ。刀剣の展示をしている。
歩いて15分ほど。少し登って、自宅より一段標高が高い。山の端が近い。
入場料は安く、それなりの展示なのだが、絵はがき1枚プレゼントとのこと。何種類もある中に、琳派の鈴木其一(きいつ)の上品な絵を見つけてラッキーとありがたくいただいた。
刀剣は興味深かった。備前や美濃、相模など産地がいくつかある。備前長船もあった。鎌倉時代までは、刀身が細く、先の尖った部分が小さい。その次の南北朝時代あたりからがっしりした刀身、長い切っ先となったようだ。鍔は芸術的な意匠が好まれたという。ふむふむ。
展示室のとなりに広いサロンがあってテラスもある。広々とした大阪湾の眺望は一見の価値ありだ。当然だが我が家より視界が広い。そしてサロンはふかふかのソファで蔵書が読めるようになっている。私は分厚い西洋美術史、日本美術史にハマってしまった。インスタントコーヒーも無料サービスだ。
個人的には喫煙所がないのが残念だが、面白かった。鈴木其一は嬉しかった。家に帰って昼ごはん食べて島本理生「七緒のために」を読む。いつもの恋愛ではなく女子の友情もの。痛い。救いがない。表現も好きではなく、もひとつ。
翌朝はバスに乗ってお出かけ。ちょっといつもより気をつける。事故に遭わないように。最高気温も最低気温も低いからとライトダウン。下も厚めのシャツを着て行ったら暑かった。
海近くにある芦屋市立美術博物館で歌川広重展を観る。北斎が富嶽三十六景ならこちらは東海道五拾三次という名作がある。ともに印象派の作家らに大きな影響を与えた点は同じ。
今回東海道五拾三次のシリーズ全部の絵を展示してあり、めっちゃ楽しんで観た。小ぢんまりしている美術館だが、静かで、ゆったりと観れる。人もまばらというか、ほとんどいない。なんてもったいない・・。
1枚1枚観ていく。スタートの日本橋、次の品川から神奈川を通って箱根を抜け静岡へ。京都までの長い旅。著名な「蒲原 雪之図」「庄野 白雨」はやはり良い。「白雨」はいきなりにわか雨が降り出して脚を早める人々だけでなく、背景に揺れる竹林、その影などが不穏、不安な様子をよく出している。
五拾三次終わっても、木曽街道六十九次、美人画、江戸名所絵など多作。解説によれば、東海道五拾三次のヒットで、次から次から旅絵の注文が指名で来たらしい。
スケールを出そうとわざと絵の枠をはみ出させた富士、異常に険しい坂道、また毬子のとろろそばなどユーモラスで味のある描写、旅人と現地の農民らの混在など、面白みもけっこうある。
帰りは海の近くの美術館から、山手の阪急芦屋川まで、懐かしい芦屋川沿いを北に向かって歩いた。私は独身の頃8年間芦屋に住み、思い出深い時を過ごした。久しぶりの散歩は、楽しく、天気も良くて気持ちよかった。
ここのところ、美術多い。芸術の秋満喫中。次週半ばからは12月並みに寒くなるというし、まずはしのぐマフラーをどこかで買いたいな。
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