あらためて2017年上半期。
この6ヶ月で読んだのは、81作品81冊。
今年は多め。ガツーンというのは無かったものの、それなりに充実した感じとなりました。
では毎年恒例の半期ランキング。チョー個人的ですよ。
1位 伊坂幸太郎「サブマリン」
2位豊島ミホ「エバーグリーン」
3位井上靖「天平の甍」
4位ジェイムズ・パトリック・ホーガン
「星を継ぐもの」
5位木下正輝「宇喜多の捨て嫁」
伊坂初1位。今回は特有のハチャメチャさと、サイド的な演出センスと、社会的な内容が噛み合ったと思う。面白く、また考えさせる本。続編出さないかな。
「エバーグリーン」は読みようによっては少女マンガ。でも、豊島ミホが持つ独特の空気感と、ミョーな現実の折り合いが好きである。舞台もいいと思う。
もはや古典的名作の「天平の甍」今回はハマった。唐招提寺で買った、未だ抹香の匂い立つ一冊。永久保存版だな。もちろん小説の内容も悠久の香りがする。
「星を継ぐもの」は理屈っぽいが、クライマックスの情景が私の心のツボを刺した。
「宇喜多の捨て嫁」はそのクセと、連作短編集の仕掛けが良かったな。では6〜20位までのランキング。
6位三上延「ビブリア古書堂の事件手帖7
〜栞子さんと果てない舞台〜」
7位森見登美彦「有頂天家族」
8位ミヒャエル・エンデ「モモ」
9位太宰治「女生徒」
10位ケン・リュウ「紙の動物園」
11位朝井まかて「阿蘭陀西鶴」
12位宇佐美まこと「入らずの森」
13位宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」
14位太宰治「斜陽」
15位飛鳥井千砂「はるがいったら」
16位知念実希人「優しい死神の飼い方」
17位マイクル・コーニイ「ブロントメク!」
18位中島京子「冠・婚・葬・祭」
19位熊谷達也「漂泊の牙」
20位深緑野分「戦場のコックたち」
名作、話題作でも必ずしも上位には来ない。今回は「君の膵臓を食べたい」や「火花」は選外でした。だからってトガッているつもりは別にない。まあかなり個人的で、遊びのようなものなのです。であれば、自分の感覚に正直なもんだろうと。私にとっては半期の読書を一旦まとめる機会を作る、という意味合いも強い。
さて、後半も楽しみだ。
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