2012年7月8日日曜日

愛読作家

昨日は、買い物に行って、地元のハンバーガー・パブのような所で遅い昼ご飯を食べた。高いだけあって、というのはマクド的価格感覚なのだが、確かに美味かった。

買い物の際、久々にブックオフにも寄って、欲しかったローリー・キングのシャーロック・ホームズの愛弟子シリーズ「バスカヴィルの謎」を買った。実は愛弟子シリーズはあんましどうでもいいのだけれど、バスカヴィルと聞いちゃあいわゆる聖典との繋がりを期待しないわけにはいかないでしょ、というシャーロッキアン気質で、この巻だけ欲しかったのである。私が買わないと多分誰も買わないまま廃棄だろうし(笑)。

もひとつ、迷った挙句、貫井徳郎「ミハスの落日」を買った。かつて友人のオススメだったので、買う気になった。貫井徳郎は直木賞候補らしいし。これも推理小説とのこと。

さて、ここのところ、本の話が続いたが、今日日曜日は、私の愛読作家中の愛読作家である(笑)、手塚治虫の記念館に、ついに行って来た。

鉄腕アトムはリアルな世代ではないが、なんと言っても「ブラックジャック」、少年期は「プライム・ローズ」に「七色いんこ」に「ミッドナイト」というマイナー作品を読み、成人してからは「アドルフに告ぐ」「火の鳥」全巻「ブッダ」「奇子」「どろろ」「陽だまりの樹」ほかマイナー作品多数既読で、「陽だまりの樹」はいまだ全巻自宅にある。読んでない、とはっきり言えるメジャー作品は「三つ目がとおる」だけである。先頃このマンガがすごい!男性1位になった「ブラックジャック創作秘話」ももちろん読んだ。

一般に手塚作品は、時代の雰囲気を反映してか、やや左ウイングなものが多い。反戦、反自然破壊、反大企業等々。しかしながら「ブラックジャック」は着想、設定、内容、説得力、主人公いずれも飛び抜けて素晴らしく、我が国に与えた影響たるや物凄いと思う。さらに、「火の鳥」の世界観は他の誰にも真似出来ないと断言していい。私は最も好きな「乱世編」上中下巻は持っている。「火の鳥」に代表されるように、「アドルフに告ぐ」「陽だまりの樹」などの成人向けの大作は、大きな流れの中で、善悪や明確な結論をきっぱりとは分けない、ハッピーエンドではない仕上がりになっていて、そこにまた漫画という表現方法を最大限生かしながら、漫画を超越している感覚を見ることが出来る。小説でもこんな出来のいいものはないと思うくらいだ。

たぶん息子は手塚作品を知らないから「マンガの王国へ行こう」と、だまくらかして連れて行った(笑)。

宝塚駅から、関西以外の方、そう、あのタカラヅカです。ともかく駅から、宝塚大劇場に続く「花のみち」を歩いて行く。風がそよそよと気持ちいい。宝塚シロウトなので、ちょっとだけ迷ったが、無事記念館に到着。

表門には、ばばーんと、火の鳥像。おおお〜と感動する。息子は伝説の火の鳥、という言い回しは聞いたことが有るようで、興味が湧いたようだ。ほかアトムのことはアストロボーイと言っていた。入ったロビーには、天井一面に手塚キャラクターの絵、館内にはレオ、アトム、ブラックジャックの人形。おお〜ではあるのだが、館内は狭い。多くの展示はおそらく無理やりくっつけたエヴァンゲリオンに割かれている。はて?

息子は早くもつまらなそうで、「つまんない。お家に帰りたい。パパが来たかっただけやろー」などと言い出す始末。マウス操作で手塚アニメがどれでも見れるシステムが休憩コーナーにあり、それで「ジャングル大帝」を見せてから、アニメーション体験に参加する。絵を2枚書いて背景を1枚書いて、取り込んでもらい目の前のモニターで合成し、動かすという簡単なものだが、面白がってやっていた。やっと息子の機嫌が良くなったところで、唯一欲しいと言った火の鳥の記念メダル買ってやって帰る。パパはブラックジャックのマグカップが、ちょっとだけ欲しかったが、高めだったのでやめる。長谷川町子のサザエさんの記念館はもっとお手ごろ価格だったぞ。それでも山ほど買うお客さんも居たので、やはりファンが多いということであろう。

工夫はあるし、人も少なくは無かったのだが、やはり狭いのが結構致命的だと個人的には思う。1人で行ってもすぐ終わるし、子供連れはなおさら。再度足を運びたいと思わせる工夫が欲しい。

駅までの帰り道、モデルルームがあったので、景品ありそうなやつだけ見て回る。息子は好きだし、お菓子も貰えてホクホクだった。

帰って来てカレーライス食べてトイストーリー3をやってたので途中まで観て就寝。ウィンブルドンの季節、昨夜は女子決勝だが寝てしまった。それなりに動いた週末。ちょっと本読んで、寝よう。

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