2016年7月7日木曜日

パパ読書大賞・上半期まとめ





今年も1〜6月の読書まとめを。59作品63冊と、例年よりやや少なめだった。

写真は「最も印象に残った表紙賞」
島本理生の「ナラタージュ」

さて、ランキング。あくまで私的なものです。念のため。

1位 森絵都「宇宙のみなしご」
2位上橋菜穂子「天と地の守り人」 
3位近藤史恵「キアズマ」
4位北村薫「八月の六日間」
5位原田マハ「ジヴェルニーの食卓」

6位木皿泉「昨日のカレー、明日のパン」
7位野崎まど「【映】アムリタ」
8位伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
9位森沢明夫「癒し屋キリコの約束」
10位熊谷達也「銀狼王」

11位白石一文
「この胸に深々と突き刺さる矢を抜け」
12位丸山正樹
「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」
13位東野圭吾「夢幻花」
14位三浦しをん「神去なあなあ日常」
15位綾辻行人「Another エピソードS」

あまりぐっとくる作品は、実は無かったのだが、1位は決まっていた。児童文学で、他愛のないところもあるが、文章を超えるパワーがあり、ハマってしまった。

2位は大河ドラマのラスト上中下巻。壮大で、ああ終わって欲しくないなあ、と心から思った。上橋菜穂子は偉大だ。

3位は迷ったが、近藤史恵を選出。このシリーズはやっぱ面白い。

各賞は以下の通り。

ベストスポーツ賞

黒田博樹「決めて断つ」

いやカッコ良い。男くさい。メジャーの誘いを蹴って広島に帰ってきた男気の信実。

大河ドラマ終わって寂しいで賞
上橋菜穂子「守り人シリーズ」

もう世界に誇るファンタジー。バルサ大好き。文化人類学者さんが、中央アジアを想定した物語。

啓発賞
カレル・チャペック「ロボット」

ロボット、という語源の作品。手塚治虫ぽくてよかった。

歴史もの賞

塩野七生「コンスタンティノープルの陥落」

ペルシアと神聖ローマ帝国の戦い。詳細で、残酷で、巨大なストーリー。好みの話だった。

紀行賞

坂東眞砂子「聖アントニオの舌」

魔女とか伝説をめぐり、イタリアの地方を旅する。そのクセが良かった。

みんなの思い出賞

村上春樹「風の歌を聴け」

みんな読んでたんだね、というのが実感できた。ハルキ作品のベストワンに挙げる人もいる。世に認められた作品には、そこだけにしかない感性の煌めきがある。

この上半期は、好きな作家たちの良い作品を読めたし、まずまず充実してたかと思う。

冬に向かって、また、読むぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿