2017年9月21日木曜日

初桜井

日本最古の神社とされる大神(おおみわ)神社へお出かけ。

阪神から近鉄奈良線で鶴橋、そこから近鉄大阪線で桜井まで行きJRに乗り換えて1駅。JR三輪駅は無人駅だ。ローカル〜。

巨大な鳥居は高さ32.2mで車道をまたぐ鳥居としては日本一の大きさだそうだが、大神神社とは逆方向で意外に遠そうなのでまず神社に行くことに。駅降りて、商店街に入ってすぐ右折。道は分かりやすい。参道が見えてくる。

大神神社のご神体は、なんと神社後方の三輪山で、本殿はないそうだ。まずは拝殿にお詣り。大物主大神が祭神であり、神社のことは古事記や日本書記に出てくるとか。

さて、あらかじめ調べてあったのだが、やっぱり来たからにはご神体に登らなければ、と登山口の方に行く。住所名前ケイタイ番号を記入して紙で申し込み、4〜5人の人数になると説明が。登山もあくまで参拝。写真撮影禁止、水分補給以外の飲食禁止。トイレもなく、往復2〜3時間という。

標高467m。鈴のついたたすきのような参拝証を掛け、竹の杖をお借りしていざ。

最初の方はなだらかなところもあるものの、けっこう急な山道。手がかりも少ない。渡された地図には山頂までの地図があり、目印が9カ所打ってあるのだが、一つ一つの間が長い。中盤まで来たところで、間違えたか、と思う。しんどい、暑い。ここから帰っても誰にも分からない。でもここまで来て帰れるかー。

最後の方は脚が棒の状態。3分の1くらいのところに滝行に使う小さな小屋があるほかは開けたところはなく、木漏れ日の中をひたすら登る。登り45分でなんとか山頂の小さな社に到着。山頂の平らなとこはあまり広くないし、長居は無用。しかし脚がかなりしんどい。水分を取って、屈伸などほぐす運動をして、下る。

下りはじめてすぐ、ふくらはぎが痙攣。ヤバい。しっかり足場を取らないと危険だ。転げ落ちたら下手すると重傷。会社で物笑いの種だ。めっちゃ集中する。ちと時間がかかった。でも、下りは精神的に気が楽なもので、登っている方とすれ違う際にも上から目線になる(笑)。きれいな陽光と木の影の織りなす模様を見ながら、ご神体のオーラを浴びる。登りは必死のパッチだったからな。1時間40分でフィニッシュ。きつかった!でもやりきって良かった。

登る格好はさまざま。ジーンズにTシャツ、運動靴がまあふつうで、中にはこりゃやってるな、という登山靴の人もいれば、デートの延長でミニスカの女子もいた。ヒールがあったり街歩き用の靴だったのか、脱いでしまって、裸足の女性がけっこういたのが印象的だった。社務所の方が、杖は持って行かれたほうがいいと思いますよ〜と言ってた通り、手すりどころか手掛かりになるものがない道で、大いに助かった。

神社参道沿いの店で三輪そうめんを頼み、作ってる間に外でタバコ吸うから灰皿貸して、と言おうとしたが、疲れのあまり言葉を出す機能が停滞ぎみで、最小限の言葉で意図を伝える。店の人もよく心得てるのか、たたみの部屋で、扇風機好きに使ってくださいね〜。良ければ昼寝してってもかまいませんよ〜と優しい。三輪そうめんにいなりの定食もちょうどいい量で癒された。ホントに横になったりしたらたぶん目覚められないのでさっさと帰途へ。

鳥居を撮りに行く。駅へ曲がらずまっすぐ、思ったほどは遠くない。巨大だ。三輪山をバックに写真撮って駅へ向かう。三輪駅から神社へのアクセスはいい。いつもの感じ。でも電車の本数が少なかった。30分ほど読書しながら待った。村上春樹「レキシントンの幽霊」をこの奈良行で読了。

せっかく桜井まで来たから箸墓古墳とか、帰りに時間があれば大阪の美術館とかと考えていたけれどスタミナ切れ。まっすぐ帰りました。しっかりお詣りした日ということで。

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