2014年3月24日月曜日

寒と暖と仕事とレジャー

先週は月曜東京、そして雨が降って寒かった週半ばは千葉で外仕事。

いやー寒かったし、千葉県の広さを実感した。ずっと海沿いだったとはいえ山がまるで見えないし。ローカルな駅だと線路がずーっと見えなくなるまで続いているイメージ。

仕事が週末にかかり、3連休は日曜日のみ休みで、お弁当作って、家族皆で淡路島へ出掛けた。

淡路島は近くて、行きは1時間。渡ってすぐの明石海峡公園海沿いの芝生で、折りたたみのテーブルと椅子を持ち出して、きれいな海の風景独占状態でおにぎり弁当。

近くでトンビが、おそらく捨てられた食糧を狙って地上に降下したのを目撃。我々の上も旋回して低空飛行するので、警戒しつつ食べる。これも楽しみのひとつか。気持ち良く晴れて暖かく、外ランチちょうどな気候。ワンも離して遊ばせる。

サッカーした後は、近くの釣り公園のようなところで釣り。いわゆるサビキ釣りであわよくばアジ狙いだったが、管理のおじさん、

「夏ならともかく、いまは釣れんやろねえ。」

まだ水温が低いせいで魚の活性が悪いらしい。まあ久しぶりで2時間程度の遊び釣り。息子も私も楽しんで、釣果は、わかめ2枚(笑)。どこも上がってないようだった。次は釣れるとこに行かなきゃ。

帰りは神戸の常で、大渋滞。それでも2時間。渋滞に、気分が重くなり食欲も削げたかに見えた我々だったが、レストランに入ると復活、特に息子はおかわり自由のパンをバクバク、サンドイッチとハンバーグとパパのミートソースの一部をたいらげた。いつも少食だが、やはり動いたからだろう。

顔が灼けたのがよく分かる。淡路島は近いけど、明石海峡大橋の通行料金が往復かなり高いのがネックだな。まあ気持ちいいお出掛けでした。

2014年3月16日日曜日

雨と春

アルガルベカップ、なでしこはスウェーデンにも勝ち、グループ1位で決勝に駒を進めたが、ドイツに完敗。前半は互角だった。しかし後半3失点。おそらくはスカウティングも、戦術も、走力も、ディフェンスも、リードされた後のメンタルも全て負けていて、後半は糸口を見出せなかった。狙われたと思われるサイドバックは、やはり難しい。けがで欠場の鮫島も、なでしこジャパンでは左SBだけど、そもそもは攻撃的な位置の選手だし。

日本はボランチに澤と阪口、左サイドに宮間、右に川澄で、前半0ー0。スウェーデン戦ではまった策、澤を下げて宮間を、湯郷ベルでは定位置のボランチに下げる、という手をハーフタイムに打ってきた。これによりバランスが崩れた、という向きもあろうが、前の試合では機能したので、勝負に出た、と言えるだろう。

残念だが、後半開始直後に先制点を許してからは、彼我の実力差は歴戦としていた。

暖かくなった水曜日の帰り道、久々に公園でイノシシに遭遇。やっぱ寒いと出ないのかな。しかし翌日はまた寒が戻って、大荒れの天気。帰り道は小雨でゴウゴウと寒風が吹き荒れる中帰る。

金曜日は寒かった。土曜日も、日が照っていると暖かだが、陰るとひどく寒い。

日曜日は一転、暖かい。春モードはしばらく続いて、次の週末にはまた寒が戻るようだ。まったく三寒四温である。春は色んなものが動き出す季節。私も今週は久々に出張三昧だ。

金曜日昼とんこつラーメン、土曜日昼つけ麺。最近食生活は麺づいてます。妻はつけ麺というものを初めて食べたそうだ。びっくり。

2014年3月9日日曜日

サッカーと寒

5日は男女ともに今年最初の代表戦。男子は青山先発でほお、と思った。南アフリカワールドカップでイタリアにも負けなかった、肉弾戦が得意でよく走るニュージーランドオールホワイツは、やはり一筋縄では行かなかった。国際Aマッチデーの、ミッドウイークの試合はそこまで参考にならないと考えているので、取り敢えず序盤にたくさん点を取って良かったな、という感想だ。

時差はないものの、アウェーでヨーロッパと同じくらい移動時間がかかるニュージーランド。しかも南半球で気候は夏から秋へ向かっているところ。序盤に調子が出なかったのは理解出来る。想像を広げると、ワールドカップ本番では、大会への入りに失敗した相手がもたついている間に先行逃げ切り、という形も充分に考えられるので、それなりのシミュレーションにはなったかも。守備にミスは多かったけど。

なでしこはアルガルベ・カップ。期待の超大型GK、山根恵里奈はよく頑張ったと思う。キックに詰められて先制を許したミスは試練だな。

宮間あやはなでしこリーグでもスーパーだけど、今回のフリーキックは一段と素晴らしかった。距離があって強い向かい風、こりゃ合わせかな、と誰もが思った瞬間、無回転でズバーンと直接叩き込んだ。パスが全くつながらず劣勢のゲームだっただけにスカッとした。また相手が世界ランク1位のアメリカだったからなお良かった。

岩渕真奈のゴールでデンマークにも勝ち、明日、グループ1位をかけてスウェーデンと勝負。楽しみだ。

深夜ルーフバルコニーに出ると、雪がチラチラ。寒いとは思ったが・・。空気は春、という感じはするが、この冷え込みは真冬だ。

読書は「空中鬼・妄執鬼」を読んだが、ちょうど息子のDSも「鬼時間」という難関にかかっていて、苦戦しているらしい。んーとは思いながらwebで攻略法調べてやる。まあRPGによくある、試練だな。「ゴールのふすま」がポイントだったらしいが、たまたまパパが見てるときに脱出できた。

土日はお留守番。どっか出ようかとも思ったが、犬の散歩行って、なにがしかの昼ごはんとおやつ、コーヒーでのんびり過ごす方を選ぶ。もう少しすれば土日も忙しくなるし。

今週は明日なんか最低気温1度の予想。でも気温は極端に上下しそう。まあ、4月くらいまでは、寒いよね。毎年この季節にママが飾る花はラナンキュラス。いっこ覚えた。

2014年3月1日土曜日

2月書評の2

クッキーは熟睡している時、たまに「クゥン、クン」と寝言、寝鳴きをすることがある。埼玉のブリーダーのところに居たことを思い出しているのか、なにか怖い体験でもしたのか。

さて後半。

浦山明俊
「鬼が哭く 陰陽師 石田千尋の事件簿」

実在する、「平成の陰陽師」、同姓同名の石田千尋氏をモデルとした、陰陽師が活躍する物語。この作品は2作目である。

ブックオフで見かけて、鬼好きの私は衝動買い、したが・・現代の霊ものは現代風に見せれば見せるほど、どこか違和感も付きまとう。読んでいて、何かに似てるな・・と思ったら1年前くらいに読んでいた、「心霊探偵 八雲」だなと思った。

徳島県の山里・祖谷。除霊をしにきた千尋と秘書の小島は、災害や事故の現場に、鬼っ子と言われる幼い悠太が必ず姿を見せると聞かされる。折しも地域を台風が襲う・・!

源平の歴史や国生みほか豊富な知識が詰め込んである。物語同士の連関もある。また、主役の2人とも上等のスーツを身に付けたりと、キャラ設定に心を砕いてはいるが、特に千尋の人間性が見えてこないので物足りなさが残る。このシリーズは2006年に最初の2作が、2009年と2011年に1冊ずつ、都合4作出ている。

んーまあ、もしもブックオフで1か3を見かけたら考えるかな。

佐藤賢一「王妃の離婚」

1999年の直木賞作品。意外に活劇的で楽しんで読めた。法廷サスペンスぽい色もある。

舞台は中世のフランス。パリ大学で法を学ぶフランソワは、時の暴君の怒りを買い、パリを逃げ出す。恋人のベリンダと生き別れとなったフランソワは、20年後の1498年、弁護士となり、ローマ教皇庁が執り行う、フランス国王ルイ12世と王妃ジャンヌ・ド・フランスの離婚裁判で、ひょんなことから敗色濃厚な王妃の弁護人を引き受けることになるのだった。

「傭兵ピエール」などで名前を見かけていた佐藤賢一は初めて読んだ。専門分野であるヨーロッパをベースに、当時のカルチェ・ラタンの学生街の雰囲気や、法廷の形式、またそのやりとりなどを彩りとして、人生の悲哀や人間の感情を描いている。

何が特徴と言えば、その生々しさと人間エネルギー、とでも言うのだろうか。内なる欲望に正直であり、その描写も生で詳細である。また、パリの学生や裁判を傍聴する市井の人々、主人公フランソワの、活力があり優秀で、やり過ぎで荒っぽいところ、など様々なパワーが、フランソワの苦悩と王妃の悲しみを包み、一大活劇を織り上げている。最初は退屈感もあったが、物語の成り行きが読めてくると、面白くてどんどん読んでしまう。

また、ベリンダの台詞や性格付けも絶妙だ。腑に落ちないところはあるし、最後の方は強引で綺麗すぎるけれども、エンターテイメントとしてまずまずだ。

夏川草介「神様のカルテ3」

初回作が、史上最も私を泣かせた小説となったシリーズ3作目。医療エンターテインメントであることに変わりはないが、大小もしくは、長短の表現力には、相変わらず非凡なものを感じる、文学作品の香りがするシリーズだ。

「24時間 365日」を謳い文句にした本庄病院で昼も夜もなく働く消化器内科の青年医師・栗原一止。担当患者である肝性脳症の、祭り露店の金魚掬い屋が、病院から突如失踪する。

などなど、とても語りきれない複数の事件が勃発する。相変わらず抜群のキャラ設定の登場人物たちと信州の土地、季節感がいい味を出していて気持ちがいい。

作者の夏川草介は、信州大学の医学部卒で、医業の傍ら、このシリーズだけを書いている。

今回も新加入の女医が騒動を巻き起こしたり、というパターン付いた展開もあるが、大きな影響もまた与えていて善悪二元論だけではない。今回は涙は無かったが、人の去来があり、懊悩があって、物語は胎動を見せる。相変わらず爽やかに濃い良作であった。作中で一止も30才を迎えるが、主人公の青年の苦悩がストレートに、でも奥ゆかしく表現されていて、ぐっとくる。まもなく「2」の映画が公開されるとか。

読み直して、観に行こうかな。

沼田まほかる「ユリゴコロ」

続々と現れるサスペンスが好きな人にはいいかも。私には正直、う〜む、であった。文庫新刊、本屋大賞にノミネートされたという、巷の評判が良い作品らしい。

婚約者・千絵が失踪し、母は交通事故死、父は末期がんという主人公、亮介は、ある時父の書斎で古いノートを見つける。そこには、殺人を含む、恐ろしい人生の記、とも言えるものが書かれていた。

ノートの文章がまずグロで、そこに続く真実があっけなく、とんでもないシチュエーションになぜかマヒ状態で、もう一つの現代の問題はどうも都合が良くて、オチもそこまでまっとうに?と考え込んでしまう。以前読んだ「父からの手紙」と同じように強引なドラマの展開だ、と、ごめんね、アラばかり探してしまう。

たったかたったか読み進むのは確かだが、どうも私には馴染まない感じだった。普通のはずの感情表現に丁寧でない、という印象だ。

高田郁
「美雪晴れ みをつくし料理帖 」

人気シリーズ第9巻。今回は懊悩と、ほのかな感動が、久し振りにあった。寒い季節柄も時期に合っているから「味わい焼き蒲鉾」や「立春大吉もち」という章になってるものだけでなく、酒粕汁も、にゅうめんも、百合根も、実に旨そう。

飯田橋の庶民の料理屋「つる家」の女料理人、澪は吉原にいる幼なじみのためお金を貯めようと動き始める。また、自分の腕を認める周囲の声に、料理人としての自分の道を探し求めて苦悩する。

友人に勧められて読み始めたら、ハマってしまったこのシリーズ。新刊が出るや、いつも利用している書評サイト「ブクレコ」にいくつもの投稿が並び、たくさんの人に愛されているのが良く分かった。私も発売2日後には手にしていた。

実は大河ドラマ仕立てがちよっと苦手だったりしたのだが、すっかりお馴染みのキャラ達も元気に立ち回り、ほっとするのみならず、いつも料理にはわくわくする。

次の巻でついに完結。楽しみだ。

2月書評の1

暖かい1週間だった。夏冬はあまり困らないが、春の服はあまり無いのでちと考えた週でもあった。

2月は、10作品10冊。それではレッツゴー!

京極夏彦「後巷説百物語」

2004年の直木賞受賞作品。まずもって、長くて冗長。本が箱のように厚くなるのはこの作家の特徴なのであろうが、物語は行きつ戻りつし過ぎで、もっとスリム化出来るんじゃないかな、と何回も思った。私も鬼好きなのを始め、おどろおどろ系はけっこう好みではあるのだが。

東京警視庁の矢作剣之進は不思議な事件に悩まされることが多く、朋輩たちとその謎についてがやがやと話した後、全員で薬研堀に住む老人、山岡百介こと一白翁の元を訪れるのが常だった。一白翁は、自分が若き日に巡り合った、類似の不可思議な件について語るのであった。

剣之進の仲間内のキャラ設定もまあまずだし、エピソードのオチも有る。が、最後のオチは特に、動機の強さが感じられない。全体に、どうにも中身が薄い感じがした。パターンづいていて濃密さに乏しいと思うし、理屈が多く訴えかけて来るものが少ない。

ま、妖怪ものにそういうのも変な気がするけど。直木賞の選考では高評価だったみたいだし。

当時、京極夏彦は数々の賞を取り、また「姑獲鳥の夏」「笑う伊右衛門」などで、センセーションぽいものを巻き起こした。「姑獲鳥の夏」を読んだ際、最初は退屈だったが、後の方はぐいぐい引き込まれたので長い本も気にならなかった。しかし、今回は、長い、長いと思いながら読んだのは否めない。インパクト不足だったと思う。

大ヒットした「嗤う伊右衛門」は読んでみようかな。

木内昇「茗荷谷の猫」

最初退屈で、後半には貪るように・・という本はたまにあるが、ここまで鮮やかにその印象を変える作品も珍しい。

「漂砂のうたう」で直木賞を受賞した木内昇が、注目されることになった作品と言われている。連作短編の作品集である。

最初は、暗い物語が続き、やがて表題作を通過する。あくまで私の感想としては、後半の一つの物語でこの作品集は見事にその向きを変え、色彩豊かな表情までもを見せてくれる。

それまでの、暗い話も、たわけた話も、純文学ぽい色も、ミステリー仕立ての要素も、奇妙にコミカルな話も、まるでそれまでが必要不可欠なベースであったかのように見せてしまうので少々驚いた。私だけかも知れないが。

作中を通じて現れる不思議な人物や軸となる茗荷谷の家ほかもろもろ、各短編を薄く時に強く繋ぐ仕掛けがあって小粋だ。

木内昇、1967年生まれの、女性作家。この作品には、何かある、と直感的に思い、読みたかった。途中までは、実は外したか、と思ってしまったが、矢張りあった。惹きつけられた。次の作品が楽しみだ。

白石一文「ほかならぬ人へ」

「この作家、恋愛を女の子向けにいじりたいだけなんじゃないのか?」

読書を始めた4、5年前、文芸女子たちの間で人気があった「私という運命について」を読了出来ず、不遜にもそう思った。いま読めば違うかも知れないが、その女子的雰囲気の文章についていけなかった。

そもそも恋愛ものは苦手のジャンル。直木賞を取ったのはタイトルも「ほかならぬ人へ」。直木賞作品を読むのが趣味の私は、また読んでしまえなかったらどうしよう、と戦々恐々としていた。いやこれホント。

ところが、読み始めると、トントコトントコ、ページが進む。あっという間に読み終わった。共感も出来た。全面的に同じ経験が有るわけではないが(意味深に、ちょっとポッ。詳細は、読んでください)。確かに恋愛小説とは言えるが、もっと冷めた、大人の、青春の蹉跌的作品とも捉えられる。

直接的で、テーマも、話の流れも、これ以上ないくらい明確で、嫌な粘着感が無い。先読めちゃってるじゃない感はあるが、それも変な感じではない。ある意味普通で、ストンと落ちる。

環境は、ちょっとうまく準備しすぎでしょ、と思わないことはない。ただ、芯のところでは大げさでなく、さっぱりして、シュールで、キレがいい。良い小説の筋は、シンプルで古典的でもある、という私的原則を思い出す。準備しすぎの環境も、あれこれと考えさせる元でもある。

「ほかならぬ人へ」「かけがえのない人へ」の2つの物語で編まれたこの作品は、ぶっちぎれた解説も含め、まとまった佳作だと思う。なんの予備知識もなく読むと、かえっていいかも。

石田衣良「REVERSE」

ラノベである。石田衣良の作品といえば「池袋ウエストゲートパーク」からしばらく間が空いて「波のうえの魔術師」それから直木賞作品の「4TEEN」と、どれかというとやや荒っぽい、やんちゃな部分のあるものを読んできたので、このようなラノベな恋愛小説は初めてで、いささか意外な気もした。

ファッション関係のインポーターでキャリアウーマンの千晶と、ホームページ製作の仕事をしていてややオタクっぽい秀紀はSNSで知り合い、意気投合する。ただし、千晶はアキヒトという男性として、秀紀はキリコという女性として、それぞれ異性を演じていた。やがて、リアルの世界で会うことになるがー。

キャラの立った友人たちのお陰で楽しい騒動になる物語。いやもう、映画がテレビドラマのような感じだった。2007年の作品、石田衣良らしく、世相に寄り添った恋愛小説、ということか。

うーん、先は読めるけど、スラスラ行って、前向きになれるかな。以上。

三谷幸喜「清須会議」

トントンと読んだ。こんな手法もあるのね、というパロディ戦国時代劇である。織田信長亡き後の織田家と後の勢力図を決める清須会議、そこへ臨む柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興そして破竹の勢いの羽柴秀吉、他諸々関係者の胸の内、いや権謀術数渦巻く腹の内を入れ替わり立ち替わり描いていく作品である。

言葉遣いは現代語訳、つまりいま我々が使っている日本語英語も普通に遣い、コメディー調に書いてある。ただ一人、実直な前田利家のくだりだけが通常の1人称になっている。

話題の書となり映画化もされたので、なんとなく中身は知っていたから、まあ予想通り、という感じだった。だから、書店に並んでいても当初買う気は無かった。軽そうだし。

たくさん読むようになってから、私の本の入手先は、書店3、ブックオフ5、借りるのが2、という感じである。行きつけのドッグカフェが、本の引き取り、再販も始めたので、1年に1冊くらいそこで買うのだが、最近、出たばかりの文庫を読んだらすぐ持って来る常連さんが居るらしく、年末に寄ったらこの本があった。価格はなんと20円。ピカピカの文庫、話題の書がその値段ならと思わず買った、という経緯の方が心に残った。