6月も終わり、2013年も前半が終了。毎年恒例の、上半期ランキングである。
グランプリ=大賞は、年末のこととして、今回はランキングのみ。
6カ月で、70作品、81冊読了。
今年はかなりのハイペースで来ている。毎年前半は、もひとついい作品に巡り会えなかったりするのだが、今年は数も増えたせいか、とても濃厚な上半期だった。
では、おなじみ読んだ作品の一覧。( )は巻数を表します。
村上春樹「1Q84」(6)
村上春樹「遠い太鼓」
神永学「心霊探偵 八雲」シリーズ
「1.赤い瞳は知っている」
「2.魂をつなぐもの」
中島京子「小さいおうち」
蒼井上鷹
「ホームズのいない町 13のまだらな推理」
高田郁「今朝の春 みをつくし料理帖 」
北村薫「六の宮の姫君」
船戸与一「砂のクロニクル」(2)
浅田次郎「珍妃の井戸」
藤原伊織「テロリストのパラソル」
川村元気「世界から猫が消えたなら」
横山秀夫「第三の時効」
藤沢周平「蝉しぐれ」
石田衣良「波のうえの魔術師」
石田衣良「4TEEN」
奥泉光「シューマンの指」
神永学「神霊探偵八雲」シリーズ
「3.闇の先にある光」
「4.守るべき想い」
船戸与一「虹の谷の五月」(2)
京極夏彦「姑獲鳥の夏」
和田竜「のぼうの城」(2)
山田悠介「ニホンブンレツ」
ナンシー・スプリンガー
「エノーラ・ホームズの事件簿
〜消えた公爵家の子息〜」
三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ
「栞子さんと二つの顔 」
高田郁「小夜しぐれ みをつくし料理帖」
天童荒太「悼む人」(2)
北村薫「朝霧」
伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
アルフレード・ガティウス
ホセ・マリア・ウック
「なぜレアルとバルサだけが儲かるのか? サッカークラブ経営に魔法は存在しない」
江橋よしのり
「世界一のあきらめない心」
夏川草介「神様のカルテ2」
桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」
乾ルカ「蜜姫村」
三浦しをん「風が強く吹いている」
藤原伊織「ひまわりの祝祭」
ヤン・マーテル「パイの物語」(2)
西加奈子「円卓」
山本兼一「利休にたずねよ」
宮下奈都「よろこびの歌」
北村薫「ニッポン硬貨の謎」
神原一光
「辻井伸行 奇跡の音色 恩師との12年間」
高田郁「心星ひとつ みをつくし料理帖」
村山由佳「星々の舟」
藤原伊織「手のひらの闇」
綾辻行人「Another」(2)
乙川優三郎「生きる」
三宅博「虎のスコアラーが教える『プロ』の野球観戦術」
小杉健治「父からの手紙」
金城一紀「GO」
江國香織「号泣する準備はできていた」
辻村深月「凍りのくじら」
藤原伊織「名残り火 てのひらの闇 �」
高田郁「夏天の虹 みをつくし料理帖」
東野圭吾「真夏の方程式」
五十嵐貴久「For You」
桜庭一樹「荒野」
スコット・フィッツジェラルド
「冬の夢」
城島充「ピンポンさん」
舞城王太郎「世界は密室でできている。」
辻村深月「太陽の坐る場所」
貫井徳郎「乱反射」
西加奈子「さくら」
ウイリアム・アイリッシュ
「幻の女」
朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」
高田郁「残月 みをつくし料理帖」
舞城王太郎「煙か土か食い物」
村上春樹
「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」
泡坂妻夫
「しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの神霊術」
重松清「君去りしのち」
そして、上半期のランキングは、こうなりましたー!
数も多いし、がっつりしたものが多かったので20位までやっちゃいます。
1位 藤原伊織
「テロリストのパラソル」
江戸川乱歩賞、直木賞ダブル授賞。サスペンスと独特のお気楽さの同居、素晴らしくテンポの良い構成、そして深みを与える、大学紛争の名残り。落ち着いてよく読むとまた違う面も見えてくるが、初見は夢中になること間違いなし。
2位天童荒太「悼む人」
これは正直、積極的にはお薦め出来ない作品だ。痛快でも無い、目的が分からない、そしてオチがついているわけでもない。おまけに暗い。しかし、生と死、というテーマに対して、作者がもがいた末に表現しようとしている、と思える。理屈では無い、不思議なパワーを持った直木賞作品である。
3位朝井リョウ
「桐島、部活やめるってよ」
朝井リョウは、才を感じさせる。1位の「テロパラ」と同じように、文壇がその才能を早々に認めたのが解る気がする。正直「桐島」と同様の高校生小説はいくらでもある。が、恩田陸にも、辻村深月にも、宮下奈都にも無いものが、朝井にはある、と、思わせる。まあ読んでみましょう。すぐ読めます。
以下、このようになった。
4位金城一紀「GO」
5位山本兼一「利休にたずねよ」
6位川村元気
「世界から猫が消えたなら」
7位夏川草介「神様のカルテ2」
8位辻村深月「凍りのくじら」
9位奥泉光「シューマンの指」
10位村上春樹
「色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年」
11位綾辻行人「Another」(2)
12位五十嵐貴久「For You」
13位乙川優三郎「生きる」
14位西加奈子「円卓」
15位船戸与一「砂のクロニクル」(2)
16位宮下奈都「よろこびの歌」
17位桜庭一樹「荒野」
18位京極夏彦「姑獲鳥の夏」
19位東野圭吾「真夏の方程式」
20位中島京子「小さいおうち」
特別賞
江橋よしのり「世界一のあきらめない心」
城島充「ピンポンさん」
20位に入り切れなかったものでも読みごたえのあるものはたくさんあった。村上春樹の「1Q84」、横山秀夫「第三の時効」、三浦しをん「風が強く吹いている」、村山由佳「星々の舟」、貫井徳郎「乱反射」、小杉健治「父からの手紙」等々は、ランキング内に入ってもおかしくない作品だ。
特別賞の2つには、なでしこにはストレートな感激を、ピンポンには、人生という意味での心の揺れを味わうことができた。
もひとつ、舞城王太郎は、ランク外が似合う。その方がいいような気がする(笑)。
充実した上半期読書でした。さて、下半期も、読むぞ〜!
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