2012年4月5日木曜日

3月書評・・

4月になってからひと休憩あったものの、また多忙に突入している。しかし本はまあまあで、行き帰りの電車でしっかり読んでいる。

昨夜は近くのJR駅から、遅い時刻に帰ろうとしたら、隣の駅で動かなくなった。しまいに大阪方面にお戻り下さいというアナウンスがあったので、最寄りの阪急の駅に行ったら、電車は定時に来て、タクシー乗り場行列だろうな〜と思ったら、全く並んでいなかった。

台風並みの強風が吹き荒れたためで、個人的には安全優先は嫌いではないし、待ってる間本はみっちり読めたしではあったのだが、この忙しい折に帰宅が1時間遅れたのは痛かった。早く判断すればよかった。

というわけで(笑)書評というか、先月も読んだのは4冊である。辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」上下巻、む村上春樹「うずまき猫の見つけ方」そして山崎豊子「沈まぬ太陽」の1.2巻だ。

「冷たい」は、ミステリー的に感心したわけでも無く、何かに心から感じ入ったわけでも無いが、名作だった。恩田陸っぽいが、キャラクター付けには相当考えた節があり、多くの登場人物をマッチさせつつ、憧れさせるような学園生活を現出させているようだ。まあリアル感はまったくなくオチもそんなに驚かないのだが、仕掛けにはぞくぞくしたし、誰もいない校舎というのはまさに魅力的なステージだと思う。楽しく読んだ。

ハルキは、もひとつ。なあんか、ハイソだけど、この人も浮世離れしてるのね、という感じである。あまり前に出て欲しく無いような気も勝手ながらしている。

「沈まぬ太陽」は、この作家らしい、年代が移る一代記。すごい取材力だと思う。興味深く思える。いま御巣鷹山編だ。アフリカ編は善悪ひどかったが、御巣鷹山編は、問題を真っ向から捉えていて、面白い。先が楽しみだ。

夜道に桜がちらほら咲いていた。昨夜はアークツルスが綺麗だった。春本番も、すぐそこだ。

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