2017年7月1日土曜日

2017上半期ランキング





あらためて2017年上半期。

この6ヶ月で読んだのは、81作品81冊。

今年は多め。ガツーンというのは無かったものの、それなりに充実した感じとなりました。


では毎年恒例の半期ランキング。チョー個人的ですよ。


1位 伊坂幸太郎「サブマリン」

2位豊島ミホ「エバーグリーン」

3位井上靖「天平の甍」

4位ジェイムズ・パトリック・ホーガン

      「星を継ぐもの」

5位木下正輝「宇喜多の捨て嫁」


伊坂初1位。今回は特有のハチャメチャさと、サイド的な演出センスと、社会的な内容が噛み合ったと思う。面白く、また考えさせる本。続編出さないかな。


「エバーグリーン」は読みようによっては少女マンガ。でも、豊島ミホが持つ独特の空気感と、ミョーな現実の折り合いが好きである。舞台もいいと思う。


もはや古典的名作の「天平の甍」今回はハマった。唐招提寺で買った、未だ抹香の匂い立つ一冊。永久保存版だな。もちろん小説の内容も悠久の香りがする。


「星を継ぐもの」は理屈っぽいが、クライマックスの情景が私の心のツボを刺した。

「宇喜多の捨て嫁」はそのクセと、連作短編集の仕掛けが良かったな。では6〜20位までのランキング。


6位三上延「ビブリア古書堂の事件手帖7

                〜栞子さんと果てない舞台〜」

7位森見登美彦「有頂天家族」

8位ミヒャエル・エンデ「モモ」

9位太宰治「女生徒」

10位ケン・リュウ「紙の動物園」


11位朝井まかて「阿蘭陀西鶴」

12位宇佐美まこと「入らずの森」

13位宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」

14位太宰治「斜陽」

15位飛鳥井千砂「はるがいったら」


16位知念実希人「優しい死神の飼い方」

17位マイクル・コーニイ「ブロントメク!」

18位中島京子「冠・婚・葬・祭」

19位熊谷達也「漂泊の牙」

20位深緑野分「戦場のコックたち」


名作、話題作でも必ずしも上位には来ない。今回は「君の膵臓を食べたい」や「火花」は選外でした。だからってトガッているつもりは別にない。まあかなり個人的で、遊びのようなものなのです。であれば、自分の感覚に正直なもんだろうと。私にとっては半期の読書を一旦まとめる機会を作る、という意味合いも強い。


さて、後半も楽しみだ。


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