2017年4月3日月曜日

春の心象







また本の話だが、ある日、本屋に行った。ジュニア新書で、天文学者のハッブルについてわかりやすい伝記が出ているらしい。ハッブルには興味があった。でも著書の「銀河の世界」が書店の検索でも出てこなくて、webでは絶版となってて、長い間どうしても巡り会えず、諦めたから、というのもある。


伝記を探し当て、角川ソフィア文庫で葛飾北斎の本を探す。なかなかコーナーが分からず、女性の店員さんに訊くと「はい!角川ソフィアびんこですね・・!や、やだ『びんこ』なんて言っちゃったー。」と少々赤面しながら連れてってくれた。私はもちろん、笑ってあげた。微妙な空気になるよりは、笑われたほうが気が楽でしょう。


さて、目的の本を見つけ手にとって、他も少し見ようと2列くらい見たところで電気が走った。シャーロック・ホームズの新しいパロディが出ていたのである。ホームズもの訳者として知られた北原尚彦さんの。うーん困った。これ書いたいどうしよー、ハッブルの伝記と、北斎の作品集文庫と、全部買うような思い切りを発揮するほどのものでもないし。


うーん、うーんと考えている時に、新書の棚が目に入った。そう言えばこの店では探したことなかったな。一応見てみるかないだろうけど。ところが、あったのだハッブル「銀河の世界」。あれだけ探してなかったものが目の前にある。悩ましい本が増えてしまった。


伝記のほうが面白そうだけど、被るしなにしろこれを逃したら「銀河の世界」は手に入るか分からなくなる。2度とは巡り合えないかもしんない。北斎の本は当分あるだろうから、いま買う必要はない。ホームズ読みたいし、で、最初行った目的と違う2冊を買って来た。


どうでもいい話なんだけどね(笑)。さっそく「銀河の世界」読んでいる。天文学者の本なので、さすがにこんなに数式入れられたら全部は分からないが、その分からなさも楽しい。


金曜日は、先週見逃したドラマ「守り人」今シリーズ最終話再放送を予約して、深夜まで起きてフィギュアスケート世界選手権女子フリーを見る。三原舞衣は頑張ったが、3人とも迫力不足か。宮原がいないのが正直痛い。


メドベージェワが目当てだったんだけれど、いやー、今回も圧倒された。ちょっとしたところ、I字開脚やジャンプの手の位置などでも難易度高い技を盛り込んでるのが素人目にもよく分かる。完成されたような、流れるような演技、表現もまるで劇を観ているみたいだ。


ジャンプに入る時の足が、まるでジュニア選手のように、妙に几帳面な型に見えること、あと表情もいいが口の開け方はちょっとワンパターンで変えたほうがいいかも。とかは目に付いたものの、パーフェクトな演技で、完全優勝。失礼な言い方ではあるが、一般のファンから見ると、もはや女子はメドベージェワとそれ以外。彼女は絶対女王といった状態だ。それほど飛び抜けていると思う。


うーん絶好調の時のキム・ヨナよりはちょっとかな、でもキム・ヨナよりメンタルの安定感があるようにも感じる。何にしろ、恐ろしい17歳だ。翌日の夜にダイジェストの再放送があるけども、生中継観て良かった。


翌土曜日は、センバツ決勝をテレビ観戦してからブックオフに出かけて、4月の本の調達。

伊坂幸太郎「チルドレン」

絲山秋子「袋小路の男」

島本理生「週末は彼女たちのもの」

シェイクスピア「ロミオとジュリエット」

高田崇史「QED ベイカー街の問題」

豊島ミホ「檸檬のころ」


を購入。シェイクスピアは、栞子さんの影響だな。豊島ミホは3か月連続。伊坂は、続編が手元にあるので最初の作品を。楽しみだ。


夜はフィギュア世界選手権男子フリー。羽生結弦の、パーフェクトな演技を見る。いや、素晴らしかった。宇野昌磨も頑張り、日本金銀独占。


深夜はバルサ。いよいよクライマックス。いやー、バルサいいとこで出てくるのは予定調和だが、カッコ良かったあー。チャグムとの再会は涙だった。感動した。これで第2シリーズ終わって、最終シリーズは11月。


日曜日はいい天気なのを見て、午前から神戸お散歩。阪急三宮からセンター街、元町商店街を歩いてハーバーランドへ。ブルゾン1枚来て、いつもの子育てバッグからって、スタンスミス履いてお気に入りの道をぶらぶら。古本や雑貨、ネクタイや靴下、靴なんかを見ながら、ポートタワーへたどり着く。風が吹くと寒いから、街の人もまだ厚手のオーバーとかダウンとかけっこうふつう。


メリケン波止場はイベントらしく、突堤の両側にずらっと露店。雑貨が多かった。きょうは散歩だけと思っていたが、美味そうなカレーパンだけ買う。帰り道はモトコー。相変わらずよくこれでやってけるな、というミニな店やギャラリーなどある。帰りの夙川駅はかなり人が多かった。でもまだせいぜい2分咲きというところ。


帰って昼ごはん食べて、ワンコをお散歩に連れてって、公園で息子とバレーボール。ソフトではなく公式のボールで、ばんばんサーブ打つ。息子けっこうレシーブ上手い。いわゆる対人パス?は自分の身体が動くのにびっくりした。ジャンプトスとか高さを合わせに行って飛ぶし。アンダーも足が勝手に動くし。でも1時間やり続けたらヘロヘロである。


家ではハッブル「銀河の世界」読む。土日で読めるさと思ったら難解さに停滞。とてもムリだわ。頑張れもうひと息。


さて、今週は心象的に、ちょっと乱れた週だった。


ひとつは、たった1泊2日だったけど、福岡を引きずったこと。地元はとてもいい。過ごしやすい。懐かしい。里心つきまくり。


私にとって太宰府は幼少の思い出が詰まっていて、車で行ったからこその、懐かしみがあった。もちろん、息子と両親、甥っ子姪っ子たちとの邂逅は心地よかった。息子も楽しそうだったし。


もうひとつは、仕事で人が変わること。よくあることだが、春にはやはり感慨が増す。ちょっとセンチメンタル過剰の、年度末なのでした。


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