2017年7月1日土曜日

2017上半期各賞

今年1〜6月、上半期の読書で印象に残った本を選び遊びました。上半期ランキングも後刻アップします。

【表紙賞】

熊谷達也「漂泊の牙」
シンプルだけど、黒と狼の取り合わせがGOODでした。

【実はこの方児童小説もイイ!で賞】

佐藤多佳子「ごきげんな裏階段」

いずれも小学生が主人公の短編集。たまねぎ猫とか、魔神モクーとか、かわらいしくて面白い。佐藤多佳子氏はデビュー作「サマータイム」やはり小学生が主人公の小説で、刺すような鮮烈さを出しているが、こちらは平和な童話系。

【レベル高く勉強させていただきました賞】

加藤陽子
「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」

何より冷静で良かったと思う。一連の日本が絡む戦争に、この本はひとつ見方のヒントを与えてくれる。いつかもう1回読みたいね。中学生への講義をまとめたものなんだけどね。笑

【目からウロコでしたホントにスポーツ賞】

江橋よしのり
「サッカーなら、どんな障がいも超えられる」

最後にじわっと来ました。この方、以前から書き方上手。サッカーだけでも、様々なジャンルがあって、観に行きたくなる。

【美術はもっと勉強したいがすぐ忘れるで賞】

原田マハ
「モネのあしあと 私の印象派鑑賞術」

雪がしんしんと降る夜読んだ本。とても有名なモネ。でも、改めて読むと新鮮だ。美術は好きだけど勉学までは行かず、故にいくら知識を仕入れてもすぐ忘れる。誰かルネサンス期でも同じような本書かないかな。

【自己啓発系最もエキサイティング賞】

今沢真「東芝不正会計 底なしの闇」

今年から自己啓発系をちょいちょい取り入れてるが、やはり一番大きな話題だったし作品として面白かった。まだありそうだ。

【ノーベル賞はどれもクセが強くて心に残るで賞】

アレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィン
「イワン・デニーソヴィチの一日」

ノーベル賞作家の作品をこの半期4つ読んだのでやはり記録には残しておきたい。タイトルの通り。「イワン」は最も文芸的でコンパクトで良かった。
ガブリエル・ガルシア・マルケス
「族長の秋」
オルハン・パムク「私の名は赤」
アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ
「日はまた昇る」

ある意味長くて分かりにくい部分もあったがすべて強烈に心には残った。

【文系には難しかったでも持って満足賞】

エドウィン・パウエル・ハッブル
「銀河の世界」

もうタイトルの通り。難しくて分からなかったが、宇宙についての情熱が立ち昇って来るようで保存版である。憧れチックな感慨。

【よくぞ本気でトライアル結構好きだよ胡散臭さも賞】

高野秀行「幻獣ムベンベを追え」

賞の名前がどんどん長くなってるな(笑)。コンゴ奥地の湖へ幻の怪獣を調査に行くという早大探検部のお話。胡散臭さも魅力です。

各賞でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿