水曜日は朝から、ドヴォルザークのチェロ・コンチェルト、通称ドヴォコンの最終楽章冒頭が鼻歌だった。迫力があって、とてもいい。ソリストは、ヨーヨー・マ、ジャクリーヌ・デュプレ、ロストロポーヴィチが思い出深い。ヨーヨー・マは力強く深い音色、デュプレはチェリビダッケと組んだCDがとても良く、暴れて主張が強い、ロストロは小澤征爾指揮のものがGOODで、枯れたというか渋い音が魅力的で、感動したもんだ。
火曜日の帰りのバスで、拍子木の音が聞こえて来た。薄暮のころだし、そもそも火の用心は冬のものというイメージがあるので変だなと思いつつ、特徴的な音に聞き入る。同じ間隔で、響くようにキンー・・、キンー・・、という音がずっと続く。たそがれ時、国道に曲がる前の信号待ち、バスのエンジン音のリズムに拍子木のサウンドがシンクロして、妙な雰囲気が醸し出されていた。
気温も上がってデスクワーク。夏物スーツで気持ちいい季節だが、朝晩は風が冷たい日もある。でもさすがに対策はない。春夏の間だもの。
木曜日は風が冷たかった。この日から息子はクラブ。バレーボール部で練習に入ったそうだ。ここ1年の特訓が功を奏し?上級生から褒められたとか。まあ初心者としては、だろな。これからこれから。
日月で島本理生「週末は彼女たちのもの」読み終わる。オットナ〜な感じの、あまり深くない恋愛小説。わたせせいぞうの小説版のよう。まあこれはルミネの広告に合わせたストーリーだから、いつもの島本理生とは違うよね。
火曜から木曜でノーベル賞作家ゴールディングの「蠅の王」読み終わる。無人島に不時着した少年たちの話。ゴールディングという人は、人の心に潜む悪魔的な部分を描くという。子供たちが異常な環境に置かれたことで、心の未熟さが暴走し、熱狂状態となり、悲劇を何度も招く。なかなか痛いが、物語にどこか説得力のようなものがあり、少年のもどかしさがよく出ていた。
金・土で豊島ミホの代表作という「檸檬のころ」。3カ月連続で豊島ミホ。こんなことは珍しいかも。ここまでなんというか、一般的な意味で面白いとは言い難いが、どこか雰囲気のある作家さんで、もう少し読んでみたくなる。「檸檬のころ」はクセのない感じで、よいまとまりだった。
だいたい、色々なものを挟みながら、2冊に1冊は女子系の、あまり分厚くない本を読んでいる感じだ。男っぽいのは読むが、現代ハードボイルドなんかはあまり読まない。で、男っぽかったり、大作だったり、分厚いものを読んだ後は女子系が読みたくなる。ゆえにブックオフで買っても買っても足りない。また買いに行かなきゃあ。
金曜は特段何もなく。
4月を契機に息子と寝るのを別にした。まだパパのベッドで寝たがるし、追い出しても、朝方いつの間にか入って来ていることも多い。ま、環境が一気に変わったから、寝る時はどうしても追い出すが、うるさく言い過ぎないようにしている。友人の言葉を借りれば、
「中2くらいに自然と離れるよ」だそうだし。
開脚は、あまり進まない。相変わらず酒飲んだ日以外はまめにやっている。webで調べて、相撲のシコ運動と、深い伸脚を取り入れた。でもいまのところそんなに効果はない感じ。120度前後がずっと続いている。一方で、前後の開脚も、深い前後伸脚ほかでトレーニングしているが、こちらは座っての開脚はしてないものの、脚がだいぶ前に上がるようになってきて嬉しい。180度までなんて冗談としか思えないんだけどね。
まあ気楽に続けるつもり。
土曜日は午前中爆睡。平日は、これまで通り起きていたら朝息子の顔を見られないため、630に起きている。そもそもあまり早く休むタイプではなく、最近寝つきも悪いから、睡眠時間が長くはない。5.5〜6.5といったところか。ちなみに、睡眠時間が短いと、夜中朝方に起きないから現状無理している感はあんまりない。だから土日どちらかはたいがい午前中朝寝坊だ。息子が帰ってくるのを待って外出。本屋で青木祐子「これは経費で落ちません!」宮下奈都「ふたつのしるし」知念実希人「優しい死神の飼い方」いずれも新聞に載ってたやつを買う。帰りは、北風が吹いて寒い。帰ってすぐワンコの散歩だった。
日曜日は、なでしこリーグ2部、コノミヤ・スペランツァFC大阪高槻vsセレッソ大阪堺レディース。そう、女子の大阪ダービー。
JGREEN堺は相変わらず広くて環境がいい。芝がすごくきれい。日陰は寒いが、日向はカンカン照りで暑い。
さて、高槻はレギュラークラスのほとんどを入れ替えた。昨年までの主力選手は移籍か引退で知ってる顔はほとんどいない。サッカーもおそらく組み立て中と見るべきか。いま10チーム中9位。
対するセレッソは、現在の主力を中学年代からゲームに出しながら育ててきた。彼女らはいま17〜20歳。3位で、トップ昇格が現実味を帯びてきた時期か。
試合はおおむね予想通りの展開。セレッソはサイドから、アンダー年代の代表に名を連ねた、もしくは連ねた選手中心に仕掛け、上手なつなぎのサッカーをする。左サイドの17番が目立つ。脚が速いだけでなく技術もある。調べたらやはりU−19に呼ばれている。
一方の高槻は全体に下がり気味で、うまく中央を閉める印象。突破してこようとするセレッソを食い止めている。しかし攻撃に連動性はなく、やや大きめに前に蹴る、行ってらっしゃいアタック。人数もかけない。DF登録でセンターフォワードに入っている大きな選手は、キープが上手い、2トップのもう一角はかなり脚が速いと、これまでには無い特徴があった。
前半早い時間帯にGKとDFの間のボールでお見合いした瞬間、高槻の脚の速いFWが奪って先制。セレッソはかなりダメージがあったと思う。
んー難しい。守ってカウンターのチームにラッキーで点が入って、はたから見ても面白いサッカーを組み立てているセレッソが劣勢だ。だがサッカーはこんなもんだし、下がった戦術も通じているということだ。しかし、後半は立場が逆転する。
65分ごろに、セレッソは、真ん中のCFへ、中盤からダイレクトにいいボールが繋がるようになったな、と思った数分後、セレッソは中央からのシュートのこぼれ球を交代で入った選手が決めて同点。さらにセレッソはCFがエリア内で引き倒されて得たPKを自ら決めてついに逆転。こうなると、テクニシャン揃いのセレッソが有利。高槻はこの試合初めて人数をかけて攻めるが、決定的なチャンスはなかなか作れずタイムアップとなった。
前半は余裕さえ見えていた高槻も、後半しんどくなってきた時間帯、特にサイドから中央クサビへのパスに対する注意が甘くなり、手数をかけて攻めてくる相手のプレッシャーに耐えきれなかった。現実的な手段なのかも知れないが、攻撃もこのままでは厳しい。もっと手段を増やすべき。ただ、つなぎや2トップの個性、また中盤が見せたテクニックは昨年までには無いものだった。今季はシーズンをかけて、サッカーを作っていく段階だと思う。
セレッソは長年のパスワーク、ハードワーク、足下の技術の高さを見せていたし、真摯に取り組む姿勢が見て取れた。前半も、ハーフタイムもベンチメンバーがアップをしなかったり、ポジジョンチェンジを多用したりという特徴があった。2年前に見た時よりぐっと体格が大きくなっていた。男子のチームがあると応援もハデだね。女子にさくら色はよく似合うよ。
女子サッカーは、なぜかこう、観る私にとっても、目の前のサッカーを分析し、向き合うことができて好きである。長い時間陽に当てられて、ヘロヘロになって帰った。ちょっとアタマ痛いし。ソファで安静。
帰りの電車+αで「これは経費で落ちません!」読了。ラノベチックでした。作者は少年少女向けの小説を長年の書いていた方で、キャラの微妙な立ち位置に職人芸を見た。まあそんなに盛り上がるわけでもないし、やはり軽さは否めないが。今週4冊か。
夜遅く、息子「眠れない」とパパのベッドへ。まあそんなもんか。長かったもんな。ぐっすり寝な。